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2019年10月27日 (日)

食べない!いらないゲノム編集食品

   10・27河田昌東さん講演会 
 専門が分子生物学、環境科学という、今日の集会の講師の河田昌東さん。彼は、この地にあっては反原発運動、チェルノブイリ救援・中部の運動、現在は、2011年4月福島原発事故被災者の救援運動を続ける一方、遺伝子組換え食品を考える中部の会代表として、この分野で全国屈指といっていい、実践的研究者であり、市民運動家でもある。
 その河田さんの講演が今日の午後名古屋で開かれ、140人くらいが参加した。集会後「栄」の繁華街までパレードを行った。
 スライドを使った約90分の内容をまとめることは至難の業だから、簡単な流れだけをメモしておくと、まず、後述する「ゲノムの編集」のその安全性と生命倫理の問題は、「原子力発電所」の導入時と同じという。その危険性も核廃棄物の問題も、当初から指摘されていたが、「原子力の平和利用」「エネルギ-源」等とともに「安全神話」がつくられていった。この「ゲノムの編集」も、医療の世界、農・水産物などで遺伝子に操作を加え特定の遺伝子を組み込んで、動植物の性質を目的に合わせて変えたり、遺伝病の原因遺伝子を修復したりできる、経済・生産性、開発・利便性が先行している。未来にどんな不条理で取り返しのつかない、倫理に欠け、安全が脅かされる事態、それは身近なところまで来ている。日常的には「ゲノム編集を食べないこと」そのような話である。
 ゲノムについて河田さんの説明(レジュメ)によると「特定の生物の遺伝子総体を『ゲノム』という。生物の遺伝子はDNAから成り、DNAは4種類の塩基(A:アデニン、G:グアニン、C:シトシン、T:チミン)が糸状に連なった2本の鎖からなる。3個の塩基配列が一個のアミノ酸に対応し、DNAは酵素や筋肉などの蛋白質の設計図と呼ばれる・・・。」
 何と言うか、遺伝子に操作を加え特定の遺伝子を組み込んで、動植物の性質を目的に合わせて変えたり、遺伝病の原因遺伝子を修復したりできる、これをゲノム編集という・・・。
 では世界でどんな研究が進んでいるか、例えば中国でHIV(エイズ)に関する受精卵のゲノム編集(ロシアでも)、日本では水泳の池江選手の白血病を契機に話題に、イギリスでは2015年にリンパ性白血病で治療・・・。
 また研究分野では、豚の体内で人間の膵臓をつくる研究、サルの脳ニヒトの遺伝子を入れるとどうなるかの研究、食べ物では、GABA(アミニ酸)を使ったトマ(血圧を下げる)、小麦の品種改良、豚でゲノム編集による筋肉豚、大きくなった養殖の鯛・・・。
 まだまだこの研究は世界でしのぎを削るように続けられており、ゲノムの技術的問題、生命倫理にかかわる問題があげられるが、それ以外にも危険な「未知との遭遇」がないとは言えない。
   河田さんの今日の講演の結語は、「ゲノム編集の実用化は目前に迫っており、早急な対応策を考えねばなければならない。その為には、専門家だけでなく一般の人々もこの事実を知り、我々がゲノム編集にかかわる基準をつくらなければならない。その為に何が必要か必要でないか、を広く議論する必要がある。」とした。

 

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