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2018年9月17日 (月)

朝鮮半島情勢、日朝関係の現在

和田春樹講演会が開かれた
 「韓国併合100年」東海行動実行委員会主催の「日朝平壌宣言16周年 なくそう偏見 つくろう信頼と友好 今こそ日朝国交回復を!」という講演会とデモ行進が名古屋で取り組まれ参加した。100人弱の参加であった。
 私たちの年代の仲間の間では、市民運動家でもあり、韓国の民主化運動において、特に金大中救出運動において広い関心を持っていたといわれる和田春樹さんを知らない人は少ないだろう。ちなみに1938年生まれ。東京大学名誉教授。専門は、ソ連史・ロシア史・現代朝鮮研究。
 集会の大枠では、2002年の小泉訪朝「日朝平壌(ピョンヤン)宣言」を一つの起点として、2017年の「南北会談」「米朝首脳会談」までの、朝鮮民主主義人民共和国(共和国・DPRK 、北朝鮮)を取り巻く状況を知り、安倍首相の“圧力、圧力、圧力”の一辺倒ではなく、東アジアの安全保障、善隣友好関係、日朝国交正常化を通して、相互信頼をつくっていこうという趣旨であった。このあたりのところの集会の呼びかけは次のようなものだ。
 「歴史的な4.27南北首脳会談、6.12米朝首脳会談が行われ南北関係改善、朝鮮半島の非核化協議、米韓合同軍事演習の凍結、米兵遺骨返還作業の進展など動きが見られている。『圧力一辺倒』の対北朝鮮政策を唱えてきた安倍政権は、ここにきて金正恩朝鮮労働党委員長との直接対話に軸足を移している。しかし、経済封鎖と圧力、植民地支配など侵略の歴史の美化、偏見と差別を続ける安倍政権では、未来は見えてこない。
  日本政府は、2002年9月17日朝鮮民主主義人民共和国との間で、平壌宣言を締結した。日朝国交正常化の早期実現、植民地支配によって与えた多大な損害と苦痛の反省とお詫びをこの宣言の中で表明した。だがそれ以降、日本政府の態度は真逆の道をたどっている。」と。
 状況は、一方に中国とロシアそして対極にアメリカ。その間に「共和国、韓国、日本」が位置するが、「南北会談」「米朝首脳会談」によって日本は蚊帳の外に置かれている。このことは、拉致問題にしろ、核・ミサイル問題にしろ、話し合いのテーブルさえ用意できなくさせているのではないか。仮に、安倍首相が「日朝首脳会談」を望んだとしても「拉致問題解決なくして国交正常化なし」を固持している限り、正常化への道は開かれない可能性が高い。共和国側からみれば、「朝鮮植民地支配の清算」「朝鮮戦争準参戦国(日本)の立場の終結」「在日朝鮮人、在日朝鮮人団体への攻撃・圧力(ハラスメント)問題」が優先課題であって、当面は「日朝平壌宣言」から仕切り直しということではなかろうか。
 このような膠着状態の日朝関係の打開について和田さんは、「米朝交渉への協力の提案」として、米国が共和国に安全の保障を与えるために日本は①沖縄の米軍基地の全面撤去。②佐世保米海軍基地の撤去。③朝鮮戦争終結会議への準参戦国参加、を挙げている。さらに、朝鮮半島の全面非核化を実現するために、①日本の核兵器製造能力の完全除去(プルトニウム問題の解決)。②日本に対する核の傘の返上。③核兵器禁止条約への参加。とした。
 この和田さんの提案は、基本的なことを示したものと考えられ、現実論に立つと安倍政権、自民党政権のもとでは不可能といっていいのではないか。どうしたって「政権交代」があって、なおドラスチックな政策転換が必要となる。
  そのスピードに日本全体がついていけれるであろうかとの不安は残る。言葉以上に大きな課題だ。
 ここまで書いて、私の中ではうまく整理できていない(当然だろうが)。日朝・日韓問題、対中国・ロシア問題を含む東アジア全体を見て、それと日米関係を重ね合わせてベストの「環太平洋の政治(答え)」を引き出すのは、まさに政治力である。とりあえず私の仕事は、その政治を担える政治家を送り出すことであろうと思う。そしてささやかな冊子を通して、ミニコミの情報を伝えることであろうと思っている。

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