« 沖縄慰霊の日の今日 | トップページ | C&Lリンクス愛知電子版・第6号 »

2018年6月24日 (日)

極東最大級化した米軍基地・岩国から

 不戦へのネット第 2 回連続講座
 不戦へのネットワーク主催、連続講座「日米安保最前線 どこまで進む軍備拡大・同盟強化」の第1回は去る5月20日、「武器輸出反対全国ネットワーク代表」の杉原浩司さんを迎えて「おかしいでしょ、9条あってこの軍拡」のテーマで開かれた。
 今日の連続講座第 2 回は、「 極東最大級化した米軍基地・岩国から 」をテーマに田村順玄さん(岩国市議/ピースリンク広島・呉・岩国共同代表)の講演があった。田村さんは、「ピースサイクル全国ネット」の「応援団」のお一人であり、そのお名前はかねてから知っていたので、開会前にあいさつに伺った。
 講演の内容を大雑把にまとめると「極東最大級化した米軍基地・岩国とそのアジア戦略」「基地の変貌と市民」「市議会の動向」「沖縄の基地・辺野古計画と岩国の類似性」「田村順玄さんの奮闘」といったところであろうか。
 滑走路を1000メートル沖合に移設すれば、騒音もかなり改善されるだろうという市民の希望、期待は、あっさり裏切られた。埋め立てられた213ヘクタール、40%広くなった岩国基地は、61機の米艦載機と海兵隊機を含む120機を超える軍用機が配備され、さらに海上自衛隊の航空部隊の40機が加わり米軍と自衛隊の共同体制が整った。
 厚木基地から移ってきた艦載機の訓練FCLP(空母艦載機の陸上離着陸訓練)、CQ(空母着艦資格取得訓練)の騒音は相当なものだ。問題のオスプレイも毎日のように飛来してくるという。
 沖縄の米軍基地の辺野古新基地建設と岩国基地の機能強化は、朝鮮半島、大陸と向き合うアメリカの、東アジア戦略の最前線ということになる。京都府京丹後市袖志(経ヶ岬)にあるアメリカ軍(在日米軍)の経ヶ岬通信所が新設されたXバンドレーダー(マイクロ波を使用したミサイル防衛用早期警戒レーダー)も、その一環であろう。
 そして田村さんは指摘する。最終的には、岩国基地を、在日米軍の「ハブ基地」とする企てもある。沖縄での新たな基地建設は前に進まずとも、当面は岩国基地を使えば、問題はないという日米の安保体制がここにある、と。
 地元の住民、市議会、市長はどうであろうか。前市長の井原氏の時代には、「2期目の途中に在日米軍再編問題が浮上、市内の米軍岩国基地に厚木基地(神奈川県)から空母艦載機部隊が移転する計画であることが伝えられると、厚木基地でも問題となっていた夜間離着陸訓練 (NLP) による騒音問題などからこの計画に対する懸念を明らかにし、あわせて市民の意志を問う目的で自ら住民投票を発議して実施し、受け入れ反対が全有資格者数の過半数に達した。」
 だがその後、国の市民懐柔策が進み、少数与党の市議会とも対立し2007年の選挙で、保守系の福田良彦氏に敗れた。福田市政の「条件付き受け入れ」が進んでこんにちに至っているようだ。
 現在の市議会は、定員32人中、基地問題で与党に組みしないのは7人といわれている。田村さんは、1995年に岩国市議初当選し、2003年の合併後の新市議から4期務めてきた。今年9月の市議選には立候補しないとのことだが、一貫して基地問題に取り組んできた彼に代わる人は見つけ難いようだ。
 彼は現在、「お早う!愛宕山」新聞を発行(6月7日現在、564号)し、基地問題、騒音問題に取り組む一方、異議あり!『基地との共存』市民行動実行委員会で市民運動を担っている。
 7月1日には、岩国市役所前公園で「7・1爆音はゴメンだ 市民集会」が予定され、集会後にデモも行われる。
 田村さんが言われるように、岩国基地の問題は、沖縄の米軍基地・自衛隊基地問題や横田・立川基地ほど、列島の東方向には多く伝わっては来ないこともあったが、参加者にとって、岩国の基地強化とその存在の問題点を知って多くのことを学んだと思う。
 なお連続講座の第3回は、7月28日(日)に「攻撃とミサイル防衛の最前線 三沢基地」をテーマに、斎藤光政氏(ジャーナリスト)を講師に迎えて開かれる。

|

« 沖縄慰霊の日の今日 | トップページ | C&Lリンクス愛知電子版・第6号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183099/66868942

この記事へのトラックバック一覧です: 極東最大級化した米軍基地・岩国から:

« 沖縄慰霊の日の今日 | トップページ | C&Lリンクス愛知電子版・第6号 »