2016年11月14日 (月)

ピースサイクル全国会議(3)

  PC2016の総括と2017年の課題(2)
 恒例でもある、学習を兼ねた今回の「記念講演」は、「全逓労組の反マル生闘争・7名の4・28被免職者」である池田実さんの「福島原発作業員」の体験記であった。
 まず「反マル生闘争」であるが、当局(公社・現業)は「生産性向上運動(マル生)」といいつつ実体としては、「労組差別、人権否定の労務政策」の一つであった。民間でも先行して1960年代に「生産性向上運動」が取り入れられ、のちに「品質管理運動(QC)、改善提案運動、危険予知運動」などに広がっていくのだが、公労協関係では国労と全逓が「反マル生闘争」を取り組んだ。特に全逓は1978年の年賀状の「元日配達」を拒否した。その結果郵政省は、この闘争に参加した現場労働者に8000名を超える処分を出し、中でも61名に厳しい免職攻撃を行った。その後の経緯は省くが、1979年4月28日の免職から28年間闘ってきた7名の被免職者が、2007年2月13日の最高裁の判決で解雇無効が確定し、職場復帰を果たした。その中のお一人が池田 実さんであった。
 池田さんは、その後定年退職して、思うところがあって2013年に東電福島原発の事故(震人災)による除染作業に携わり、また福島第1原発(イチエフという)の処理作業員(リクビダートル-露語・チェルノブイリ事故の処理従事者・清算人の意)として、“被爆作業”を体験した。その記録を本に著した(八月書館・238頁、2016年02月刊1600円)のだった。
 彼は、廃炉まで40年とされる福島原発そばの浪江町の除染作業を皮切りに、原発の建屋に入って実際に事故の収拾作業に従事、そこで今も続く「終わりのない収束」に直面した。消耗な人海戦術、飛散する放射能、苛酷な労働条件、仲間の事故死・・・。試行錯誤する指示、朝令暮改が続く中での、被ばくしながらの除去作業、廃棄作業を1年間。そのありのままを書き留めたルポタージュがこの本であり、この日の話でもあった。
 JV(共同企業体)の直系もしくは2~3次下請けまでならともかく、それ以下の下請けでは、労基法も安全衛生法も何もない世界。保険はない。有給休暇もない。被ばく線量と線量計は全うかどうか、粗雑の宿舎、低賃金でもって「使い捨て」・・・そこで私は、「外国人労働者が入っていると聞いたが実態は?」「そんな劣悪な労働環境でありながら、当局(労働局・労基署)の監視・指導は入らないのか」と質問してみた。言葉の問題もあって、外国人労働者は見かけないといい、当局は一応対応しているようだが、現実はそのまま推移している・・・。

 さて「国会ピースサイクル」についても議論されたが、もう一つ、やや深刻な問題が浮上していた。ピースサイクル運動の“そもそも”である「広島・長崎」の現地の取り組み状況がかなりピンチであるというのである。その背景は、全国各地の「高齢化、世代の引き継ぎなし」と変わりはないのであるが、加えて両地区の特徴としては、全面的に支えてきた郵便労働者(全逓・郵政ユニオン等)の現役がいなくなり(つつ)、実走者いない、少ない、そして終着地としての全国から受け入れも難しい状況であるというのである。長崎の場合、その中心を担っていた人が体調を崩し、それが拍車をかけているようだ。
 長崎についていろいろ意見を出し合った。象徴的な「長崎」が、ルートマップから消えることは単に“寂しい”というレベルではない。「核兵器を含む全ての核の廃絶・被爆地長崎」は、運動の根幹なのである。
  ピースサイクル長崎のエリアは「佐世保・長崎・玄海原発」であるが、全国会議の議論の到達点は、「長崎ネットとしての対応はゼロベースとして考え、全国からの力で、長崎ルートを維持することを確認し、現時点では細部の議論は控える」とした。これに対して長崎ネットからは「佐世保-長崎ルートなら、コース設定、宿舎確保については、持ち帰って検討する」であった。端的に言えば、「沖縄ピース、六ヶ所ピース」と同じように、「特化」された全国募集の取り組みにするということではないか。
 最後に、2017年の全国会議を11月11日(土)~12日(日)と決めて散会した。

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2016年11月13日 (日)

ピースサイクル全国会議(2)

  PC2016の総括と2017年の課題(1)
 2日目は、午前8時30分から、前日の議論で「ML」の在り方、有効性については継続となっていたので、その議論から始まった。提起されたものは①新規加入の取り扱い(もっと広げたらいい)②公開、非公開の棲み分け、の2点。結論は、現行のMLは公開とし、新規加入の扱いは、紹介者を信頼することと全国事務局の判断に任せる。非公開の内部情報などは、新たにもう一つMLを立ち上げることとする。併せて、各ネットは複数のアドレスを登録することが望ましいとされた。代表一人だけでは、異変があった時に連絡が取れないからだ。
 PC2016の総括については、10頁、7章35項目という多岐にわたって提起された。章は「はじめに」「1、改憲阻止!戦争法廃止!アベ政権退陣を求める闘い」「2、原発NO!東電の責任追求と再稼働反対の運動」「3、高江&辺野古の新米軍基地&八重山の自衛隊基地建設阻止!オスプレイ反対運動へ」「4、市民生活を破壊するアベノミクスやTPPに反対する闘い」「5、12回目の国会ピースサイクル」「6、22回目の六ヶ所ピースサイクル」である。
現行の政治的、社会的課題が網羅されていて、これを見る限り、「市民運動」のスタイルではなく、「労働運動」の原則的な提起となっている。これは、この運動の生い立ちが「全逓組合員」の取り組み、その後の「郵政ユニオン」の系譜のあることと無縁ではない。あるいは国労、教組、自治労などの労働運動に関わってきた参加者が多いことも背景にあろう。
  だが30年を経過する中で、全国会議に参集するメンバーに大きな変化はないが、各地でのピースサイクル参加者は、「戦争はイヤ、平和がいい」「原発いらない」といった市民が参加し取り組む課題が中軸をなすことによって、運動そのものは、労働運動的、市民運動相半ばするといっていいだろう。
 そうした実態とこの総括文がマッチしているかは、はなはだ疑問ではあるが、「ピースサイクル全国運動」という立ち位置が、あたかも鎧、兜なしで戦場(いくさば)に行くような無防備感がぬぐいきれないことと、この総括文そのものが、運動方針としてピースサイクル運動の現場におろされるというものではなく、むしろリーダーとしての意識、自覚に委ねられ、活かされるものとしてあるのではないかと思うのである。・・・にしてもやはり私には、仰々しく映り、むしろ、各地のピースサイクル取り組みの事例に加えて、この間の「反安保法・脱原発・再稼働反対・沖縄の辺野古と高江の闘い」そして、参院選挙にどうかかわったかなどの報告、情報の方が有効ではないかと思うのである。その意味も込めて、愛知からの報告は他に比べ多くを記述した。 
  また、個人的なものではあるが、参院選の総括、参院選のために4年間活動してきた「政治を考える市民の会」の解散についてのコメント、参院選の前哨戦となった「あいちキャラバン」の総括などを記載した「C&Lリンクス愛知・第75号」を参考資料として配布したのだった。

  次に、来年の取り組みなどについて提案された。その「持続可能なピースサイクル運動に向けて、32年目のピースサイクルの課題は何か」について項目を列挙すれば、
(1)「戦争する国」NO!戦争法廃止、改憲阻止のために総選挙で安倍政権打倒の野党の統一候補擁立運動、総選挙に積極的に関わっていきます。
(2)秘密法~盗聴法の廃止!共謀罪の再提出を阻止する闘いを進めます。
(3) 脱原発・エネルギー政策の転換をめざす運動を継続させます。
(4) 沖縄県民と連携し、新基地は作らせない闘いを全国化させます。
(5) 反貧困・排外主義反対と結合された平和運動の構築をめざします。
 ここには、“関わる、進める、させる、めざす”の行動を求める語尾となっているが、「地域の実態、力量に沿って可能な限り」という自主的な判断、行動に委ねられている。従って多くの場合、「ピースサイクル主催」ではなく、賛同・参加という形になろうと思う。できれば、諸運動の中枢で活動することであろうか。
 次に「ピースサイクル2017~具体的な取り組み」として、
①全国マップを3月上旬までに作成します。
②神奈川ネットを中心に第二回台湾ピースサイクルの実現をめざします。
③13回目の国会ピースサイクルを5月下旬(5月19日・金)に実行します。国会ピースサイクルに向けた署名活動を行なうかどうか検討します(戦争法廃止、再稼働反対、オスプレイ配備と沖縄新基地はいらない!脱原発・核燃料サイクルの廃止を合わせて)。
④ピースサイクルの前段や本番で、全国の原発現地や各電力会社への抗議行動(再稼動反対、原発大事故への補償等)を目指します。
⑤沖縄ピースサイクルを強化するために、全国各地から代表派遣の取り組みを目指します。
⑥広島・長崎・六ヵ所の集結地点での取り組みを強化します。
⑦自治体への申し入れ行動を強化し、核廃絶、戦争法廃止、改憲阻止、脱原発・「エネルギーの地産地消」、沖縄の新基地はいらない等々の課題を提案していきます。
⑧参加者拡大のための工夫をし、若い世代が参加する取り組みを通じて持続可能なピースサイク運動を目指します。
⑨分担金は、これまでと同じ額で進めます。
⑩全国事務局は、首都圏5ネットで担います。
 最後に、赤字ではない「財政報告」があった。
 以上が大雑把な2日間の会議の内容であるが、1日目の夜には「福島原発作業員」の体験記などの講演があり、また、「長崎ピースサイクル」についての重要な議論がなされた。 
(あと書き、続く)

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2016年11月12日 (土)

ピースサイクル全国会議(1)

 報告と分析、そして政治談議も
 ピースサイクル2016の報告、総括、2017年の取り組みを議論する全国会議が、今日と明日に亘って東京で開かれた。初日の今日は、長崎、大分、広島、大阪、愛知、長野、新潟、神奈川、埼玉、千葉そして東京は、三多摩など数地区が参加した。
 まず、統計的な数字として、取り組まれた「総日数は73日(3)」、各地の自転車で走った「総距離は3263,3km(100.2)」、「自転車の台数は288台(12)」、「延べの参加者数は574人(21)」、走行距離に自転車の参加人数を乗じた「マイレージは、10541,5km(205,2km)」次に、広島、長崎両市長宛て、沖縄県知事あて、六ヶ所ピースサイクルの青森県知事、六ヶ所村長、日本原燃社長、仲間たちなどへの「メッセージの総数は439通(15)・署名数は307筆(0)」さらに「訪問自治体95(4)」であったが、自衛隊基地、原発関連施設への訪問数はカウントされなかった。愛知は、豊川、小牧、中電の3か所であった。   ( )は愛知の場合。
  昨年と比べ、全体的に低下傾向となっており、明日の議論の素材にもなった。
  それぞれの取り組みについては、南から順次報告されたが、すべての内容は書ききれないので特徴的なものを挙げると①長崎が初めて取り組めないかったことの衝撃は大きかった。(13日に善後策が検討された)②広島も一部がカットされた。伊方原発の取り組みが主になるとのこと③大阪では(本体による)ミニピースが取り組まれた。④従来大阪の別チームが取り組んできた能登(志賀原発~金沢)ピースサイクルは取り組まれなかった。⑤ピースサイクルの運動とは言えないが、北海道の<函館~泊原発>を10月に知り合いの若者が走ったとの報告があった。⑥今年も、沖縄ピースサイクルが取り組まれ10人が参加した。
  そうしたピースサイクルの実走報告とは別に、愛知からは、参院選挙の取り組みについて報告するとともに、各地それぞれはどうであったかの報告を求めた。このような「政治的課題」については、ピースサイクル運動の提起としてはしっかりなされてはいるが、目標・スローガンと実態とはどうなのか、ということを率直に聞きたかったのだ。それと同時に、アベ政治の「安保法・周辺事態条項・共謀法」「原発再稼働・もんじゅ・原発輸出」「沖縄・辺野古、高江」これらについての各地の取り組みと、個別的であれ、それぞれがどんな形で関与・参加しているのか、参考にしたかったのである。
  会議終了後には、懇親会の席が設けられ、私の周りでは、この政治状況がしばし話題になったが、“深入り”することはなかった。それで一つ話題を挙げておけば、「政治の世界では、対抗勢力としてのリーダー(顔)が欠かせないと思う。民進党はダメ!ばかり言っていても始まらない。みなさんが、我々のトップリーダーならこの人、と挙げるとしたらどなたか?」と問うた。すぐには出てこなかった。全く無名で、私も初めて聞く名前だが、東京ではある程度知られている一人の女性の名前が挙がった。(非公開)
  仮にその女性が有力であるとしても国会議員、首長の経験はないから、すぐさまとはいかない。このように私たちは、「野党共闘」はいうけれど、政権交代を求めるならこのトップリーダーの存在は欠かせないのではないか。まずこの点で反安倍の戦略が立ち切っていないのが現状だと私は思ったのだった。 
<後書き・続く>

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2016年10月 8日 (土)

PCの報告書を仕上げる

 次世代への引継ぎの問題を問われ
 ピースサイクル(PC)の全国会議が、11月に予定されている。その報告書の提出が各ネットに要請されていて、10月9日が締め切りとなっている。例年だと10月15日ころなのだが、早めの提出を求めているのは、期限を超えるネットが多いこともあろうが、全国事務局の「多忙」が推測される。連日「沖縄・高江、辺野古」の情報がMLで流れてくるが、「転送」といえども、東京にあっては、関連した集会やデモも毎週のようにあり、その上、仕事を持っているからその大変さが解るというものだ。
 さて、設問の中に「次世代への引継ぎ問題:若者が参加している状況があれば、参考のため具体的に紹介してください」というのがあって、どう答えればいいか迷った挙句、次のような個人的な意見を添えて送った。
  ・・・“平和でありたい、戦争は嫌だ”という思いは、世代を超えて広く存在している。それを「平和運動」として表現する、あるいは「意見」として文書で表現することについて「世代間」に違いがあるのではないか。ひょっとして若い人たちには、“集団に加わりたくない(めんどうだ)”“書くのは苦手、特に長文は書けない(スマホ、ツイッター程度なら)”という傾向はないだろうか。
  スマホを片手に、気軽にイベントに参加することはあっても、運営会議や議論の場には、若い人は出て来ない気がする。労働運動を経験している人は一概に言えないが、市民運動の若い人にはその傾向が強い気がするが偏見だろうか。
  単なる「サイクリング」を楽しむ若い人も、ひところに比べれば、随分減ってきているような気がする。マイカーでドライブを楽しむ若い層も減ってきているというのが最近の傾向。(若年層の貧困問題もあるかもしれないが)
 そこで、
・いまさらに“ママチャリで平和リレー”は、遠い昔のことになってしまったような気がする。
・“お茶会”“お話会”“映画会”というような、気軽に参加できるイベントとピースサイクルが結びつく方策はどうだろうか。(実例:愛知県日進市の市民グループの取り組み)
・地方議員と連携して、「リレー方式」ばかりでなく、地域内と近辺の戦跡、平和像・碑巡り、といったような企画から再スタートするのも一考かもしれない。
・“リレーだから、ここまで続いてきた”“リレーだから否応なく受け入れてきた、やめるにやめられない”は、率直な意見でなかろうか。
  この後退局面が、“高齢化”と共に、一部を除いて“じり貧傾向”にあるのではないか。一方でピースサイクル運動のこれまでの実績や一定の認知度、期待感は少なからずある。そうした正反両面を見ていくなら、「再生」「新生」の端緒を見つけ出せるかもしれない。
・「沖縄ピース」「六ヶ所ピース」(台湾ピースも?)という「特化」されたものは、それなりに充実したものになっていると記述した。これは何かのヒントにならないか。「リレーと特化」の兼ね合いは難しいものがあるが。

 私自身はすでに「引退」を宣言していて、提言すべきことはするとしても、どうも“気合”が入らない。それでも“これだけは”というところで、今年もメッセージ15通、報告書作りなど“デスクワーク”中心に参加してきた。ついに自転車の乗ることがなくなっているというが現状なのである。この運動は「良質」なところが多く、私も30年間率先して参加してきたが、“ぼつぼつ終わりかな”は、必然的に近づいているのである。

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2016年8月29日 (月)

六ヶ所ピースin青森

2016PCを締めくくり、政治の秋へ
 26日に八戸を発ったチームと函館を発ったチーム、関東から直接六ヶ所村に入ったグループ、そして地元の人たちが、27日の午後、六ヶ所村役場前で合流して、この日から今日29日までの3日間を「六ヶ所村ピースサイクル」として取り組み、2016年のピースサイクルが締めくくられる。
 私としては、一昨年の参加がよみがえるのであるが、伴走車に乗って帯同するだけなら、未知の地の旅として楽しい面が多いが、いざ自転車に乗れと言われたら尻込みしてしまう。起伏が多く、距離が長い。ママチャリで市街地を走るのとは様相が全く異なるのである。ということで今年も、過日六ヶ所村村長、青森県知事、日本原燃社長そして、ピースサイクルの仲間にメッセージ・申し入れ書を送った。
 要請文書については、基本的には昨年と大きな変化はない。以下は、六ヶ所村村長宛ての、軸心部分。
1.2011年3月11日の東電・福島原発の事故それは、核燃料サイクルと事業の破たんを意味します。核燃料サイクルに頼る村政を改めてください。
2.再処理工場の操業延期は、それ自体人間の手に負えない、危険極まりないことの証明。再処理工場の閉鎖を求めるのも村政の一つです。
3.行政の根幹は、住民の安全と安心の確保にあることはゆるぎない共通点です。被害発生の根源となり得る核燃サイクル工場の閉鎖、撤去は喫緊の課題ではないでしょうか。
4、以上の観点からの村長声明をお出しになり、議会に働きかけ、決議がなされるようご尽力ください。
 青森県知事には、以下が加わる。
・東通原発の再稼働を認めないで廃炉に。大間原発の稼働中止の意思をお示し下さい。
・青森県として、核燃料サイクル事業をやめることを政府に提言して下さい。
― 安全な食料の供給拠点、自然の美しい観光拠点などに立脚する、行政を進めて下さい ―
 日本原燃社長あては、観点が違って、以下のようなもの。
1、世界的に見ても、「核燃料サイクル」は破綻していると考えます。速やかに核燃料サイクルの要(かなめ)、再処理工場を閉鎖し、事業から撤退してください。            
2、2011年3月11日の福島第1原発の大事故は人災の一面を強くもっております。国の原子力政策の失敗は明らかです。東電の事故処理が終息していない上に、使用済み核燃料の処理、廃炉となった原発から出る大量の核廃棄物の処理、処分等々、何一つ見通しがない現実に目を向けてください。
3、高速増殖炉「もんじゅ」は運転停止中、全国の原発も多くは稼働を停止していて「電気は足りている」現状は、「原子力の時代の終焉」の前兆です。この事実を受け止めてください。(九州電力川内1、2原発、関西電力高浜3、4号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)は再稼働、中止を迫られることもあり)
4、国としての、核燃料サイクル事業から全面撤退の事態に備え、あるいは核廃棄物の処理問題を先行して取り組むための、その準備作業に着手、加速させてください。

 最後に、8月19日に出発したピースサイクリストへは、
  ・・・先の参院選挙をしっかり総括して、「改憲勢力」安倍・与党などの「周辺事態条項」の審議開始、「憲法改正」 の発議、「国民投票」の地ならしに対して一層の警戒と「対抗措置」を準備しなければなりません。このことは「全ての核の廃絶」「立憲・平和」「辺野古新基地阻止」などを運動目的とする「ピースサイクル」にとって不可避の課題といえましょう。
 次に、それぞれの地域での活動の一部がメーリングリストで紹介され、また11月の全国会議で紹介されると思いますが、それらが全国的な「アベ政治を許さない」運動だけでなく「立憲・平和、リベラル」運動の展開、「民主主義・デモクラシー」の成熟、即ち「民度」を高めていく運動にまで昇華させたいと思うことしきりです。
  愛知では参院選の前、私は全県下を回る「あいちキャラバン」を提案し、とりわけ18歳からの新有権者に向けた「選挙に行こう」運動と、「安保法」に賛成した議員を落とそうという、いわゆる「落選運動」を進め、何とか愛知選挙区4議席中、野党で3議席を獲得することをめざしました。結果は与野党「2:2」のイーブンでしたが、この運動を通して、「地域に点在していた様々な市民運動」「尾張、名古屋、知多、西三河、東三河などの地域」「20代から70代までの世代」これら「三つの結び目」を作る端緒となったものと思っています。
                                     ◇
 愛知のピースサイクルは、7月26日豊橋で、静岡・浜松の仲間からリレーを受け、陸自豊川駐屯地で申し入れをして岡崎まで走りました。翌27日は、豊田市で申し入れをし、みよし市は訪問をパスしましたが広島、長崎両市長あてのメッセージのみを受け取り、日進市では、市と市民グループによる歓迎会と昼食会、夕刻には名古屋に入り、中部電力本店で約50分にわたって申し入れを行いました。
  28日は、午前中に名古屋市、愛知県それぞれに申し入れをして、11時半ころからに空自小牧基地での申し入れを行ってから、岐阜ピースサイクルの仲間にリレーをしました。
 31年目のピースサイクル運動・愛知では、岡崎、豊田、日進、名古屋それぞれの地区の自立した取り組みが進み、本走においては事故、熱中症もなく無事終えることが出来ました。

 (略)ピースサイクル一行の頑張りと無事を祈りつつ、愛知で何ができる、私のできることは何か、の次なるステージの構想を練りたいと思っています。
  現地の運動団体へは、一行のみなさまからよろしくお伝えください。  

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2016年8月14日 (日)

8月15日を前にして

  翁長知事宛てのメッセージを送る
 ピースサイクルでは本来、6月23日の「沖縄慰霊の日」に向けてメッセージを送るのであるが、愛知の自治体に、広島と長崎にメッセージをお出しくださいと要請すると同時に翁長知事にも、という形になるので、8月になってしまうのである。もっとも、広島、長崎に比べ沖縄は向き合いにくいのか、今年も1自治体だけであった。そこで、ピースサイクル愛知と、一名古屋市民として私のメッセージを過日に送り届けた。
     メッセージ
  私は名古屋市民で、ピースサイクル愛知に参加する一人です。
  1944年生まれですので、戦争体験はありませんが、幼児期のひもじさ、貧しさは体験し、それらが「労働運動」「反戦平和運動」にかかわった動機かもしれないと思い返しております。
  先の大戦終結から71年、沖縄返還から44年と3か月、今なお基地問題を抱える沖縄に心寄せ、米軍基地の全面返還を求めるメッセージをお送ります。

  琉球人の祖となった神話があるという
  ‘美ら海’に囲まれた今帰仁の古宇利島
  時折り吹き抜ける海風は
  島の誇り 島人の息吹であろうか      
                                    <詩 『美ら海・古宇利島』の一部>
        
  艦砲射撃 上陸用舟艇 重装備の海兵隊
  この海岸にも怒涛のように米軍が押し寄せたのであろうか
  草むらから 腹を空かせた日本兵が
  銃口を向けていたのであろうか       
                                           <詩 『美ら海・風』の一部>

  摩文仁丘 美ら海 静寂
  風そよぎ 平和の礎はそこに
  しっかりと読み取れる名前 
  だが思いが至らぬ 
  その名の人の最後の時を       
                                          
<詩 『平和の礎』の一部>

 以上は、昨年沖縄を訪れた時に感じて詠んだ詩の一部です。
  1999年成立の「盗聴法(通信傍受法)」、そして安倍政権では「特定秘密保護法」さらに一連の「安保法」を成立させました。「周辺事態条項」「憲法改正」論議に至っては、平和憲法の精神、条項を踏みにじり「戦争への道」へ現実化させるものであり、とても看過できるものではありません。
  そして「忘れません!ヒロシマ・ナガサキを、フクシマを、そしてオキナワを」を胸に刻み、辺野古新基地建設、高江オスプレイパッド工事再開を認めません。
私のできること、それは“この国の行方”に思いを致し、さらなる闘い、運動を続けていくことです。(後略)

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2016年8月 9日 (火)

‘8・9長崎被曝の日’へのメッセージ

 全ての“核”の廃絶を、安保法は憲法違反
 広島に続いて、8・9長崎原爆忌に向けたメッセージを長崎市長宛に過日送った。以下は一部省略のメッセージだ。
 ・・・私たちは、「忘れません!戦争の悲惨さとその罪を。そして広島、長崎の原爆投下とその被爆を。さらに住民を巻き込んだ地上戦の沖縄を」 
これらを胸に刻み、「非戦と平和」を背負って全国の仲間と共に「ピースサイクル」を続けています。(中略)
                  ◇
 昨年の「長崎平和宣言」を読み返しますと、「原子爆弾は戦争の中で生まれました。そして、戦争の中で使われました。」という見出しがきらりと光りました。といいますのも、5月に広島を訪問したオバマ米大統領の演説の一部「71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました」が、「加害者と被害者」の思い、立ち位置、そして、核兵器の「非人道性」「絶対悪」の認識についてあまりに違いすぎると想起されたからです。いったいどこまで本気で核兵器の廃絶をめざしているのでしょうか。
 しかし、そうはいっても嘆いてばかりはいられません。加盟都市が6,700を超えたといわれる世界の「平和首長会議」は、長崎、広島両市長の強い主導力に依るところが大きいのです。また、核軍縮についての核不拡散条約(NPT)の進展は、被爆国日本がリーダーシップをとるべきものと考えます。
 そうした現状を考えるとき、本年3月に施行された一連の「安保法」に加え、「周辺事態条項」「憲法改正」論議は、核兵器の使用の前提にもなりかねない、平和憲法の精神、条項を踏みにじる「戦争への道」を現実化させるものであり、とても気がかりで看過できるものではありません。
 そしてまた「平和宣言2015」が求めた「オバマ大統領、そして核保有国をはじめ各国首脳の皆さん、世界中の皆さん、70年前、原子雲の下で何があったのか、長崎や広島を訪れて確かめてください。被爆者が、単なる被害者としてではなく、“人類の一員”として、今も懸命に伝えようとしていることを感じとってください。」を、今年も来年もそしてその先もずっと、世界から核兵器がなくなるまで、私たち一人一人が声を上げ、行動を起こしていかねばならないと思います。
                  ◇
 私たちの「全ての核の廃絶」要求は、「核兵器」はもちろんですが、「原子力(核)発電」も含まれます。
 あの2011年3月11日の、東日本大震災、東京電力・福島第1原子力発電所の事故(震災・人災)から5年と4か月余が経とうとしていますが未だ収束(終息)の見通しは立っていません。いまさらに原発事故の深刻さに驚愕してしまいます。そしてそれは、長崎、広島の原爆・被曝が重なってしまうのです。
 世界から「核の脅威」から解き放たれるためには、核兵器に使われるプルトニウムを生み出す原発をなくすことが欠かせません。その意味からも原発を含めた「全ての核」の廃絶こそ、「核のない平和な世界」に繋がっていくものと確信しております。どうぞ、「原発ゼロ」にも力をお貸しください。(後略)
             2016年8月3日
           ピースサイクル愛知

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2016年8月 3日 (水)

ヒロシマ、ナガサキが近づく

 この時期、メッセージ作成に追われる
 間もなく、「8・6広島」「8・9長崎」の「原爆忌」がやってくる。
 ピースサイクル愛知は、7月28日に岐阜につないだが、岐阜からは各務原経由岐阜、29日に岐阜から米原まで無事につないだこと、米原(彦根)から滋賀の仲間につないで、大津まで最大18人が参加したこと、大津から大阪まで、神奈川のHさんが一人旅で大阪につないだことなどが、メールで入ってきた。
 8月3日の今日は、岡山県日生(ひなせ)町(現備前市)を出発して、福山市に入ったはずだ。そして4日夕刻に呉に到達して翌5日から6日にかけて、一連の「ヒロシマ行動」へと移っていく予定だ。
 それに合わせて、全国から松井一実広島市長あてのメッセージが寄せられる。愛知からは、みよし市長、日進市長からメッセージが送られた。豊田市、名古屋市、愛知県は、要請を断ってきている。
 ピースサイクル愛知としてもメッセージを送ったが、私も名古屋市民の一人として書き上げて同封した。これから長崎市長あてのメッセージ、8・15沖縄県知事あて(本来は6月23日に向けてだが)、さらに、8月19日から始まる「青森・六ヶ所ピースサイクル」では、青森県知事、六ヶ所村村長、日本原燃社長あてのメッセージ・要請文を送ることになる。今しばらく、パソコンから離れられない。
 メッセージを書いていると、昨年の平和宣言であるとか、市長の所信表明などを読み込むことになるので、改めて問題意識がよみがえる効果は大きい。とはいえ、年々この作業もきつくなってきている。そのうちに「電文」程度の(しかし心を込めて)短文になるかもしれない。それでも続いていればまだましといえるだろう。それにしても、広島、長崎へはもう一度行かなければ、という思いが強いのであるが、遅くとも5月あたりから「心」の準備をしないと、夏の暑さに負けて、気持ちが萎えてしまうような気がするのである。今年もまた“来年こそは”である。

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2016年7月28日 (木)

ピースサイクル愛知・第3日

 名古屋市役所~愛知県庁~小牧基地
 午後から一部で日が差すこともあったが、今日も曇天。ピースサイクル日和。
 午前9時5分前、名古屋市役所に今日の参加予定者全員が揃った。早速名古屋市に申し入れを行う。要請・要望の項目は6項目であったが、担当者の都合がつかないなどの理由で、回答としては「名古屋市の平和行政」についてのみであった。(他項目は後日文書で回答)
 回答の一つは、毎度同じ繰り返しである、1963年(昭和38年)に名古屋市議会において「名古屋市平和都市宣言」が議決されたが、それに基づく理念のもとでの行政運営を行っているというもの。もう一つは、愛知県と共同で運営する「戦争に関する資料館」の紹介であった。これだけではないであろうが、なんとも寂しい限りだ。そこで、「昨日のピースサイクルで、みよし市が中学生12人を広島に派遣する事業を行っているという事例が紹介された」として、「平和行政」の具体的進展を促した。さらに河村市長は「原発に反対」と明言する一方、膨大な電力を必要とする(原発は不可欠?)「リニア新幹線」に熱心なのはどうしたことか、と。市長の意向に逆らえない職員としては答えられないのであろうが、しっかりと「市民の声」を伝えた。
 9時50分からは、愛知県庁を訪問。私たち7人の前に県側は、企画、総務(代表格の主幹)、航空対策課、リニア事業、災害対策課、大気環境課、環境活動推進課、労働福祉課から総勢18人が向かい合った。要請・要望の項目は名古屋市と同じ6項目だが、県民生活に関する内容は多岐にわたるので、それに対応したものであった。その限りでは、文書回答を含め「真摯」なもので評価したいが、“通り一遍の答”であり、噛み合うものは少ない。限られた時間でもあり、「交渉」でもないので、多くは望めないが、そうであるなら、要望は要望として提出し、要請内容を絞り込むのも一方法であろうし、ピースサイクル期間外での設定も選択肢としてあるだろう。そうなれば当然、私たちの側もそれ相応の準備と態勢を作る必要があるが。
 予定時間からやや遅れて10時40分頃、自転車隊4名が小牧に向けて元気に走り出していった。あとから街宣車が追っかけたが、なかなか追いつけない、リーダーが飛ばしているようであった。一行を追い越し、出発から15分後あたりで、待機して街宣を行っているところでようやく合流した。そこでトラブル。自転車1台が故障してリタイヤ、街宣車に収容したので、その先は3人のピースサイクルとなった。
 11時40分頃、空自・小牧基地では、岐阜の仲間と合流し申し入れを行った。
 ここでは4つの課題、12項目の質問、要請を行ったが、その回答はほとんど「基地として答える立場にない」というものであった。「安保法関連」の「専守防衛」「海外派遣(派兵)」「駆けつけ警護」のあれこれは、命令一つで動かざるを得ない立場はわからんでもない(旧帝国軍隊と同じなのか?)。そこで海外に派遣されることでの危険性が増す事態を迎え、「家族の戸惑いはないか」と問うたところ、これもガードは固く「答える立場にありません」と。次に「駆けつけ警護」であれ何であれ、戦争・紛争地域に派遣されることになり、身の危険を感じた隊員が退官(退職)を申し出たときどうするのか、と問えば、これは明快に「職業選択の自由があるから、自由です」と。だが、自衛官に定足数を欠くような事態になれば、必死に(強引な)引き留め工作がなされないという保証はない、というよりそうなるだろう。あるいは「予備自衛官」として登録されることは免れない、とかなんとか。
 航空ショーの開催についても質問したが、今年も開催の方向であると。ただ周辺自治体などの「ブルーインパルス」に対する危険視、不安を払拭するためであろう「災害派遣活動をコンセンプトにしていく」という回答が出された。
 それはやはり、自治体、市民運動などの継続的な運動の影響が少なからずあるということだろう。
 申し入れを終えた後、岐阜ピースサイクルの仲間と一緒に写真を撮って、リレーを終えた。こうして「ピースサイクル2016・愛知」の夏は終わった。

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2016年7月27日 (水)

ピースサイクル愛知・第2日

  岡崎・豊田・日進・名古屋をリレー
  私は参加しなかった岡崎市~豊田市~日進市間の報告は別途に待つとして、参加した日進~名古屋・中電本店までを報告する。
  「ピースサイクルinにっしん」は、毎年心温まる歓迎と手作りの、疲れを癒してくれるやさしい昼食を用意して迎えてくれる。この日、実走者到着予定時間は12時30分であったが、正午前には先乗りした名古屋のメンバーが既に接待を受けていた。私も早速ご相伴に預かったが、私には「ランチというよりほとんどディナー」だった。
  12時30分には、予定していたメンバー豊田・岡崎の5人(うち一人は介護のためのすぐに引き返した)、名古屋からは、街宣車の運転者、自転車の3人と飛び入り参加の一人と私の6人、そして今年は訪問出来なかったみよし市から一人が参加し全員が揃った。
  迎える側は、世話人代表と市議会女性議員の4人に、議員のあれこれを研究課題とする高校生のインターン2名が参加した。
  「ピースサイクル歓迎」のセレモニーの前に、みよし市から駆け付けた元市会議員のMさんから、“これもピースサイクルあってのことの一つですが”と前置きして、今年、市内の中学校から選抜した12人の生徒、引率者3人の15人で構成された、1泊2日の広島訪問団が実現した、との嬉しい報告を戴いた。これまで修学旅行で広島、長崎訪問の申し入れをしてきたこともあったが、少し形は違うけれども、実現したことは喜ばしい限りだ。
  午後1時、日進市の生活安全課の課長から歓迎のあいさつと申し入れ事項のコメントを受けた。内容は昨年と大きくは変わらないが、例えば「健康都市宣言」の制定に基づく様々な福祉政策は、市の財政の豊さと共に、しっかりした議員活動があってのものだろうと推測された。
  全員で写真を撮った後、お礼を述べて西三河グループは帰途へ、名古屋グループは自転車隊3人と街宣車それぞれ午後2時20分日進を出発した。曇り空で陽射しもなく、絶好のピースサイクル日和であった。
                                                  ◇
 自転車隊は、しばし“サイクリング”を楽しむようにして天白川の堤防道路を一路名古屋市に向かう。市内天白区に入ってから、新音聞橋で街宣車と合流し、今度は市街地をタイアップしながら中部電力に向かった。自転車装着ののぼりはあるのだが、どうも気乗りしないようで、ハンドルの前につけた看板だけが目印、これでは、なんで走っているのかわからないであろうから、街宣車から「自転車に乗った“若者”3人が広島に向けて今、この地区を通り抜けていきます」とバックアップ。
 中電本店到着予定時間は、午後4時20分であったが、(私がいないこともあって)4時過ぎに到着し、4時10分から申し入れを行った。中電側は、総務と広報の担当者3人が対応した。
 申し入れの要旨は、「浜岡原発を閉鎖し、原発に頼らない電源確保を」「使用済み核燃料の再処理についてのいくつかの問題を問う」「JR東海のリニア中央新幹線と浜岡原発の再稼働、電源確保の問題など」ほか。
 リニアの問題で、開業時には現在の電力供給体制では対応できないのではないか、との問いに「原発を含め新たな施設の建設は考えていない」と言い切った。う~ん、怪しいなあ、何か隠し玉でも持っているのだろうか。
 午後5時になり、約50分の申し入れを行って、明日の再会を約してその場で解散した。

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