2017年6月10日 (土)

共謀罪阻止へ、午前も午後も

 日々、新段階に進む情勢
 強い日差しの中、久屋大通公園・光の広場で、午前11時20分から「共謀罪」阻止緊急行動6.10集会・デモの集会が始まった。壇上に上がってアピールしたのは、本 秀紀さん(秘密法と共謀罪に反対する愛知の会共同代表)、加藤里奈さん(国民救援会愛知県本部)、長峰信彦さん(安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会共同代表)、そして中谷雄二さん(弁護士、主催者代表)であった。それぞれ切り口を変えながら「共謀罪」の危険性の指摘、例示、安倍と内閣の「真摯」の対極にある「ふざけた」対応を批判するなど、歯切れのいいアピールであった。国会の会期末が迫る中、安倍退陣を迫る気合の入った集会で、集会参加者は1000人と発表された。
 さてアピールには、もう三方おられた。お二人は、「大垣警察署市民監視違憲訴訟弁護団長」の山田秀樹さんと原告の一人近藤ゆり子さん。この事件は、中部電力の子会社シーテック(名古屋市)が岐阜県大垣市などに計画する風力発電施設建設計画をめぐり、住民の動向などの個人情報を大垣署が収集し、同社に漏らしていたことが2014年7月、新聞報道で明るみに出たものであるが、まさに「共謀罪」の先取りの例といっていいものであった。
 またもう一人は、名古屋市瑞穂区の「白竜町高層マンション(15階45メートル)建設を巡る住民運動」への刑事弾圧事件の「一般人」の当事者の妻であるOさんが、「共謀罪」と重なる“弾圧を感じた”などと述べ、「共謀罪」が単なる「法律論争」ではなく、先取的に現実化している例として紹介されたのだった。
 これまで何度も何度も取り組まれてきた集会・デモあるが、ここにきて「生きた共謀罪」が姿を現したといっていい一段と危機感高まる集会であった。
 午後2時からは、室内集会の「沖縄はつきつける 高野 孟さん講演会・デモ」が取り組まれ、こちらは満席の200人以上が参加して、集会後デモ行進を行った。なおこの集会に「1000人委員会」の三重、静岡、岐阜の各代表もからも連帯のあいさつがあった。
 高野さんの講演は、まず普天間基地返還が進まない一方、辺野古新基地の護岸工事、埋め立てが強行される沖縄の現状と、安倍内閣の米国追従策・無策を批判し、翁長知事も必死に頑張っている。しかし仲井真前知事が認めてしまった「埋め立て承認」の撤回裁判あるいは「岩礁破壊許可」の取り消し裁判に取り掛かろうとしているが、日本の司法の前では見通しは明るいとは言えない。それだけに、「非暴力抵抗」の現地支援が極めて重要だと力説した。
 また「北朝鮮の軍事的脅威を煽り立てる安倍の好戦的プロパガンダ」というところでは、「北朝鮮」のミサイル発射、核実験、中国の尖閣諸島“領海侵犯事件”を、都合のいいように取り上げ、「挑発」しているのはいったいどちらか。とりわけ「中国脅威論も真っ赤な嘘で、尖閣問題は事実上棚上げ状態が続いている」とした。
 さらに高野さんは、トランプ大統領(アメリカ)に「(北朝鮮)先制攻撃」をさせないことが大事なことだといい、今の安倍にはそれができないどころか“はしゃいでいる”とさえいえる。そして安倍のマスコミの友軍ともいえるサンケイ新聞、読売新聞の“印象操作(報道)”は、許されないものだ。
 もっと多岐で知られざる話もあったが、私のメモから書き記した。今日2本目のデモにも参加した。

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「共謀罪」阻止緊急行動、集会とデモ

この日、5つの集会などがあり
 もちろん、たまたまであろうが、今日はなんと5つの集会などが重なった。それぞれの取り組みには努力が払われているので、集会名などを記録してその労に報いたい。
1)「共謀罪」阻止緊急行動6.10大集会・デモ、沖縄現地と連動。
2)山尾志桜里(民進)衆院議員「共謀罪」講演会、中京大学教授 大内裕和さんとの対談あり。
3)沖縄はつきつける 高野 孟さん講演会とデモ
4)レイプ隠しを許さない!怒れる女子デモ。詩織さんの検察審査会への再審査申し立てを応援しよう!
5)ベーシックインカム(BI)学習会(緑の党東海)。講師は青木秀和さん。
 1)の「共謀罪」阻止緊急行動6.10大集会・デモだけが午前から午後にかけて取り組まれ、何とか午後の集会につなげて参加できそうだ。
 最初にも書いたが、こんなに重なってしまっては、いずれの集会にも出たいと思う人にとって“もったいない”と思うのではなかろうか。
 どうしてこうなってしまうかは、政治課題が山場に来ていること、集会の設定には、会場と講師などの確保のために1か月以上の準備期間が必要であること。そして人の集まりやすい土曜日、日曜日が選ばれることなどがあげられよう。
 ではそうした“分散”がどうしても避けられないものなのだろうか。避ける方策はないのだろうか、と思うのは私一人ではないだろう。
 今となってはそれぞれは「選択的参加」とならざるを得ないが、「野党共闘」を叫ぶ一方で「市民共闘」も欠かせないが、未だ「それぞれ」が優先、率先ということであろうか。現状の反映ということとしか言いようがない。
 訂正:4)レイプ隠しを許さない!怒れる女子デモは、11日でした。
 

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2017年6月 4日 (日)

愛知の地域共同、運動の基盤形成

ささやかな経験を「語り」ました
  フィリピントヨタ労組(TMPCWA)を支援する愛知の会の第15回総会の場で、「報告 愛知における地域共同、運動の基盤形成」というタイトルで1時間弱話をした。
 前回のユニオン学校では1980年代の「名古屋労組連」の運動が中心であったが、今回は、愛知県全体につながった、地域共同行動、地域労働運動という観点から準備をした。

  第1章の愛知の地域闘争では、新幹線公害問題・沿線住民の闘い/設楽(したら)ダム建設反対運動/境川流域下水道問題/藤前干潟埋め立て問題/米軍依佐美基地撤去の運動/名古屋オリンピック誘致問題/2005年愛知万博問題/2016年の「あいちキャラバン」について、その概要を紹介した。
 県境を越えた闘い、運動例えば、四日市公害問題/中電の芦浜原発問題/長良川河口堰問題/木曽川導水路問題/ごみ処分場問題(愛岐処分場など)は、紹介だけにとどめた。また全国運動に連動して反安保・反基地闘争、三里塚闘争、労働運動、反公害運動、教育問題等も名前だけの紹介となった。
  第2章の地域を巻き込んだ労働争議・運動では、(1)1970年代の「三菱重工・四方君を守る会」の争議・運動(2)1980年代の「名古屋労組連」の運動の二つを取り上げたが、かなり端折ったものになった。
  第3章 働く者の国際連帯活動では、私の体験的なものとして世界自動車会議・ソウル/レイバーノーツ・デトロイト/フィリピントヨタ労組(TMPCWA)支援運動/APWSL愛知の場合の4つを紹介したが内容は省略。ただ追加として、IMF・JCの元役員、三菱電機労組の元委員長・久野治氏が提唱した「アジア春闘論」を紹介した。
 第4章の様々な活動の中で得た、経験と教訓などについては、記載してあるものを読んでいただくということでほぼ全部を省略をした。
  終章の現在地点の課題も、8項目を取り上げたが多くを省略した。ただその中で先のユニオン懇談会で議論された「運動、闘いの記録、教訓・反省、経験則などの記録を残し、次世代、後世に残そう。」だけは強調した。
  最後に参考資料として「ATUサポート市民の会・結成宣言(2008年)」の冒頭部分を読み上げて締めとした。これは、私自身が運動にかかわってきた気持ちというかスピリッツみたいなものとして起草した経緯があったからだ。
  結成宣言の冒頭部分。
  「古来、労働は暮らしの中心をなし、生きる糧とし、喜びとし、人と人とのつながりの結び目としてきました。
   1987年の国鉄の分割民営化は、鉄路で働く人々を分断し、退職に追いやり、職場で憎しみと競争を煽り立てただけでなく、日本の隅々まで行き渡っていた線路を断ち切りました。それは、日本人が育んできた北から南までの『和(輪)の心』を断ち、労働への畏敬と連綿と受け継がれてきた働く者の団結をも破壊してしまったといっても過言ではありません。
ひるがえってトヨタ自動車は、1992年に策定した『基本理念』の冒頭で『内外の法およびその精神を遵守し、オ-プンでフェアな企業行動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす。』と謳っています。
   トヨタという企業がその文言そのままに、ものづくり、人づくり、社会貢献を果たしてきたなら、『自動車絶望工場』などと決して非難(揶揄)されなかったことでしょう。また、世界語にもなった「KAIZEN・カイゼン」が、非人間的な過酷な労働の代名詞にはならなかったでしょう。」(後略)

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2017年5月27日 (土)

共謀罪の廃案を求める集会・パレード


 青空の下、約1300人が参加
 愛知県弁護士会が呼びかけた「共謀罪の廃案を求める集会・パレード」が今日の午後、名古屋・栄のエンゼル公園で開かれ、暑いくらいの青空の下約1300人が参加した。このうち110人が弁士だったという。国会の審議状況を見ていれば、これが国政の最高機関か、立憲主義も議会制民主主義もどこへ行ったのかと情けない気持ちになるが、当該のその人たちは、選挙で選ばれてそこにいるのだから、歯ぎしりしてもしようがない。かといって「何をしても、何を言っても、何も変わらん」とあきらめていては、自ら立憲主義を遠ざけることになりかねない。だから私は「枯れ木も山の賑わい」などと思わず、40分も前に会場に着いたのだった。
 午後1時30分、集会の進行は弁護士会が執り行い、メインスピーチに本秀紀名大教授、草地大作牧師他、デモの先導の街宣車はほぼ愛労連系で、車上のマイクを握ったのは共産党・東海ブロックの島津幸広衆院議員もその一人であった。また本村伸子衆院議員(共)からメッセージが届いていた。だがそれ以上に力を入れていたのは民進党で、県連の正副代表の、大塚耕平参院議員、近藤昭一衆院議員が揃い踏みで車上に上がり熱弁、その上赤松広隆、牧義夫両衆院議員らの秘書も参加、さらに山尾志桜里衆院議員、伊藤孝恵参院議員からのメッセージが届き、これまでとちょっと違う空気が流れていたような気がした。とはいっても、ここに至る前にもっと、国会の内外で「総力を!」というのは無理な注文だったか。
 まだ人は多くない会場に着いた私は、昨日刷り上がった「C&Lリンクス愛知」などの資料を抱え、目当ての人を探しながら会場内を何度も徘徊。9人に手渡すことができた。
 午後2時20分頃デモが出発し、それを写真に撮りながら、2時45分を過ぎたところでデモから離脱し、午後3時からの「リベラル政治懇話会」の、高野孟氏の話を聞くために会場の教育館に向かった。

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2017年5月19日 (金)

安倍内閣の暴走を止めよう!5・19あいち集会

 「安倍内閣打倒」が共同の意思となる
 今日の午後、衆院法務委員会で、与党や日本維新の会の賛成多数で可決された共謀罪!今や誰も「テロ等準備罪」なんて呼ばない。「共謀罪」なのだ。採決を強行した政府・与党・惟は、23日に衆院を通過させ、24日に参院で審議入りを図るのだという。悪法の成立までまだ時間があるようで実際はない。政府与党は数に物を言わせて「粛々と」進めるであろう。野党4党による国会での追及は、さらにがんばってもらう一方、在野の運動として連日の集会、デモも覚悟しなければならない。あるいは、「森友+加計疑惑」を掘り下げて安倍辞任を追い込むのも大きな手段である。安倍が辞任すれば法案はつぶれる可能性があるからだ。
 さて今日19日は、安保法成立の「19日デー」であり、全国で集会・デモが取り組まれたであろう。名古屋では「安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会」主催の集会とデモが取り組まれ、約1000人が参加した。
 集会では、主催者挨拶として花井増實弁護士(前愛知弁護士会会長)が、続いて自衛隊南スーダン派遣差し止め訴訟弁護団団長の佐藤博文弁護士(北海道)、自衛隊PKO訴訟の原告で、次男が自衛隊員という平 和子さん(同)のアピールが続き、あいち沖縄会議の具志堅さんが沖縄の高江・辺野古の緊迫した状況を訴えた。最後に共同行動の共同代表である中谷雄二弁護士が安倍の退陣を求めるなどのアピールを行ってデモ行進に移った。
 デモは、名古屋の繁華街「栄地区」を1周するもので、「共謀罪 テロ対策と嘘つくな!」「共謀罪 私もあなたも 監視の対象!」「共謀罪 盗聴・密告・監視の法案!」「共謀罪 絶対反対!」のシュプレヒコールに加えて、「辺野古の新基地絶対反対!」「高江のヘリパッド撤去!」さらに「追求しよう!森友疑惑」「癒着疑惑の総理は辞任!」そして「安倍政権を 退陣させよう!」となり、ようやくにして「安倍内閣打倒」が共同の意思となった、そんな気がしたこの日だった。
 なお来週の27日(土)、6月10日(土)も法案阻止の集会とデモが設定されている。その間、国会の状況で、街頭宣伝、緊急集会、デモもあるかもしれない。

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2017年5月10日 (水)

ACTION REPORT第23号を発行

 トヨタ関連記事を中心に、
 今日の午後、CGSU(ユニオンと連帯する市民の会)の活動誌「結・第9号」とAPWSL(アジア太平洋労働者連帯会議)愛知の会誌「ACTION REPORT第23号」が印刷発行された。いずれも年4回の発行である。
 私の編集担当は、「ACTION REPORT」であり、以下の内容で12ページ仕立てである。
  表紙には、関東からの情報をもとに、日韓連帯・争議支援の「韓国サンケン争議」の概要を写真入りで紹介した。
  以下、巻頭の詩『不心得者戯言詩』/前掲後記 /現場たたき上げで初、トヨタの副社長/事務局から /TMPCWA支援・東京総行動-トヨタ本社申し入れ行動と申し入れ書 /海外情報-フィリピンからの「外国人家事代行」第1陣/3・19岐阜総がかり行動で上演「裸のアベちゃま」のシナリオ(原案)/ACTION REPORT VOL.23 <2017年02月~04月> /海外情報「韓国・少女像問題・条例案」提出へ/強制徴用労働者像設置か 。
 東京総行動におけるトヨタ東京本社申し入れの経過は、「結・第8号」におけるTMPCWA(フィリピントヨタ労組)の闘いを紹介した「多国籍企業による開発途上国での労働基本権蹂躙を許さない闘い」の記事を引く継ぐものとして編集された。それに添える形でフィリピンの労働事情の一つ「外国人家事代行」をアップしたが、この第1陣は「ダスキン」で研修に入っている。
 異色の内容として、岐阜の屋外集会で演じられた寸劇「裸のアベちゃま」のシナリオ(原案)を紹介した。かつては、この種の集会では「アジ演説」一本槍だったが、昨今は、アピールとともに歌、音楽も盛んに採用されているが、寸劇(スタンツ)は、マレでしかないので取り上げた。
 韓国の大統領選挙の結果については、間に合わなかったが、例の「少女像」問題の続報と、新たな動きとして「強制徴用労働者像」設置の動きを短く紹介した。
  最後に、「巻頭の詩」は、以下のもの。作者は「作者に漢詩の心得無し。漢字七文字の羅列即ち出鱈目。漢詩冒涜の不心得を許されたい。」と断り書きを付している。尚 本文には「訳」がつけられているがここでは省く。

    当世出鱈目漢詩
不心得者戯言詩
        尾元のん葉

安倍晋三有首相 
帝国日本再建夢 
憲法改悪願望癖 
歴代謀長期政権 

一強独裁盲目人 
教育勅語礼賛人 
武器輸出闇商人 
集団自衛初発動 

言語転換性悪説 
沖縄処分首班説 
原発再稼働重犯 
主権在民嫌悪感 

日本州片合衆国 
仮想敵国露中北 
開戦策謀共謀罪 
元号昭恵採用願 

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2017年4月23日 (日)

名古屋市長選挙(8) 河村氏が当選

 若干の分析を試みる
 現職の河村たかし氏が当選を決めた。中間の情勢が公表されたとき私は、「優勢」ということならそれは得票率が「6:4」と書いたが、結果はそれ以上の得票差になったようだ。つまり残りの1週間で差を詰められるどころか、逆に開いてしまった、ということになる。この時点で若干の分析をしてみたい。
 選挙結果は受け入れるほかないが、まず投票率が36,9%であったがこれは両陣営が予想した範囲内であったようだ。選挙戦が接戦だとすれば、当然のように投票率が上がるものだが、事前の予想で低いとした時、「投票率が低いほど組織の固い政党(候補)が有利」といわれる。確かにそれも一理ある。だがその一方で「投票率が低いということは情勢として“接戦”とは言えないことの裏返し」といえないか。今回の選挙で前回の39・35%から2,5%ほど低かったことは、予想以上の差が付いた裏付けになるのではないか。
 次に、自民、公明、民進、共産各党の支持層においてかなりの票が河村に流れたとされる。この結果については、当のいわき候補が最も衝撃を受けているのではないか。それは二つある。一つは、いわゆる政党からの「推薦、支持」は受けなかったが、街宣活動、個人演説会などは政党の名古屋市議を中心に取り組まれたようだ。(市民グループがセットしたかどうかは知らない)そうした事実からいわき候補自身にしてみれば、かなりのバックアップを受けていると思い込んだに違いないし期待したに違いない。つまり「当てが外れた」ことに。
  もう一つは、逆に政党の「推薦、支持」は受けないという戦術をとった真意はどこにあったかはわからないが、そのことが各政党の支持層に浸透しなかった要因であったという分析は可能だろうか。あるいは、当初から市民の手による「市民選挙」をめざしたことから、政党の「推薦、支持」は受けないというのは基本路線であったろうか。この基本的な戦略的選択は、どう総括されるか注目したい。
 私自身は、民進党、緑の党のサポーターではあるが、基本は「無党派市民」と自覚している。そうした立場からすれば、市民派の候補者を擁立して、市民が「選対」を立ち上げ、選挙運動を主導する場合は、どの政党であれ、政党の相手候補者と競うことになるが、「市民運動」らしい選挙運動、獲得目標を鮮明にできる。では政党と組んだ場合はどうなるのか。これはいわば政党=プロとアマチュアのタッグであるから、市民派が主導しようと思えば、候補者の意思、自覚とが一体であることと、それなりに経験と力量のある人が選対を構成することになる。
 今回の選挙では「自民、公明、民進、共産、社民」が支援したが、実際の「いわき選対」はどのような構成になっていたであろうか。「市民オンリー」なのか、市議、或いは秘書あたりが支えたのであろうか。市民グループはどんな役割を果たしたか聞いてみたい。
 選挙運動の期間中の「街宣日程・行程表」については、かなり精度は高かったとみたが、「個人演説会」がやや手薄のように思われたが、市民グループはそうした折衝、根回しなどに関与したのだろうか。
  こうした点は、次期衆院選の在り方の参考になる。例えば、選挙期間中はともかく、2~3か月もっと言えば半年前から、候補者と日程を詰めながら、公共施設の会議室、私宅でも構わない、少人数でも構わないから「懇親会」を試みていくことが「個人演説会」主催へのいい経験になると思うである。とりあえず。

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2017年4月22日 (土)

名古屋市長選挙(7)-選挙戦を終える

 いわき候補は、中間情勢から巻き返すことができたか
 選挙法に基づく14日間の選挙運動は、午後8時をもって終えた。いわき、河村両選挙事務所では“ご苦労さま、お疲れさま”の声が交わされたことであろう。どちらも当落は別にし、私からも立候補者とその支援、応援団のみなさんに“ご苦労さま、お疲れさま”の声をかけたい。この候補者、支援のみなさんは、ある意味では有権者から選ばれた人、「政治」を一つの形として表現した人たちなのだから。
 私もいわき候補を応援した一人ではあるが、選挙事務所に出向いたことはないし、ビラ1枚配ったわけでもない。電話はついでの3本だけ。本人の演説は1回聞いただけで直接対話したことはない。こうして一般の有権者と大きな違いはないが、毎日新聞と中日新聞の記事はできるだけ目を通し、思うところをブログで書き、わずかだが選挙はがきを届けた。
 当初から私は「消極的支援」という立場をとったが、それを変えさせるほどの状況の変化はなかったように思う。例えば居住区の「緑区」で、なにがしかの運動設定が組まれその協力を依頼されるとか、参加を要請されることはなかったし、私自身が構想を持つこともなかった。このことが「いわき陣営」にとって特段の状況判断にならないかもしれないが、私からすると“浸透していない”気がしていた。それを“自虐的”に言えば、私はそうした対象にならない一人なのかもしれないと。
 さて情勢はどうだろうかと気になるところだが、今現在、それらしき情報やコメントは入ってきていない。4月17日の新聞各社の「中間情勢」以降、いわき候補は先行する河村をとらえ、並ぶことができたであろうか。河村が「争点」を小出しにしてイメージ選挙で臨み、自民や公明のような強固な組織基盤はないかもしれないが、地域政党「減税日本」と後援会、8年間の市長歴(知名度)をもって、各年代、各層に浸透しているとしたら、これに対抗するには、支援に回った5党(自民、公明、民進、共産、社民)による「組織戦」しかないことは明らか。それがフル稼働といかなくても「六分程度」起動し機能(浸透、固める)したら勝てるだろう。そこが知りたいところだが開票後の報道を待つしかない。尚、当初いわき支援について「自民、公明、民進、共産、社民+自由」と書いたが、自由党愛知の関係者は「河村支持」という情報を得た。その真偽、影響力はともかくチェックしておきたい。
 もう一つ、いわき支援の「チェンジ名古屋」と「新しい名古屋を共につくる会」があるようだが、ホームページが見られる程度で、そこで「街宣日程」を知ることはできたが、市民が立ち上げ、呼びかけた組織は「新しい名古屋を共につくる会」なのかな?そこでの活動がどうであったろう。いずれ報告もあり“総括”もされるだろうが、今回についての私は、賛同人ではあったけれども、それ見聞きするだけで“私なら”をいえる立場ではない。だが次の衆院選挙のことを考えれば、「市民と野党つなぐ@愛知第3区」のこともありしっかり見届けたい。

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2017年4月20日 (木)

名古屋市長選挙(6) 個人演説会

 いわき正光候補の個人演説会
 緑区でいわき正光候補の個人演説会があるというので出かけた。場所は緑区東部のJAみどり徳重支店であり、160人ほどの席が設けられ、満席であった。
 全体を自民党の岩本崇宏市議(緑区・自民)とその後援会が仕切っていた。候補者本人到着までを池田佳隆衆院議員(自民・比例)、渡辺昇県議(緑区・自民)、藤田和秀市議団長(自民・瑞穂区)そして、岩本市議のアピールの時にいわき候補が到着して訴えが始まった。
 いわき候補は、①議員報酬と市長の歳費について、河村候補の「半減案」を、“2億数千万円を返した”といえば聞こえはいいが、肝心の市政の公約を果たしていないと批判した。②市民税減税については、“税金は、1円でも安い方がいい”は庶民の受け止め方だが、実態は(一律5%だから)金持ち優遇策であると正面から批判した。これについては池田議員が「減税は、そのお金がどう使われるかはわからない、ということは、政策を放棄していることと同じ。減税して個人消費が上向いて名古屋のGDP上がるどころか、下がってさえいる」と話していた。また「月300円程度の減税に対して、小学校の給食費全額無料化の政策をとれば(子ども家庭では)一人3000円以上の還元になる」という説明もあった。③市民税減税129億円に加えて、名古屋城天守閣の木造化に市債500~600億円の負担。これでは“名古屋が壊れる”とし、名古屋の将来を思えば、ここで政策転換、即ち市長を交代し新しく出発すべき時だ。
 そして、副市長時代に「医療、福祉、教育」の仕事をこなし、現場の実態を見てきた。「子どもの虐待防止条例」をつくった。「天守閣の耐震・木造化がだめとはいわないが、1000年持つという天守閣の夢物語より、今のくらし、防災を優先すべきではないか」と語気を強めた。
 これからの名古屋を「市民の力、議会の力、市職員の力で作る、創成する」、トップダウンではだめ。県と対立しない共存共栄でいきたい・・・。
 全く疲れた様子を見せない一方、論調はどちらかといえば説得調ではなく攻撃型と見た。それは若々しいともいえるが、この場での参加者のほとんどが高齢者であり、どう受け止めたであろうか。
 なお、緑区の遊説、街宣はこれが最後になるかもしれない。これまで、4月14日に地下鉄徳重駅での早朝街宣と午後1時までを池田議員の先導で街宣。20日には、1030~1300までを岩本市議が区内を先導したようだ。裏のことはわからないが、この限りでは緑区では自民党<池田-岩本>のラインで仕切ったようだ。とはいえ、私としては、本人の演説を聞くことができたことが収穫であり、「自民党」の議員の話を聞くのも初めてという、得難い経験をしたのだった。

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2017年4月19日 (水)

名古屋市長選挙(5) 2005年の選挙では

 2005年の選挙資料を見る
 今度の日曜日が投票日であるが、この選挙に当たっては「いわき支持」である一方、その選挙、政策について“私ならどうする”“もし私が候補者なら”の構想を持っていたがそれは断念した。直接関わっていないからだろうが、書き始めるとなんだか他人事のような「総括」的な内容になってしまうのである。
 そこで、2005年当時編集発行していた「環境くらしを考える緑ネットワーク」に、下記の「2005年名古屋市長選挙を考える」に合わせる形で、「町づくり考」というシリーズを連載していたので読み返してみた。項目としては、「名古屋城の木造化」はさすが入っていないが、基本的な「環境、教育、自治、福祉、人権、文化」であったがその資料と今を見比べた。
 項目だけ挙げると最初は、「町づくり考1、これからの私たちの町の未来図の一部~名鉄鳴海駅前の再開発事業についての雑感」「町づくり考2、都市計画道路・敷田大久伝線を考える」という「地域の課題・緑区」を書いてそこから構想が広がっていったというのが経過だった。そして「町づくり考3、環境について~①自然の保護・保全②再生事業③ゴミ問題」を取り上げた。続いて「町づくり考4、教育~①いじめについて②自活・自立への一歩③国の教育政策に目を向ける-教育基本法の改正問題」を書いた。続いて「町づくり考5、自治とは何だろう~①選挙を考える②情報について③何ができるか、何からはじめるか④こんな事例はどうか⑤何かやれそうな予感が」「町づくり考6、福祉~問題の陰に子どもあり、“介護”はすぐそこまで①ゆりかごから墓場まで②制度と自立と共生と③課題別で考えてみると1~7」「町づくり考7、人権~無関心、“共に生きる”の欠如が人権侵害の根っこ①命が失われてはじめて②衣食足りて礼節を知る、は本当か③人として生き、人と交わる④人権思想⑤弱い立場の人に集中する1~5⑥自覚、地域活動、社会への関心・・・・「町づくり考8、文化~」の資料は埋没。
 一方名古屋市長選挙では、シリーズ「2005年名古屋市長選挙を考える」で、2004年9月(第56号)の第1回から、2005年3月(第60号)の第5回まで連載された。
 この選挙の結末は、3期目をめざした現職松原武久(68、無現、自・民・公推薦)が、榑松佐一(49無新、共推薦)を破って当選した。得票は、松原320,149票、榑松139,576票であった。 
 実はこの選挙では、当時衆院議員の河村たかしが一度は立候補を表明したが、民主党を含め政党の支援が得られず断念した経過があった。そして次の2009年の選挙で初当選するのである。
 ところで2005年の選挙で敗れはしたが、共産党が推薦した榑松佐一はどんな政策を掲げたであろうか。キーワードを「くらし・参画・次世代」とし、1)「ポスト万博」はくらし、①増税反対、②徳山ダムから撤退、③公共事業の6割を中小企業に。2)情報公開と参画で市民の声が届く市政に、①市長退職金の削減、②町づくり条例、女性の参画、女性の助役。3)“次世代”(明日)に架ける橋、①子どもの総合対策、「子ども局」「権利条約」保育助成、②30人学級、③若者の雇用対策、他。などであった。
 こうしてみると、表現は違うが、いわき候補が重視する「子ども」の問題はいつの時代でも重視されるべき課題といえる。ただ選挙という状況の下では印象がやや薄い。「争点」として河村の「市民税減税」「議員、市長の歳費半減」「名古屋城天守閣の木造化」、何かといえば「日本一」が受けがちなのである。
 経験的に感じるのであるが、「対抗馬としての」まっとうな政策を掲げ、実務にたけ、誠実をモットーとする候補者が意外と苦戦するのはどうしてだろう。つまり「現職」が強いということだ。今回もその例に漏れないとしたら残念であり、なんとか前例を破ってほしいものだ。

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