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2018年6月17日 (日)

徐台教氏による講演会

 メディア、デモ、南北・米朝関係
 映画「共犯者たち」に引き続いて、ジャーナリストで、コリアン・ポリティクスの編集長、徐台教(ソ・テギョ)氏による『韓国言論人、かく闘えり』と題した講演会が開かれた。
 メモが取り切れていないので正確さを欠くが、話の柱は「メディア闘争」「ろうそくデモ」「南北そして米朝関係」の3つだった。
 まず「メディア闘争」については、ドキュメンタリー映画「共犯者たち」で明らかにされた記者たちの闘いは「保守派」ではないムン・ジェイン(文在寅)大統領が当選したからといって、泣きつくことはなく、「正当な手続き」を重視して闘いを続けている。そしてKBS、MBC、YTN(ニュース専門テレビ局)それぞれの現状を説明された。
 闘いの核心の一つは「制度改革への挑戦」である。報道各社の理事を政府が送り込むのはおかしい。理事は市民が選ぶ、市民メディアが推薦すべきだ。そのためには、メディア自身が「独立性」「透明性」を保つべきで、「中立」であるとか「公益にかなう」はちょっと違うのではないか。
 次に2008年6月の「ろうそくデモ」デモについて、徹底した非暴力でメディアが先頭に立った。そして老若男女が参加して、“デモの歴史を変える”ようなものを目指し、野党の協力をもって李明博政権に対する批判と退陣を要求した。また、憲法改正も要求、条文の中の「国民」を「人間」と読み替え、基本権の拡大、直接民主主義、権利拡大つまり「生命権、安全権、社会的弱者の権利」などである。
 ムン・ジェイン大統領とキム・ジョンウン委員長による南北首脳会談は11年ぶりに開かれ、朝鮮半島に新たな局面を生み出した。それは平和、統一、非核化であるが、その道のりは平たんではない。まず「板門店宣言」と過去の南北合意を重視。「共同の繁栄と統一」を目指すが、「人権問題、」「開発の在り方」「民主主義」などの課題は多い。
 ムン大統領は、「朝鮮半島で反武器を使わない」とし、当面「南北連合」を提唱した。つまり和解→連合→統一という段階を踏んで平和的統一・共存を目指すのだという。
 最後に米朝関係について、6月12日の「セントーサ合意」(シンガポールのセントーサ島のホテルで開かれたのでこのように呼ぶのだという)についても話が続けられたが、多くは周知の通りである。
 ただこの歴史的な「米朝首脳会談」は、韓国(ムン大統領)の「太陽政策」の下で仲介したこと、韓国がバランサー、ストッパーの機能を果たしていることに注目。
 米朝関係は始まったばかりだが、その「非核化」「安全保障」の合意をどう見るか、果たして「意味のないものだった」あるいは「いや、意味がある」とみるか。徐さんは「署名の意味は大きい」とした。そして今後、「六者協議」の枠組みに移っていくだろうとも。
 なお「韓国に孤立の可能性」について言及があったが、理解不足だった。いずれにしても朝鮮半島問題で日韓両国が同じ目標を共有できるのか、日本は独自の外交を展開できるのかどうか、そうした観点も欠かせないだろう。

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