« ピースサイクル全国会議報告書 | トップページ | 山尾志桜里講演集会(2) »

2018年12月 2日 (日)

山尾志桜里講演集会(1)

 国会の憲法論議のスケジュール
 12月1日の午後、名古屋で「第18回リベラル政治懇話会-山尾しおり さん おおいに語る」という講演会があって、会場満席の50人余りの人が参加した。山尾さんの講演タイトルは、「権力を統制する『立憲的改憲』」である。
 山尾志桜里衆院議員(立憲民主党)は、冒頭に国会議員として三つの課題を重点的に取り組んでいるとした。それは「1、憲法問題、2、皇室問題-皇位継承、3、子どもの問題-待機児童」であり、今日はそのうちの「憲法問題」を軸に150分にわたって講演と質疑応答が行われた。
  国会-入管法
 最初に、現在開会中の国会の状況について、とりわけ「入管法」の中身も審議も答弁も、全く立法府としての体をなしてない状況が山尾さんからリアルに報告された。この入管法(出入国管理法)は、財界からの強い要請があったであろう深刻な人手不足への対応のため、政府が外国人受け入れ政策を大きく転換しようとしているものである。しかも来年度(4月1日)から施行したいということが先にあって、法案の中身は文字通りがらんどうなのだ。例えば①外国人を受け入れる産業分野が不明確。②5年間の受け入れ見込み人数が示されていない。③外国人に求められる技能の水準とはどんなものなのか。④受け入れ環境の整備方針がないではないか。⑤不当な給与天引きの防止が講じられていない。⑥悪質仲介業者を排除する仕組みが示されていない、というような主な課題が入管法改正案に明記されていないのである。安倍内閣は、それらは省令、政令、通達で示すというが、国会を軽視し、立法の重みを自覚しない、まったく軽薄な国会に堕してしまった与党の責任は重い。(安倍首相は、国会運営の上で多くの不文律、暗黙の了解とされるものを無視してきたといえる)
 憲法論議のスケジュール
 さて本題に入る。安倍首相の頭にあった「改憲スケジュール」の当初は、「発議は2018年の通常国会終盤か、秋の臨時国会、国民投票は2018年末か、2019年春までを想定している」といわれる。それは、2019年には、天皇退位や代替わり(4月30日~5月1日)、3月下旬から4月上旬の統一地方選挙、7月の参議院議員選挙など重要日程が目白押しのため、安倍首相が唱えるオリンピックイヤーの2020年に改定憲法を施行するためには、この日程以外にない」ということだった。現在は今臨時国会で憲法審査会を形だけでも開いてそれを足掛かりして、当初スケジュールに乗せようとしたが、例の下村博文発言「野党は職場放棄(11月9日)」だけでなく、安倍首相は、衆議院憲法審査会の与党筆頭幹事に新藤義孝元総務相、幹事に下村氏と「腹心」2人を起用して石破氏ら外したことで、それまで積み上げてきた与野党の衆議院憲法審査会の流れが淀んでしまっている現状があろう。かくして公明党の北側一雄副代表をして「来年の発議なんてとんでもない」と言わしめ、かの下村氏までが「やりたいけど難しい~」とぼやいたとか。
 山尾さんは、この話に中であったか、もう少し後での話の中であったか「よく“安倍改憲は許さない”といわれるが、例えば来年の参院選挙で与党が3分の2を割ったとして、安倍が退陣しようが、改憲発議が出来なくなったとしても、それで安心していいものではない・・・」という発言が、私の中に残っている。それは安倍も石破も変わるところはないと思っているし、憲法違反と思っている「安保法」が現憲法のもと成立してしまう現実がある限り、(さらに言えば、日米安保、地位協定が現状のままである限り)この憲法問題は何も決着しないと思うからである。
 ということで、今日はここまで。
(続く)

|

« ピースサイクル全国会議報告書 | トップページ | 山尾志桜里講演集会(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183099/67443974

この記事へのトラックバック一覧です: 山尾志桜里講演集会(1):

« ピースサイクル全国会議報告書 | トップページ | 山尾志桜里講演集会(2) »