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2019年6月29日 (土)

「共謀罪」型の刑事弾圧の始まりか

   関ナマの弾圧を許さない会の結成
 この「事件」の情報に触れ、実態を少しでも知るようになれば、なんだかそら恐ろしいことが「闇」の中で浸潤していることを感じるだろう。
 「事件」の、弾圧を受けている当事者は、「全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部(関ナマ支部・関ナマ)」である。どんな業種の組合かといえば、セメント、生コン、砂利などを建設現場に運ぶドライバーやクレーンなどの重機のオペレーターたちが加入する全国組織であり、関ナマは、関西にある1支部なのである。
 もう一方は、警察庁のもとにある滋賀県警、大阪府警、京都府警であり、まことに遺憾ながら、事件の背景にあるものに目が届かない、洞察が足りない大津地裁などの裁判所を加えてもいいかもしれない。
 さて「事件」の全貌をここで書き記すことは容易ではないし、私にその把握も準備もできていないので省くが、一般的な企業内労働組合とは、その活動がかなり違うとしても「関ナマ」は、労働組合法に則った正々堂々の「労働組合」である。労働組合である以上、会社側に対して様々な要求をし、話し合い(団体交渉)を求め、時にはストライキ(実力闘争)に入ることもある。それらは正当な組合活動として認められるものである。さらに、組合活動は、「企業内」ばかりとは限らない。産業別にまとまって行動することもあるし、地域的な共闘も従来から行われた闘争形態である。
 生コン業界の実体は詳しくは知らないが、建設現場で使われる生コンの価格は、ともすればゼネコンに握られ、下請け、中小の生コン会社は価格をたたかれることが常態化していた。そこで「関ナマ」は、そうした苦境にある中小の生コン業者に声をかけ、まとまってゼネコンの「価格タタキ」に歯止めをかけ、経営の安定化、組合員の労働条件の維持向上に貢献してきたのである。
 そのような成功した事例はなく、関西の経営者にとって脅威であったに違いない。何とか事態の打開、即ち「組合潰し」を画策したのであろう。例えばヘイトスピーチや差別デモを指導する「レイシスト(差別者集団)」を呼び込んだり、そしてついには、話し言葉を捉えて「恐喝」罪をでっちあげ、ストライキを「威力業務妨害」として、警察と連携し、組合員67名、事業者8名、計75名の不当逮捕に至って現在がある。武建一委員長ら幹部他10数人はなお拘留中であるという。
 問題は、これが「労働争議」として労使の関係にとどまっているならともかく、警察、検察、場合によっては裁判所まで一体となって「組合潰し」に動いていることである。レイシストまで加わって。
 こうした動きにいち早く危機感を覚えたのは当該の「関ナマ」であり、「共謀罪」で闘ってきた弁護士、市民たちであった。これはまるで「共謀罪型の刑事弾圧ではないか」「ファシズム下にある事件!」が共通認識で、この愛知・名古屋でも昨年から、情報が流れ、取り組みが始まった。そして今日、党派や立場を超えた約130名が参加して「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」結成総会が開かれたのであった。
 なぜマスコミはこの問題を取り上げないのか、もう少しわかりやすくして広げていく工夫を、といった意見も出て、個人個人が主体となって「世論」を広げていくこと、裁判費用、保釈金などの財政的な支援をもって、支援・共闘していくことが確認された。
 なお、全日建本部の小谷野書記長、関ナマ支部から武谷書記長が出席し、実態と問題点を話され、支援要請などを訴えた。

 

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