« 二月尽 | トップページ | 男の気持ち・生き方(158) »

2019年3月 1日 (金)

映画「小さな独裁者」を観る

 残酷な戦争の一面を凝視できるか
 3月1日といえば「3・1ビキニ被爆の日」であり、「3・1朝鮮独立運動・100周年」の日でもあった。昨年は集会に参加していたが、今年は明日に関連した集会とデモがあると聞いている。
 この日は、「シネマ散歩・緑の会」の第9回映画鑑賞会の日で、「小さな独裁者」を8人のメンバーで鑑賞した。
 映画は、「第二次世界大戦末期の1945年4月、敗色濃厚なドイツでは兵士の軍規違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、道ばたに打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身にまとって大尉に成りすました彼は、ヒトラー総統からの命令と称する架空の任務をでっち上げるなど言葉巧みな嘘をつき、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして“ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、強大な権力の快楽に酔いしれるかのように傲慢な振る舞いをエスカレートさせる・・・」と解説にあった。
 もう一つ「他人の軍服をまとった若き脱走兵が、総統からの指令だと偽って“特殊部隊H”を結党、巧妙な嘘でリーダーになりあがっていく。──実在の人物に基づいた驚愕の物語!」ともあった。
 少し言い換えてみよう。「星条服をまとった世間知らずの国会議員が、権力の頂点に立ち、一極多数をもって憲法を下に見て、好き勝手な振る舞いに酔いしれていく。-実在の人物を想起させるに足りる映画」
 実は、この映画の途中で二人の仲間が席を離れた。聞けば「あまりに酷いので、見るに堪えなかった」と。
 映画の中で若き脱走兵ヘロルトは、身分がばれるのを恐れて、軍規に基づく処断を求められるごとに、他の脱走兵、略奪者などの「犯罪者」冷酷に処刑していく。そのいくつかの場面、棒きれでの殴打が繰り返される、法の裁きを受けないでいきなり頭を撃たれる、穴を掘らされ、30人単位の集団で機銃掃射、小銃でとどめを刺すなど。
 こうした映画の中であっても見るに堪えられず気持ちが悪くなる、そういう人もおられるが、引き金を引く側の“その場にいる一人が私だったら”と置き換え、戦争を知らない私であれば、目を背けるわけにはいかなかった。
 決して後味のいいものではないが、過去の歴史の誤り、非道が現在ではどんな形で濃く、薄く進行しているか、探ってみるのも映画鑑賞の意義であろうと個人的には思っている。

|

« 二月尽 | トップページ | 男の気持ち・生き方(158) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「小さな独裁者」を観る:

« 二月尽 | トップページ | 男の気持ち・生き方(158) »