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2020年7月 7日 (火)

運動における多様性と組織性

 私の経験から(1)
 私は、組織的な活動の中枢から離れて数年が経つ。現在は「立憲パートナーズ」という、組織の一員とは言えないけれども、ある程度は組織の方向性に沿って考え動いてはいる。また緑の党の「サポーター」でもあるが、最近は足が遠のいている。
 政党関係の他に地域活動の幾つかの運動の会員に登録しているが、「運営会議」などの場には参加していない。永く自認していた「活動家」はもう外れているといっていい。
 そういう立場にたってあることことに気がついた。古くて新しい「運動における多様性と組織性」についてである。そうした問題の論点を示した例を見ないが、諸運動では避けがたい問題なので、多くの人が感じているだろうし、どこかでコメントしているかもしれない。
 私の経験から切り出すと、まず労働運動の組織を図形化すると「縦型またはピラミッド型組織」と見てきた。一方市民運動は「横型または台形組織」ではないかと。例えば組織の役員(リーダー)の構成は、労働運動では委員長(会長)、副委員長(副会長)、事務局長が3役。政党も同様な形態であろう。市民運動は「代表」以外の役目はあまり見かけない。その代表も複数の場合もあって「共同代表」となる。
 次に企画など運営に関する会議についてであるが、労働運動では予め「議案」が用意され、議事を進行させるのは事務局長、議事内容については書記を置くか事務局長が兼ねる。そして議事録を残し、その報告を周知する、という手順を踏んでいく。市民運動も似たり寄ったりではあるが、労働運動ほど徹底、規格化はしていない。
 私が企業内組合活動から、地域労働運動に乗り出し、さらに市民運動にも加わっていく段階になって、「運動感覚」の違いに驚き、戸惑った経験がある。
   例えばこんな風な情景である。
 ある問題に関心を持った人たちが一度集まって相談しようということになった。呼びかけがあった。初回は、自己紹介とか雑談的な意見交換、交流の後、今後どうしようかということで、次回の打ち合わせ(会議)の日時と場所を決め、大雑把なテーマを確認して散会となる。概ね2時間くらいであろうか。居残り組はそこで雑談など。
 さて本番は2回目からの会合である。まず「中心メンバー」はそうでもないが、集合時間が守られない。だが予告時間が来たから会議を始めようとすると、“まだみんな揃っていない”とストップがかかる。みんなそれぞれの事情があるから遅れることもやむを得ない、もう少し待とうよ、と諭される。ようやく打ち合わせ(会議)が始まる段になってもいわゆる「議事のレジュメ」が用意されていない。どこから、なにから議論が始まるのか、私は当初随分戸惑ったが、それなりに課題の核心部に迫っていく。核心部を把握している有能な人がいるわけだ。だからといってその人が全体を取り仕切る、ということでもない。
 経過した時間的なことと何かの区切り、或いは中途退出(帰ってしまう)者が出て来ることを見はかるように会議は終わる。何がどこまで決まって次に何を議論し、なにを用意すべきかの確認というか、そうしたものは特に出されない。暗黙のうちに了解しているのだろうと思った。
 回を重ねるうちに、私は労働運動の手法で前回会議のまとめと、当日の議題をレジュメとして用意した。当初それは、訝るような場の雰囲気を私は感じた。慣れているであろう労働運動からこの市民運動の場に出ている人は少数であったからだろう。だからといって異議を唱える人はいない。つまり、こういうことだったのだ。みんなで自由に話し合う場で、予めレールを敷かれたような運営はよくない、偏るのではないか、と。あるいは話し合う内容についてだれが決めたのか、その場で出しあえばいいではないか、と。う~と唸った。
 雑談のような話が出たりして、それを遮ることは良しとしないようで、中々本題に集中しないことに私は少しいらだったが、やっぱりどこかで、その日の落としどころを心得ている人がいて終わりとなる。
   終わり方もまたいろいろで、夕方6時か7時ころから始まって、遅くとも10時には終えるというのが私の経験であったが、11時近くまで続くこともあった。これは、翌朝7時過ぎには出勤する「現場労働者」にとってつらいところである。一方で、「会議は2時間で終わろうよ」という人もいた。「こんなことで“過労死”したくないよ」と。
   至極まっとうであると思った。私は賛同した。しかし・・・(未完・続く)

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