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2020年2月 8日 (土)

水道民営化を考える岡崎集会(1) 

   水は人権、公共財・・・商品ではない!
 水道民営化を考える映画と講演会が、岡崎市で開かれた。主催は「水道民営化を考える会岡崎」で、150人くらいが参加した。
映画は「どうする?日本の水道」であり、その解説記事を引用しておくと、
水がなければ私たちは生きていけません。
 水は人権であり、自治の基本です。
 日本の水道普及率は98%を超え、豊かな水源と高い技術力によって、世界有数の「飲める水道水」を誇っています。自治体が責任もって水道を運営することで、日本国憲法第25条の生存権のひとつである「公衆衛生」が保障されています。
 しかし、日本の水道は今、多くの課題を抱えています。人口減による自治体の財政難、老朽化した水道管などのインフラ、職員の高齢化・減少です。これら課題の解決策として、政府は水道事業の運営権を民間企業に売却するコンセッション方式を推奨しています。2018年12月の水道法改正にもこれを促進する内容が含まれています。「民間からの投資」は、本当に「苦難を乗り切る万能薬」なのでしょうか?
 世界では、パリ市やベルリン市など、水道再公営化を選ぶ自治体が増えています。英国では約40年間の民営化・官民連携は「失敗」と評価されました。世界に逆行するかのような日本の政策。果たして、私たちはどのような選択をすべきでしょうか? そもそも「蛇口の向こう側」を、私たちはどこまで知り、考えているでしょうか。
 全国でも率先してコンセッション方式導入を進める静岡県浜松市、宮城県での課題や市民の動き、専門家のお話や水道労働の現場から、「自治」をキーワードに私たちの「水の未来」を考えます。

   講演は、尾林芳匡(おばやしよしまさ)弁護士で東京弁護士会所属 。過労死等労災関係の事件を扱うほか、地方自治体の公務の民営化批判の講演執筆多数。 著書に『新自治体民営化と公共サービスの質』『PFI神話の崩壊』(共著)『水道の民営化・広域化を考える』(共著)など。
用意されたレジュメ「PFI法と水道民営化の問題点について」の見出しを紹介すれば、その全容が浮かんでこよう。
第1 水道の民営化を考える
1)水道とは 2)水道事業は地方公営企業 3)水道事業における民間的手法の導入に関する調査研究報告書 4)「公営企業の経営のあり方に関する研究会報告書」 5)経済界からの提言 6)世界で進む水ビジネスと再公営化 7)2018水道法改正(注:ここはかなり重点的な個所) 8)水道の民営化・広域化の事例 
第2 自治体アウトソーシングの経緯・あらまし・弊害
1)立法の経過 2)制度の相互関係 3)経済的な特徴
第3 PFIを考える PFI(Private Finance Initiative) P:民間 F:お金 I:仕様(方法)
1)関係法 2)問題点 3)事例 4)増加の鈍化と増加策としての相次ぐ法改正 5)公共サービス「産業化」の柱としてのPFI 6)PFI導入をめぐる問題 7)2018年PFI法改正
第4 公共施設等運営権(コンセッション)実施契約書の実際 
1)契約書全体の構成(浜松市の事例) 2)事業の質の担保 3)議会と民衆によるコントロールは困難 4)料金の決定 5)自治体と市民にとってメリットは乏しい
第5 提言
1)「地域の条件に応じた計画」の視点をつらぬく
2)「産業化」ではなく公共部門の維持継承こそ
3)国の技術的財政的支援は、「地域の条件に応じた計画」を支えるべき 以上。

 この水道民営化問題について私は「C&Lリンクス愛知電子版・第19号(2018年12月06日)」で ~命の「水」がアブナイ! 水道法改正案が成立!「民営」促進、水道事業の分岐点に~ と題する特集を組んだ。静岡では浜松市、岐阜では岐阜市、三重では四日市市そして愛知県は岡崎市がその対象自治体となっていて、いずれ名古屋市も提案さるかもしれないという危機感もあって参加したのだった。 (続く)

 

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