2018年6月22日 (金)

第54回ユニオン学校

  予定テーマと実際に隔たり
 今回のユニオン学校の予定されていたテーマは、講師に松元千枝さん(メディアで働く女性ネットワーク・代表世話人)を迎え、「底辺からの突き上げでアジアの労働者と連帯しよう」であった。
 この文言からすると、「底辺からの突き上げ」と「アジアの労働者と連帯しよう」がキーワードと思われた。私の解釈では「底辺からの突き上げ」とは、非正規雇用、労働法による権利、救済の枠外に置かれている未組織労働者が労働組合を組織する、加入するなどして現状を打破すること、或いはそうした行動を支援し連帯する運動を活性化することであろうと思う。
 その意味では松元さんが、自らの経験として新聞労連とその周辺で、メディアで働く女性ネットワークを組織化し、活動を続けている報告は参考事例といえた。ところがそこから先は、「ワークショップ」というか、オルグのための「OJTの組合版」のような行動学習に移っていった。それはそれでテーマとして行われれば効果的だったかもしれないが、もう一つの「アジアの労働者と連帯しよう」に結びつくことはなかった。
 元々、アジアの労働者と連帯するというテーマは、多国籍企業の労働諸条件の国ごとの格差問題、外国人労働者の雇用、労働条件、安全衛生、研修生問題など多岐にわたっており、2時間程度の枠内で語りつくせるものではない。
 ということであれば、主催者と講師の間に齟齬があったか、テーマが独り歩きしてしまったのかもしれない。
 労働運動の現場から離れた私であるから、話を聴いて、そこから何がしかのヒントが戴ければという気持ちで参加しているが、この日は述べた通りで収穫は少なかった。だが、日本労働弁護団発行で、アメリカの「レーバー・ノーツ」の活動家執筆、編集の「職場を変える秘密のレシピ47」という本を入手した。労働運動の現場で使う機会はないから買い控えていたが、「職場」を「地域」に変えて読み解けば、何かヒントが得られるかもしれない、そんな気持であった。まずは「完読」できるかどうかが問題ではあるが。
 追記:松元さんは、詳細はまだ固まっていないようだが、「レーバーノーツアジア」構想について語った。恐らくAPWSL(日本)もその中心を担うであろうし、日本での開催であれば、アメリカまではいけなかった若い活動家のみなさんには是非参加してもらいたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 1日 (火)

メーデーに参加した

 ある意味の「出発点」
 私は、15歳で就職した1960年の愛知県中央メーデー(鶴舞グランド)に初めて参加した。当時の「生活日誌」には、その時の感想を参加者の12万5千人(多分、主催者発表)と、プラカード、旗、神輿(みこし、多分デコレーション)の多さに驚いたことなどが書き残されている。そして、“メーデーの本質的意義を教えてほしかった”“ただ集まり、ハチマキをして赤旗を手にして行進するだけでは”とも書いている。
 今日の愛知県中央メーデーは、白川公園に2800人(愛知全体で3500人?)の参加と発表された。かつての大量動員は、総評と同盟の「統一メーデー」であったからだが、「連合」「全労連」「全労協」になった現在は、一部で統一メーデーがあるようだが、愛知では「全労連系メーデー」で、連合は連休の前に済ませている。
 メーデーの社会的注目度、組合の参加率は低下傾向が続いているように思われるがそれは、労働組合の組織率の低下もあろうし、高齢化を通り越して、その高齢者すら参加が少なくなったということではないだろうか。あるいは、メーデーそのものの存在価値というか、意義そのものが認識されなくなった、希薄ということもあるかもしれない。だがもっと危機的なことは、労働運動、組合活動、そのものの停滞から来ているかもしれないことだ。
 モリ・カケ、日報、働き方、女性などの問題で、労働組合の動きは微弱である。もう政治には関与しないと決めているのだろうか。このまままでは「憲法問題」も危うい状態になりかねない。
 さて、それはそれとして私は、久しぶりにメーデーに参加したが、組織動員をかけられる立場にないので、参加するかどうか随分逡巡した。結局やや遅れて参加したのは、3月まで運営委員の一人であったCGSU(ユニオンと連帯する市民の会)の「のぼり」が、初お目見えだったことと、「立憲パートナーズ」に登録申請したことにより、その立場からメーデーも「出発点」の一つと思ったからである。
 今日のメーデー会場の壇上では、共産党をはじめ、社民党、自由党、新社会党の代表があいさつしたとのことだったが、立憲民主党や国民民主党(民進党)からの挨拶もメッセージもなかったという。「全労連-共産党」という認識が定着している現在、「連合」との関係を無視できないとするならば、安易な「連帯」はできないということだろう。私自身も、そうした内情を理解しないわけではないし、参加するなら「お客さん」ではなく主催者側に立ってもらいたいと思うのである。だが、立憲民主党にとって、与党の自公とは対決軸を明確にできても、連合や全労連などの労働組合、共産党や社民党、自由党などの野党の関係をどのように構築するかは明確になっていない、議論も中途の段階にあるのではないかと推測するのである。
 もっと言えば、労働運動、労働組合の領域で束ねるというか、けん引するリーダーがいないのではないか、とも推測する。少なくともこの愛知では、立憲民主を支えるであろう、旧総評系労働組合の役員OBは多くいると思うが、党活動と労働運動を結合させ、ある程度の地区、地域活動を領導する人物の名を知らない。まだ少し時間がかかるのかもしれない。
 そうした観点からすると、このメーデーに限らず、これからも突発的なものだけでなく、様々な記念日「闘争、集会、講演会」があるから、その都度「立憲民主党はどうした?」では、発展、浸透は望めない。党、党に準じた大衆組織、党支持の有志、そうしたレベルでもいいから、何らかの「参加」を早急に考えたらどうだろう。
 そんな思いを抱いた、今日のメーデー参加であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月14日 (水)

CGSUの運営委員会

 運営委員の退任を承認された
 昨日のユニオンと連帯する市民の会(CGSU)の2月例会の議題は、活動報告、ユニオン学校の3月の第51回及びその後の企画案、ユニオン共同行動、活動誌「結」の新編集長の内定、第11回総会の議案などであった。
 総会議案に関連して会員の把握状況が報告されたが、数字は表示できないが、全体の3分の1が県外者で、愛知の約半数が名古屋市内居住者、女性会員は14%とのことで、「OBが多数で、現役と女性会員を増やすことが大きな課題」と分析された。
 この会は、労働組合・ユニオンの組織化を活動の軸に据えていないので、どうしてもユニオンやグループの代表、OBの集まりとなることは必然的と思われる。私などその典型といえようか。
 従って「結」の内容も、労働争議の現場からの報告、提起などは少ない。となると現場からの要請に従って即応的な活動とはならないので、新しい人、若人、女性が加わるケースは稀となる。
 この日、私の運営員の退任が認められたので、今になってあれこれ言うのもはばかれるが、会の名前の通り「ユニオンと連帯する」ことが目的だから、現状にそれほど問題があるとは思えない。
 例えば、学習の一つとして「ユニオン学校」を運営し、労働法の問題点を取り上げ、労働運動史を発掘して、過去の歴史、教訓を学ぶ機会としていること、見落としがちな直近の政治的、社会的問題を読み解く内容も。「結」で書籍、映画の紹介と推奨などなど、幅広い領域を維持していることの評価は高いのではないか。
 さらに「ユニオン」のつながりの一つとして「ユニオン共同行動」が設定されていること、個別的であれ、争議の支援に駆けつけ、裁判の公判に傍聴参加するなど、“目いっぱい”の活動が取り組まれているのである。
 このうえ、なお拡大発展を目指すとしたら、「拠点の確保」「街宣車、SNSなどの情報伝達手段」「後援者、資金作り」を、計画的に確保していくことではないだろうか。もっとも、こうしたことは自明なことであり、“百も承知”といわれるだろうが、「計画的に確保していく」ということでは、始動しているとは思えないのである。
 さて退任する私は、CGSUとは今後どう付き合っていくかは未定ではあるが、定例の会議に参加しなくなることは、そこに割かれる時間は減少し、関心の度合いも緩やかに後退していくだろう。だが仮に、立憲民主党に肩入れして、何がしかの仕事が回ってくれば、それが「労働」に関連したものにならないとも限らないので、その点での「心づもり」だけはしておきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年2月 9日 (金)

地域活動誌、二誌が発行される

「ACTION REPORT」が休刊に
 ユニオンと連帯する市民の会(CGSU)の活動誌「結」の第12号と、アジア太平洋労働者連帯会議(APWSL)愛知発行の「ACTION REPORT」第26号が、6日付で発行された。
 「結」は、全16ページで以下の内容となっている。
  格差是正、政治革新をめざすアメリカ労働運動/敗戦直後・半田地方の民主化運動(続)/トヨタにおける事務技術職の「働き方改革」/誰のための「働き方改革」か/日本の林業の現状/エル・ライブラリーの見学/総選挙の苦い現実/ユニオン学校運営委員会 第6回総会を開催/映画紹介 『否定と肯定』/初めの一歩/APWSL休刊のお知らせ/編集後記。
 この見出しからも、ナショナルセンター(連合、全労連、全労協)の流れの中にはない、ユニオン、労働相談、活動家、研究者などが集う地域労働運動として、広くカバーしていることが分かる。この組織は、前身の「全トヨタ労働組合(ATU)を支援する市民の会」から数えて11年目になる。
 一方「ACTION REPORT」第26号は、全12ページで、レイバー・ノーツ発行の本の紹介/巻頭の川柳・茶蘭ポラン/前掲後記/第26号をもって休刊します-事務局から/声明「日韓合意は解決ではない政府は加害責任を果たせ」/海外情報「韓国サンケン労組の争議、その後」/韓国ドキュメンタリー映画「自白」/サプライチェーンの労働問題を考える-ユニクロの事例から/海外情報:中国「暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する」、他/ACTION REPORT VOL.26 <2017年11月~2018年1月>と言う内容になっている。
 両誌の見出しにあるように、APWSL愛知の「ACTION REPORT」は、この第26号をもって「休刊」となる。その理由は、編集担当者(私)の退任による。すぐさま後任が決まらなかったので、「休刊」となったのである。但し、3か月以内に後任者が決まれば、休刊とはならない。
  私は、1997年に自動車会社を退職、労働運動の現場を離れてなお地域労働運動に関わって、「C&Lリンクス愛知」を発行し、APWSLにも加入し、ATUサポート市民の会、CGSUなどの地域労働運動に身を置いてきたが、20年も経ってしまうと、労働運動感覚がとんと鈍くなり“山の賑わい”にもならない枯木という感覚を持ってしまった。まして海外の労働運動を担う能力も希薄で、次の世代に引き継ぐべき時と判断したのである。
 今後は、立憲民主党の応援を軸に、関連する政治課題、社会問題に注力していく積りであるが、この先あまり多くはないと考える「時間」は、「私事」にも意識的に使い切りたいと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月21日 (木)

第48回ユニオン学校

 健康センターの活動の今
  毎月1回開講している「ユニオン学校」の第48回講座は、「愛知働くもののいのちと健康を守るセンター」事務局長の鈴木明男さん(元住金)の講演であった。
  講演に先立ち2017年の総会が開かれ、ユニオン学校の1年間の活動と総括、第6期ユニオン学校の方針などが審議され、年明けから新たなスタートが切られることとなった。元々「ユニオンと連帯する市民の会(CGSU)」から出発した「学習組織」であるが、その後ユニオン学校として自立した運営で今日に至っている。お互いに「地域労働運動の基盤形成と発展」に寄与するもので、CGSU、健康センター、ユニオン学校の三者一体的な活動は、「地域センター」、旧「地区労」の形成を予感させるものである。
  さて講演であるが、その歴史は「助走期間(前史)」として1960年代から1980年代末ころまで。1988年に「あいち職場の健康問題研究会」が発足し、のちの「健康センター」の礎となり、2003年にはNPO法人認定を獲得して今日に至っている。
  健康センターの活動では、憲法第25条に基づく諸活動を、地域で共同で進めるといった運動の課題は多々あるが、その受け皿(駆け込み)として、産業カウンセラー、安全衛生推進者、衛生推進者、石綿作業主任者等の資格者を有し或いは取得を勧めて、会社側と対応するだけでなく、司法(裁判所)、行政(労働委員会、労基署)との対応・折衝・交渉に備えるといった「人」の確保の姿勢は素晴らしい。さらには議会、議員との協力関係の構築も陰に陽に力になろう。
  こうした30年余の活動の間に、前身を含め健康センターが扱った「脳・心臓・精神」疾患は50例にも及び、労災認定を勝ち取った例が多くあった一方、遺族と共に悔しい思いをしたこともあったという。それにしても、その一覧表を見ると、2000年代に入ってから徐々に「自死」の事例が増えていくことが分かる。この表が示しているのは全国の2万5千人とも3万人ともいわれる自殺者のほんの一部に過ぎないが、それは「社会の歪み」「労働現場の過酷さ」を表しているといっていいだろう。
  1980年代から90年代といえば、私は「名古屋労組連」を率いていたころになるが、そのころの労働運動の活動はもっぱら「解雇・不当配転撤回闘争」が主であった。「労働現場」に立ち入って、或いは労災現場からの悲痛な声をすくいあげる活動に乏しかった気がする。それは、力量の限界もあったが、地域の労働運動・市民運動と政治運動が活動の軸であったからであろうと思う。
  こうした労働実態と法律を学んで職場で地域で実践していくという「労働教育システム」は、多くの労働組合、労働団体で維持されてはいる。しかしその組合自体が「争議」として会社と対峙することを忌避するようになって、組合員の問題でさえ「個人の問題」は扱わない、と公言する組合が出てくるような昨今である。さらに全労働者の組織率が20%を切る状況、また高校でも大学でも「労働法」の教育・カリキュラムが希薄である現状から、多くの労働者が“身を守る”術を知らない現状が、今日の「事件」が頻発している背景であろう。
  労働安全衛生の事案を地域でボランティアとして展開しているこれらの活動をもっともっと広く知ってもらいたい、支える地域基盤、応援の輪が広がればいいなと思った今日のユニオン学校であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年12月 5日 (火)

CGSU月例の運営委員会

 “ねばならぬ”ことばかり盛り沢山で
 議題が8つ、その中の「ユニオン学校」では5項目の報告と審議事項が盛られていた。これらすべてに関わり、労働運動以外の地域の活動に関わるとすれば、仕事、家事を持っていてはとても担いきれない。当然優先順位がつけられ、参加がかなわなかったものは報告を聞いて後追いするほかない、といえたのは「過去」のこと。現在の私の地域活動の参加の割合は「週一」レベルであり、それも家事と私事とで優先順位が左右される。もっとも平日の午前、午後の集会などは家事と両立するので参加しやすいといえる。「主婦・主夫」とはそういう位置にあるのだが、どれほど理解されているかは定かではない。
 さて、今日の会議では主として、1)ユニオン学校の①レイバー・ノーツ名古屋講演会の報告と意見、感想、会計報告など。②労働負担研名古屋集会の報告と成果。③ユニオン学校の総会と第48回ユニオン学校の開催案。④1月の予定とテーマ、他。2)ユニオン懇談会が取り組んだ「大阪産業労働資料館(大阪エルライブラリー)」見学会の報告と今後。3)再建に向けた「ユニオン共同行動」の取り組みについて。4)活動誌「結」の編集方針、執筆担当。2月初旬に発行する。5)2月開催予定の「ロシア革命101年を振り返る」の企画案。6)CGSUの総会の3月開催について。
 他に、次回の総会では議事は簡略化、意見交換、懇話会を中心に進める。但し全員が発言すれば、それだけで終わってしまうから、グループ分けして行うことを検討することになった。また「ユニオンと連帯する市民の会」の「幟(のぼり)」を5枚作ることを決定。「結」の次期編集長の選任は持ち越し。未納会費集めについては督促することなどがあった。
 なお「東海民衆センター」から恒例の「人民の力・新春の集い」が1月21日(日)正午から「名古屋働く人の家」で、開催されるとの紹介があった。(会費は1家族1000円)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月18日 (土)

アメリカの労働運動を学ぶ

 レイバー・ノーツ名古屋講演会
 昨日、アメリカのNPO教育団体の通称「レイバー・ノーツ」のメンバーのお一人ジェーン・スロータさんが来日し、東京での講演(スクール)を終え、午後に来名した。この講演会を開催するにあたっては、この地域で活動する労働組合・ユニオン、労働団体、労働弁護団など13団体と個人からの62人が参加して意義深い講演会となった。
 スケジュールは大まかに3つのセクションで構成された。最初に名古屋駅で出迎えて、その足で「トヨタ産業技術記念館」を案内した。ここはAPWSL日本委員会の総会を東海市で開催した時も一行を案内して好評を得たところであった。トヨタの自動車関連と豊田織機のコーナーがあるが、特に織機の展示の方が充実した展示で、スロータさんもよかったと感想を述べたとのことであった。
 次に講演会開催前の1時間ほどを使って(実は90分余を予定していたのだが)実行委員を中心とした参加者の自己紹介を通して、職場と組合活動を知ってもらうことができた。この集会にどんな労働者や活動家が参加しているかという状況を知っていただくことで講演の方向性の参考になるのではないか、そんな設定からであった。
 午後6時30分から講演が始まった。スロータさんは、最初にレイバー・ノーツの活動の良かった(成果のあった)活動例と逆に悪い(うまくいかなかった)ニュース(報告)を紹介した。レイバー・ノーツは、運動には必ず正反両面があり、いいことづくめ、成果だけを強調していては「教育」にはならないという基本的な姿勢から、そんな話になったのだと思う。そのあとに「レイバー・ノーツ」のそもそもの話などでそこまで約1時間。15分の休憩を挟んで約90分は質疑に充てられた。この質問時間を多くとったことで、これまでほとんど馴染みのなかったアメリカの労働運動、レイバー・ノーツについてより身近に理解されたのではないかと思う。
 その内容については、私は終始受付と会計事務を担っていたので、メモを取り得なかったので、残念なことにここでは報告できない。だが、アンケート用紙5枚が集約され、「*レーバーノーツの知見がある人が集まるのは当然としても、『ゼロ』からの参加では違和感がある。その違和感がきっかけになってさらに「よく識っていこう」ということになるのかもしれない。(男、60歳以上)*少しなりともアメリカの労働運動の状況が分かりました。日産など日本企業もかなり反労働者的なことを(アメリカで)やっていることが分りました。このような機会を持っていただき感謝します。(男、60歳以上)*今日はUSA労働運動、勉強になりました。資料よく読みます。有意義な時間でした。(性別等不明)*やや長いですが質疑応答時間がたくさんあって、これくらい必要かなと思いました。アメリカの実体験がたくさん聞けて参考になりました。(女、30代)*日本の労組の取り組みと米国の労組の在り方は悩みまで同じですね。改めて15ドルの闘いは面白いですね。やはり共感を地域にどれだけ広げられるかですね。組合員が主人公、ですね。労組が無くてもストのような闘い、勉強になりました。(男。60歳以上)といった感想が寄せられた。(このまとめは近森代表)
 講演会終了後に私は欠席したが、懇親会の席も設けられ、20人の参加があったと聞く。そこでもさらに質疑が続いたとのことであった。
 私は、メモは取れなかったが事前に資料を読み込んでいたので、大まかなところでは理解したものと思っていて、機会があればと質問を一つ用意していた。それは、「アメリカでは時給15ドル獲得の闘いがあって、まだ一部ではあっても段階を踏んでそこまで勝ち取ったと思う。日本でも最低賃金の時給1000円というのが一つの目標値であるが、最近では1500円という声を聞くようになった。そこで、時給1000円~1500円という賃金は、非正規雇用が増大する現在、さらに格差が大きくなりつつあることを考えれば、必然的な要求であると考える一方、中小、零細企業にとっては、あまりに大きな負担で苦しいという経営者の声も聞いている。新自由主義、グローバル経済の荒波にさらされている企業が、下請け、孫請け、3次、4次、5次の下請けにコストカットを押し付ける実態が強まっており、経営破たんも考えられる。容易ならざる課題ではあるが、この問題についてレイバー・ノーツとしてどう考えておられるか」というもの。手を挙げようと思って立ち上がったところで、別の参加者から同じ趣旨の質問が出された。その答えはよくわからなかったが、否定も肯定もしないで、未だ歴史の浅いレイバー・ノーツにとって、そこまで問題を掘り下げていない・・・というように聞き取れたが、後日の総括の時に聞いてみようと思う。
 スロータさんと通訳のお二人は、今日の11時39分の新幹線で次の訪問地大阪に向かった。その前にお二人のリクエストで「名古屋の味噌煮込みうどんをぜひ食してみたい」ということだったので、代表と私の二人がお見送りがてら案内した。私にとってその時間がこの講演会でのスロータさんと対面して会話した唯一の機会であったのだった。最後になって何とか、1997年のレイバー・ノーツの大会に、日本から最初の訪問団に加わった一人であることなどの会話ができたのだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月 6日 (月)

CGSU活動誌「結」第11号発行

 多彩な労働運動の地域交流誌
 ユニオンと連帯する市民の会(CGSU)の活動誌は、年4回の発行であり、地域労働運動の交流と、地域社会運動史の発掘、学習的要素を盛り込んだ稀有な冊子である。
 CGSUの前身である「全トヨタ労働組合(ATU)サポート市民の会」の時は、「れいめい」という名で発行、私がその編集の任に当たっていたが、現在は、編集長持ち回りとなっている。
  ちなみに今号の内容を紹介すると、「労働者と地域社会の連携で共同をひろげよう!/ATU14回大会おめでとう!/新たな居場所/若者を追いつめるな!/東アジアの平和と歴史認識の共有を求めて~2017年夏南京上海の旅/私の中の魯迅/敗戦直後・半田地方の民主化運動/芦屋だより 2/市民と野党の共闘 衆議院選挙愛知一区の場合/本の紹介「愛知共産党の礎 中島平三遺稿集」/「平和は「退屈」ですか ~ 元ひめゆり学徒と若者たちの500日」/ 編集後記。
 この「結」とAPWSL愛知の「ACTION REPORT」は同時発行であり、今回は、9月のフィリピントヨタ労組(TMPCWA)を支援する愛知行動(本社申し入れ)の記事で、その写真は「結」の表紙を飾り、その内容の報告は「ACTION REPORT」でフォローするという“連携プレー”も行った。
 必ずしも厳密に“棲み分け”しているわけではないが、「結」が地域の運動を軸に展開し、「ACTION REPORT」は、その地域の時系列的な活動報告(Action Report)と、海外情報を拾い挙げているのである。
 ただ「ACTION REPORT」は、その名の通り、いわば「事後報告」であって、運動の提起、呼びかけは殆ど無いというのが実態。また、海外情報といってもAPWSL即ちアジア太平洋というエリアが主で、英、仏、独などヨーロッパの労働事情が手薄なのは残念極まりない。
 
そうした知識・情報を持つ研究者や語学に堪能な人がいれば、もっと先駆的な運動展開もできるかもしれないが、現状は報告と紹介記事のみの構成である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月 4日 (土)

ACTION REPORT第25号

 編集を終え6日に発行
 アジア太平洋労働者連帯会議(APWSL)愛知発行の「ACTION REPORT・第25号」の執筆編集を終え、6日の印刷に何とか間に合った。
 今回の編集で行き詰まったのが「海外情報」収集の手薄で、最後までインターネットを探り歩いた。結局、フィリピン、ニュージーランド、韓国の情報を取りまとめたが、引用と紹介というレベルでしかない。
 結局それで以下のような内容となった。
 巻頭の詩「反戦平和の五・七・五」/前掲後記/フィリピントヨタ労組が来日、本社交渉へ/海外情報「アマートロン・フィリピン社」で532名解雇/海外情報「韓国慰安婦問題」/海外情報「ニュージーランドに労働党政権/投稿「日本の総選挙、ニュージーランドの場合」/ACTION REPORT VOL.25 <2017年07月~10月>
 本誌が「REPORT」に軸足を置いているから、当然にも「アジアと地域の労働運動を、APWSL愛知がレポートします」という、いわば「過去形」をなしているから、「展望」を語る機会は少ない、もしくはそのような編集指針を持っていない。これは現状に沿っているというものの、労働運動、働き方のグローバルな観点を欠いているから、言葉として「国際連帯」があっても、実態が伴っていないといえなくもない。
 もっとも、TMPCWA(フィリピントヨタ労組)を支援する運動では、関東地区に英語・タガログ語に通じていて、フィリピンの法律も勉強されている人がおられて、それがこの237名に及ぶTMPCWAの解雇撤回闘争を支えるというよりもむしろ指導的に担っているケースがあるにはある。本来こうあるべき姿といえるだろう。
 東京からの情報に接するたびに「隣の芝は青くみえる」の例えのごとく、うらやましく思ったりするが、多分、名古屋にだってそこそこの人、知恵、情報が埋もれているに違いないと思う。その発掘と取りまとめとその運用の“小さな努力の積み重ね”がなされていない、ということに尽きるだろう。
 ささやかな冊子の編集に携わるたびに出るため息ではある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月 2日 (木)

レイバー・ノーツ名古屋講演会

 準備過程にも意義がある
 今月17日に開催が予定されているアメリカの(労働)教育団体、通称「レイバー・ノーツ」のメンバーによる「名古屋講演会」に向けて準備会が開かれた。議題は、参加者募集の状況、当日の質疑の内容、タイムスケジュールと人の配置、宿泊など受け入れ態勢の確認、会計状況などであった。
 こうした集会の準備は、かつては何度も取り組んできたが、その都度感じたことは“費用がかさんで赤字になってもいいから、多くの人が来てほしい”に尽きた。そこには、そうした企画内容は、たびたびできるものではないから貴重な機会、是非見逃さないでほしい、というものと、あまりに少人数では講演者に“申し訳ない”という見栄のようなものも交じる。そして思うのである。まず参加者が多いか少ないかは、確かに運動である以上目標の大きな一つである。運動課題の広がりの目安でもあるからだ。
 もう一つは、準備過程での企画の意義の考察、意見交換、企画・宣伝、事務作業などの経験の積み重ねを経ることによる、資質の向上ということであろうと思う。
 今日は、当日の時間配分として講演者に40分程度の「アメリカの労働運動の現状、レイバー・ノーツの活動」についての講演を聞き、その後の質疑で「ここが聞きたい」こととは何かを出し合った。例えばアメリ労働組合の現状として「ナショナルセンターの役割、日本との違い」「日本の労働組合の多くは、『カンパニーユニオン』だが、アメリカではどうか」、労働組合の闘争課題は様々あるが、最近の取り組みを例に挙げるとどんなものか(最賃、労働時間、正規・非正規、男女差別等々)、市民運動との関係はどんなものか、レイバー・ノーツの役割、国際連帯をどう考えているか。レイバー・ノーツもかつては官僚的支配であったと聞くが、どう克服されたのか、政治では、大統領選挙ではどんな対応されたのか、サンダース候補の評価は?
 このように基本的には、アメリカの労働運動の現状から学ぶわけだから、質問が優先されるが、懇親会の席などでは逆に「愛知の状況」などを問われるかもしれない。特にトヨタ自動車に関しては関心が高いと思われるので、何らかの資料的なものを用意することが必要かもしれない。それについてはトヨタ自動車の研究者がおられるので対応してもらってはどうかという意見も。
 こうした意見を出し合う中で、会長がトヨタと中電が交互の場合が多い「連合愛知」のこと、お隣のユニオンみえの近況などの話もあって、集会の一参加者の場合と、それなりの苦労はするけれども準備過程に参画する場合とでは、吸収するものが格段に違うことは明らかである。これからを担う若い人には、ネットだけでなくこうした、顔合わせの会議に参加を勧めたい所以である。
 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧