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2019年8月25日 (日)

参院選後の政治を展望する・2

   高野 孟講演会(2)野党について
 あれがだめならこれ、これがだめならあれと目先を変えるばかりで何の実績もない安倍政治は「下の下の下」、21世紀戦略に欠けている、という高野さん。ならばなぜ安倍政治が佐藤栄作内閣を超すような長期政権として続くのか?
 その疑問はだれしも持っていると思う。それは後半の質疑応答でもその一端が伺えた。例えば、「れいわ」をどう評価されるか、なぜこんなにも「投票率」が低いのか、イタリアの「オリーブの木」について(野党連合)、「リベラル」の人ってどんな人(政治家、著名人)がいるか、など。
 高野さんは、8月20日に立憲民主党と国民民主党が衆参両院での「統一会派」合意について語った。「統一会派」の必要は認めつつも、大事なことは「理念・政策」でそれを抜きに数合わせに走ることの愚を説いた。まさに「枝野は頑迷、早く一緒にならないと」というマスコミの煽りを受けつつ枝野代表が慎重であり続けたのは、その点にあった。私の周辺にも「野党統一」を唱える人は多い。問題は「野党がバラバラだから与党に勝てない」のは事実としても「理念・政策」を抜きにしていないか、旧民主党・民進党に逆戻りするようなことでは世論の支持は得らないと考えてことか、である。
 では「理念・政策」というがそれはどう読み解くのか。「理念」で言えば高野さんは「本当のリベラル政党を」をあげ「リベラルと旧革新・旧左翼とを一緒にしてくれるな」として、その違いを「対比表」として示した。詳細は省くが「人間としての基本姿勢(謙虚な自己相対主義)」「コミュニケーション方法(柔らかな共同戦線主義)」「政治的な目標設定(結果優先主義)」「政策的な発想(未来からの風を現在に届かせる理想主義)」「組織論の基礎(水平協働主義)」という視点から、旧保守、革新とは違う第3の「リベラル政党」を示した。ここのところは大いなる議論と学習が必要で“お説を拝聴”するだけでなく、自らの熟考、論理整理が欠かせないだろう。
 次に「政策」についてである。例えば原発政策で言えば、立憲は5年以内に全原発の廃炉を決める「原発ゼロ基本法案」を掲げるが、電力総連系の議員を抱える国民は同調していない。それでも「統一会派」から「野党統合」へ進めば「連合」は分解しかねない、そして「電力総連系」は、自民党支持に行きかねないと高野さんいう。
 さらに、政策、課題で合意できたとしても「共産党アレルギー」が一掃される見通しはなく、イタリア・オリーブの木が、この日本で成り立つかどうか、「日本的オリーブの木」はあり得るのか、どのように整えられるか、 (続く)

 

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