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2020年2月 6日 (木)

朝鮮半島情勢はどう動く?講演会

   第22回リベラル政治懇話会
 副題に「朝米関係の本質と朝鮮の新デザイン」とあり、日朝、日韓関係に関心は持ってはいたが、予備知識、事前学習のなかった私にとってはちょっと難しいと感じた今日の講演会だった。
 講師は、在日本朝鮮社会科学者協会東海支部 顧問という肩書を持つ金宗鎮(キムジョンジン)さん。もう84歳になられたというが、姿勢もピンとして声に張りがあり、「闘士」のおもかげが残っている感じであった。
 レジュメには大きくは1、在日コリアンの状況、2、2020年朝鮮の対米戦略、3、朝鮮の外交資源、自主呉の理念、金正雲委員長の新デザイン、とあったが、お話は必ずしもレジュメに沿ったものでなく、彼の思うところが湧き出て来るような感じで、メモを吐露打ちした私の手は止まったままで終わってしまった。
 その話の前提になる資料として「2016年 朝鮮労働党第7回大会」「2019年4月 最高人民会議14‐1」「2019年7月5日 労働党中央委員会」をあげられた。
 メモが取れていないから、なんとなく感じたこと、印象に残ったことだけをメモすると、まず日ごろ私たちが日本のメディアから受け取る「朝鮮民主主義人民共和国」(朝鮮又は共和国又はDPRK)の情報を一度リセットすることからはじめねばならない。それは「朝鮮」は、「核をもて遊び、先軍政治を行い、国民のくらしより核開発、ミサイルに熱心な貧しい国。日本人や韓国人を拉致するというとんでもない国」という印象付けなどである。
 拉致問題は事実、核の保有、ミサイル発射も事実、干ばつ、洪水などで農業が打撃受け、食糧不足との情報もそんなには外れてはいないだろう。そうした事実関係について私たちは、前述のようにマスメディアと政府発表の情報しか知らない。“ではなぜみなさんは、朝鮮へ行ってみようとしないのですか?みんなで行きましょうよ”と金さんは言うのである。
 また朝鮮(DPRK)にとって「核兵器」は、本来不要なものである。しかしアメリカが、韓国(日本)に軍隊を駐留させ、核を持ち込み、頻繁に軍事演習をしている事実があり、それは(イラク、アフガニスタンの例をあげるまでもなく)いつ朝鮮に侵攻してくるか警戒せざるを得ないことなのだ。そこでワシントンまで届く核兵器の開発によって、辛うじて米軍の侵略を阻止しているのだ。もし「朝米平和条約」が結ばれ、朝鮮半島から米軍が撤退すれば「朝鮮戦争」終息する。侵略の恐れがなくなったら朝鮮は「核」を放棄する。「核」は必要ないのだ。今はそれらがなされない現状である以上、朝鮮は「独自の生きる道を選んだ」と金さんは言う。
 日本人の多くが、朝鮮の核保有を非難するが、では世界唯一の被爆国日本はなぜ、「核兵器禁止条約」に調印し批准しないのか、アメリカや中国などの核保有についてなぜ口をつぐむのか?
 ・・・日本と朝鮮との関係は、まず「国交回復こそ」がその第1歩である。安倍首相は「前提条件なしで金正恩委員長と会う」といっているが、日本側に「過去の清算」に対する誠意があってはじめて会談の道が開けると金さんは言う。
 隣人同士が相手のことを知らないでは「近所付き合い」も円滑に進まないだろう。「国交回復」「平和条約締結」が平和への道、と金さんは自信を持って語った。

 

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