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2018年6月30日 (土)

シネマ散歩・緑の会

  第5回 映画鑑賞会「万引き家族」
 今回の映画鑑賞会は、既に多くの人が観たであろう話題の映画、是枝裕和監督の「万引き家族」を取り上げ、今日の午後7人で観に行く。(イオンシネマ大高)
 既に観た人の中には「・・・全般的にあまり良くなかった、期待しすぎた分 一寸、がっかりした・・・」という人もいれば、「・・・映画『万引き家族』は、家族、貧困、犯罪などについて改めて問い直したくなるような素晴らしい映画でした。」という人もおられる。
 芸術的に作品として観る、評価する人と、「娯楽」として楽しむ人とでは、感想は違ってくるのも当然かもしれない。私は、どちらかといえば、娯楽「面白ければいい」という側であるが、様々な活動の中で多少映画の鑑賞眼も鍛えられたのか、作品そのものでより分けて観る傾向がある。
 映画鑑賞会の時に会誌「シネマ散歩・緑」を出しているが、今回の第5号は、1)作品の紹介・あらすじとスタッフ・キャスト、2)藤原帰一の映画愛「万引き家族」(毎日)、3)私の映画鑑賞記、①ドキュメンタリー映画「港町」
②ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書、4)シネマを散歩する「俳優も加齢する」であった。
 終わってから居酒屋で懇親会を行うが、午前中の鑑賞の場合は、「昼食会」であり、つまり交流、会話の機会とセットということである。観るだけなら、それぞれ都合のいい日に行けばいいのだから。

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2018年6月27日 (水)

中部電力の株主総会

 発言の機会を得られず
 この2年参加できなかった中部電力の株主総会に出席した。
 質問事項を用意していたので、いい席を取ろうと開会1時間前の午前9時には会場に入った。受付番号604番であったが、会場内は10人もいただろうか。参加株主は1052人と公表され。12時25分に閉会(打ち切り)された。
 総会の焦点は、毎度のことながら「原発関連・浜岡原発再稼働」について、が7割を占めたであろうか。この問題は、一般株主からの発言もあったようだが、「脱原発!中電株主といっしょにやろう会」が中心になっていた。「会」では、事前に5つの「定款一部変更の件」という議案を提出していた。
第6号議案 (1)本会社は,経営の透明性を確保するため,相談役,顧問及び参与の役職を廃止する。
第7号議案 (2)以下の章を新設する。「第○条 原発事故緊急時避難対策を目的として,周辺自治体,企業,病院,介護施設等と連携して,常設の地域協議会を設置する。」
第8号議案 (3)以下の章を新設する。「本会社は,原子力事業者として浜岡原子力発電所の重大事故に備え,希望する者に対しては,安定ヨウ素剤の無償提供と服用に関する説明を受ける機会を保証する。」
第9号議案 (4)以下の章を新設する。「第○条 本会社は,電力ネットワークカンパニーにおける送電線の運用において、再生可能エネルギーにより発電された電力の接続を優先する。」
第10号議案(5)以下の章を新設する。「第○条 本会社は,実現性,採算性が見込めない再処理事業から撤退する。
   この目的を果たすため,次のことを行う。
  1 日本原燃株式会社への出資及び債務保証の解消
  2 原子力環境整備促進・資金管理センターに積み立てている再処理等積立金の返還請求
 これら全議案は「取締役会」の反対意見をもって、賛成少数で否決された。
 原発関連以外の他の発言から拾ってみると①8年前に起きた、中電新入社員のパワハラによる自殺事件(係争中)が取り上げられた。②取締役に女性がいない、トヨタも相談役、顧問を大幅に減らしたなど、経営陣に対する注文が出された。
 さて私といえば、早くに行っていい席を確保したつもりだったが、結果的にこれが「最悪」の場所となってしまって、手を挙げ続けたがついに指名されることはなく、サクラの「閉会の動議」が出る前に議長(水野会長)が勝手に質疑打ち切りを宣言して閉会してしまった。
 なぜ「最悪」だったのか。前から6番目辺りに席を取ったのだが、私と議長を結ぶ線上の一つ前の席に、6号議案の提案者Kさんがいたのだった。議長の目線は、こちらに向いてもKさんは指名の除外対象であろうから、その後ろの私まで届かないというか、同時に外された、という感じだった。もう一つ、会場は指名の均衡を図るためであろう前A~E、後ろF、Gの7ブロックに分かれていた。私は正面のやや右、Dブロックの左寄りであった。ところが、全質問者の4割くらいか7人がDブロックから指名されたのだった。
 ということで発言の機会は得られなかったが、用意したものは「JR東海のリニア中央新幹線の電力使用量とその供給体制及び浜岡原発の再稼働との関連性及び、再生可能エネルギーへのシフト強化と火力の技術革新によるCO2削減に向けた、資金の集中投資を要請。原発の廃炉を含めた費用対効果を示せ」
 この種のものは、他からの発言もなかったので、かなり残念な気持であった。次は、挙手の少なかったF、Gのブロックにするかな。

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2018年6月26日 (火)

C&Lリンクス愛知電子版・第6号

 沖縄・慰霊の日特集
 6月23日の沖縄慰霊の日に、中学3年生・相良倫子さんの追悼の詩「生きる」が朗読されたが、それを見て「第6号」の発行に気持ちが傾いた。緊急だったので、転載、引用が主となった。内容は以下のものだ。
第6号 沖縄慰霊の日特集 2018年6月26日
1)沖縄全戦没者追悼式に枝野代表らが出席
   再録記事2件
2)<田中優子の江戸から見ると>慰霊の日に考える(毎日新聞から転載)
3)平和の詩「生きる」全文 相良倫子(さがらりんこ)
4)再録 ピースサイクル沖縄&慰霊の旅-2015年6月-
5)6月23日のブログから
 実は、“もう少し6・23を意識していて、早く気がつけばよかった”というのが本音で、準備していれば、その日の夜遅くか、翌朝には発信できたかもしれない。とはいえ、相良凛子さんの詩が動機だったから、事前の企画だったら内容もかなり違っていたであろう。来年は・・・、それは考えないことにする。
 それにしても「立憲民主党」としての「談話」がほしかった(今のところ目にしていない)ので、どこかで要望しようと思う。「3・11」「6・23」「8・15」「9・19」などは、忘れない、気持ちを新たにする、という意味でも、誰かれなく意に止めおきたいものだ。

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2018年6月24日 (日)

極東最大級化した米軍基地・岩国から

 不戦へのネット第 2 回連続講座
 不戦へのネットワーク主催、連続講座「日米安保最前線 どこまで進む軍備拡大・同盟強化」の第1回は去る5月20日、「武器輸出反対全国ネットワーク代表」の杉原浩司さんを迎えて「おかしいでしょ、9条あってこの軍拡」のテーマで開かれた。
 今日の連続講座第 2 回は、「 極東最大級化した米軍基地・岩国から 」をテーマに田村順玄さん(岩国市議/ピースリンク広島・呉・岩国共同代表)の講演があった。田村さんは、「ピースサイクル全国ネット」の「応援団」のお一人であり、そのお名前はかねてから知っていたので、開会前にあいさつに伺った。
 講演の内容を大雑把にまとめると「極東最大級化した米軍基地・岩国とそのアジア戦略」「基地の変貌と市民」「市議会の動向」「沖縄の基地・辺野古計画と岩国の類似性」「田村順玄さんの奮闘」といったところであろうか。
 滑走路を1000メートル沖合に移設すれば、騒音もかなり改善されるだろうという市民の希望、期待は、あっさり裏切られた。埋め立てられた213ヘクタール、40%広くなった岩国基地は、61機の米艦載機と海兵隊機を含む120機を超える軍用機が配備され、さらに海上自衛隊の航空部隊の40機が加わり米軍と自衛隊の共同体制が整った。
 厚木基地から移ってきた艦載機の訓練FCLP(空母艦載機の陸上離着陸訓練)、CQ(空母着艦資格取得訓練)の騒音は相当なものだ。問題のオスプレイも毎日のように飛来してくるという。
 沖縄の米軍基地の辺野古新基地建設と岩国基地の機能強化は、朝鮮半島、大陸と向き合うアメリカの、東アジア戦略の最前線ということになる。京都府京丹後市袖志(経ヶ岬)にあるアメリカ軍(在日米軍)の経ヶ岬通信所が新設されたXバンドレーダー(マイクロ波を使用したミサイル防衛用早期警戒レーダー)も、その一環であろう。
 そして田村さんは指摘する。最終的には、岩国基地を、在日米軍の「ハブ基地」とする企てもある。沖縄での新たな基地建設は前に進まずとも、当面は岩国基地を使えば、問題はないという日米の安保体制がここにある、と。
 地元の住民、市議会、市長はどうであろうか。前市長の井原氏の時代には、「2期目の途中に在日米軍再編問題が浮上、市内の米軍岩国基地に厚木基地(神奈川県)から空母艦載機部隊が移転する計画であることが伝えられると、厚木基地でも問題となっていた夜間離着陸訓練 (NLP) による騒音問題などからこの計画に対する懸念を明らかにし、あわせて市民の意志を問う目的で自ら住民投票を発議して実施し、受け入れ反対が全有資格者数の過半数に達した。」
 だがその後、国の市民懐柔策が進み、少数与党の市議会とも対立し2007年の選挙で、保守系の福田良彦氏に敗れた。福田市政の「条件付き受け入れ」が進んでこんにちに至っているようだ。
 現在の市議会は、定員32人中、基地問題で与党に組みしないのは7人といわれている。田村さんは、1995年に岩国市議初当選し、2003年の合併後の新市議から4期務めてきた。今年9月の市議選には立候補しないとのことだが、一貫して基地問題に取り組んできた彼に代わる人は見つけ難いようだ。
 彼は現在、「お早う!愛宕山」新聞を発行(6月7日現在、564号)し、基地問題、騒音問題に取り組む一方、異議あり!『基地との共存』市民行動実行委員会で市民運動を担っている。
 7月1日には、岩国市役所前公園で「7・1爆音はゴメンだ 市民集会」が予定され、集会後にデモも行われる。
 田村さんが言われるように、岩国基地の問題は、沖縄の米軍基地・自衛隊基地問題や横田・立川基地ほど、列島の東方向には多く伝わっては来ないこともあったが、参加者にとって、岩国の基地強化とその存在の問題点を知って多くのことを学んだと思う。
 なお連続講座の第3回は、7月28日(日)に「攻撃とミサイル防衛の最前線 三沢基地」をテーマに、斎藤光政氏(ジャーナリスト)を講師に迎えて開かれる。

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2018年6月23日 (土)

沖縄慰霊の日の今日

  中学生相良倫子さんの詩を採録
 今日は「沖縄慰霊の日」である。
 「忘れない!オキナワ、フクシマ」と肝に命じながら、今朝目覚めた時すぐには意識に上がってこなかった。3・11の東電福島第1原発の震人災は、それに向けての企画がされるなどして、それなりの事前心得ができていることが多いのだが、沖縄に関してはやや薄めに感じている。
 ピースサイクルの仲間たちは、今年の「沖縄ピースサイクル2018」で、今日がそのスタートであり、午後には平和祈念公園の一角にある「魂魄の塔」横で集会に参加しているはずだ。また翌日には、那覇から辺野古、高江へ、さらに伊江島に渡る予定で、2015年のピースサイクルに参加した私ではあるが、もう一度行ってみたい企画であった。
  2015年の時は、一連のコース・企画が終わった後、高校の同級生と合流して、糸満市の平和祈念公園・摩文仁の丘、記念館、平和の礎等を訪ねたのだった。
 今年の「慰霊の日」では、追悼式で、沖縄県浦添市立港川中学3年の相良倫子(さがらりんこ)さん(14)が、自作の平和の詩「生きる」を朗読した。沖縄戦を生き抜いた曽祖母の体験を聞き、「平和とは、あたり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きること」と考えた。生まれ育ったこの美しい島から伝えたい・・・。(毎日新聞)
 この詩をミニ詩集に再録しようと試みたが、長詩なので収まりが悪く、別紙のA4の裏表を使い、そこに、2015年に撮った写真<美ら海、摩文仁の丘、平和の礎、魂魄の塔>を添えて同封することにした。本体の編集・執筆を急がねばならない。

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2018年6月22日 (金)

第54回ユニオン学校

  予定テーマと実際に隔たり
 今回のユニオン学校の予定されていたテーマは、講師に松元千枝さん(メディアで働く女性ネットワーク・代表世話人)を迎え、「底辺からの突き上げでアジアの労働者と連帯しよう」であった。
 この文言からすると、「底辺からの突き上げ」と「アジアの労働者と連帯しよう」がキーワードと思われた。私の解釈では「底辺からの突き上げ」とは、非正規雇用、労働法による権利、救済の枠外に置かれている未組織労働者が労働組合を組織する、加入するなどして現状を打破すること、或いはそうした行動を支援し連帯する運動を活性化することであろうと思う。
 その意味では松元さんが、自らの経験として新聞労連とその周辺で、メディアで働く女性ネットワークを組織化し、活動を続けている報告は参考事例といえた。ところがそこから先は、「ワークショップ」というか、オルグのための「OJTの組合版」のような行動学習に移っていった。それはそれでテーマとして行われれば効果的だったかもしれないが、もう一つの「アジアの労働者と連帯しよう」に結びつくことはなかった。
 元々、アジアの労働者と連帯するというテーマは、多国籍企業の労働諸条件の国ごとの格差問題、外国人労働者の雇用、労働条件、安全衛生、研修生問題など多岐にわたっており、2時間程度の枠内で語りつくせるものではない。
 ということであれば、主催者と講師の間に齟齬があったか、テーマが独り歩きしてしまったのかもしれない。
 労働運動の現場から離れた私であるから、話を聴いて、そこから何がしかのヒントが戴ければという気持ちで参加しているが、この日は述べた通りで収穫は少なかった。だが、日本労働弁護団発行で、アメリカの「レーバー・ノーツ」の活動家執筆、編集の「職場を変える秘密のレシピ47」という本を入手した。労働運動の現場で使う機会はないから買い控えていたが、「職場」を「地域」に変えて読み解けば、何かヒントが得られるかもしれない、そんな気持であった。まずは「完読」できるかどうかが問題ではあるが。
 追記:松元さんは、詳細はまだ固まっていないようだが、「レーバーノーツアジア」構想について語った。恐らくAPWSL(日本)もその中心を担うであろうし、日本での開催であれば、アメリカまではいけなかった若い活動家のみなさんには是非参加してもらいたい。

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C&Lリンクス愛知・電子版第5号

 立憲民主党・長妻 昭政調会長、他
 「C&Lリンクス愛知」の紙版第82号を、電子メールで送信を希望した人に、「電子版」の内容の重複部分を省いて編集し、午前中に発信した。午後になって「C&Lリンクス愛知・電子版第5号」を仕上げて送信を終えた。
 この作業を優先したため、リニア中央新幹線建設に反対するグループ呼びかけの、JR東海株主総会会場前宣伝活動(名駅前)は、キャンセルした。
 第5号は、1)国民に本当のことを言わなくなった国はどんな末路をたどるのか?長妻 昭・立憲民主党政調会長2)蔵書拝見:長妻 昭氏 「徳川家康」 3)立憲民主党と関連のマスコミ等の情報<2018年6月10日~6月21日> 4)韓国ドキュメンタリー映画『共犯者たち』名古屋上映会 徐大協氏による「韓国言論人、かく闘えり」と題した講演会 5)菊之助 口上「総掛かり編」(脚本・高橋恒美) 6)囲み記事◇ 雑感 ―― 子どもたちの受難7)随想・4「梅雨」に呼び止められ あとがき という内容である。
 あとがきでは「『C&Lリンクス愛知』の電子メール版は、これで5号となるが、『立憲民主党共に』と銘打っているから、立憲民主党に動きが少ないと、原稿が書きづらい。もとより国会開会中であれば、その種の話題は尽きないのであるが、それをマスコミ的に伝えるのが本誌の本意ではない。基本的にはこの地域の活動を拾いたいのである。愛知の1,3,5,7区で総支部が立ち上がったが、その後は『しんせい愛知』との関係もあろうが、進捗は緩慢のようである。“これから”を期待しよう。
 立憲民主党関連以外に、「随想」など“おめめ直し”のように編集しているが、高橋恒美さんの「黙っとれん」の転載もその一つであり、お隣岐阜の様子を伝える意味もある。梅雨は梅雨で楽しみたいものです。」
 現在午後4時35分、この後は、午後6時30分から「第54回ユニオン学校」が開催されるので参加する予定だ。
 講師は、松本千枝さん(メディアで働く女性ネットワーク・代表世話人)で、テーマは、「底辺からの突き上げでアジアの労働者と連帯しよう」である。
 最近は、労働運動から離れているのでかなりの企画をパスして選択的な参加であるが、「アジアの労働者と連帯」は、ジャンルを超えたテーマだと思っている。

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2018年6月17日 (日)

徐台教氏による講演会

 メディア、デモ、南北・米朝関係
 映画「共犯者たち」に引き続いて、ジャーナリストで、コリアン・ポリティクスの編集長、徐台教(ソ・テギョ)氏による『韓国言論人、かく闘えり』と題した講演会が開かれた。
 メモが取り切れていないので正確さを欠くが、話の柱は「メディア闘争」「ろうそくデモ」「南北そして米朝関係」の3つだった。
 まず「メディア闘争」については、ドキュメンタリー映画「共犯者たち」で明らかにされた記者たちの闘いは「保守派」ではないムン・ジェイン(文在寅)大統領が当選したからといって、泣きつくことはなく、「正当な手続き」を重視して闘いを続けている。そしてKBS、MBC、YTN(ニュース専門テレビ局)それぞれの現状を説明された。
 闘いの核心の一つは「制度改革への挑戦」である。報道各社の理事を政府が送り込むのはおかしい。理事は市民が選ぶ、市民メディアが推薦すべきだ。そのためには、メディア自身が「独立性」「透明性」を保つべきで、「中立」であるとか「公益にかなう」はちょっと違うのではないか。
 次に2008年6月の「ろうそくデモ」デモについて、徹底した非暴力でメディアが先頭に立った。そして老若男女が参加して、“デモの歴史を変える”ようなものを目指し、野党の協力をもって李明博政権に対する批判と退陣を要求した。また、憲法改正も要求、条文の中の「国民」を「人間」と読み替え、基本権の拡大、直接民主主義、権利拡大つまり「生命権、安全権、社会的弱者の権利」などである。
 ムン・ジェイン大統領とキム・ジョンウン委員長による南北首脳会談は11年ぶりに開かれ、朝鮮半島に新たな局面を生み出した。それは平和、統一、非核化であるが、その道のりは平たんではない。まず「板門店宣言」と過去の南北合意を重視。「共同の繁栄と統一」を目指すが、「人権問題、」「開発の在り方」「民主主義」などの課題は多い。
 ムン大統領は、「朝鮮半島で反武器を使わない」とし、当面「南北連合」を提唱した。つまり和解→連合→統一という段階を踏んで平和的統一・共存を目指すのだという。
 最後に米朝関係について、6月12日の「セントーサ合意」(シンガポールのセントーサ島のホテルで開かれたのでこのように呼ぶのだという)についても話が続けられたが、多くは周知の通りである。
 ただこの歴史的な「米朝首脳会談」は、韓国(ムン大統領)の「太陽政策」の下で仲介したこと、韓国がバランサー、ストッパーの機能を果たしていることに注目。
 米朝関係は始まったばかりだが、その「非核化」「安全保障」の合意をどう見るか、果たして「意味のないものだった」あるいは「いや、意味がある」とみるか。徐さんは「署名の意味は大きい」とした。そして今後、「六者協議」の枠組みに移っていくだろうとも。
 なお「韓国に孤立の可能性」について言及があったが、理解不足だった。いずれにしても朝鮮半島問題で日韓両国が同じ目標を共有できるのか、日本は独自の外交を展開できるのかどうか、そうした観点も欠かせないだろう。

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2018年6月16日 (土)

韓国ドキュメンタリー映画『共犯者たち』名古屋上映会

 

徐台教氏による『韓国言論人、かく闘えり』と題した講演会も
 今年の6月は韓国、共和国関連の集会がいつになく多い。それは「6・12米朝首脳会談」開催以前の企画であり、米朝会談が動機になっている訳でもない。例えば、
12日、「朝鮮半島情勢と日朝関係」講演会 
14日、6・15共同宣言18周年記念講演会
 〃  朝鮮半島の歴史と白丁
16日、映画『共犯者たち』名古屋上映会と講演会
18日、映画「鬼郷」(チョ・ジョンネ監督)上映会
24日、在日韓国民主統一連合時局講演会
30日、日韓連帯集会「労働者の力で 北東アジアの平和をつくる」講演会
 この日は、「NPO三千里鐵道」の主催で、韓国ドキュメンタリー映画『共犯者たち』の上映と、コリアン・ポリティクスの編集長、徐台教(ソ・テギョ)氏による『韓国言論人、かく闘えり』と題した講演会がセットになっていた。
 まず映画についてであるが、「2008年の李明博(イミョンバク)大統領就任以降、のべ10年にわたり続いてきた保守政権による言論封殺、積極的に政権による言論封殺に加担してきたKBSやMBC内部の『共犯者』をあぶりだす内容の過程を記録したもので、9月4日から同時ストライキに入ったKBSとMBCの背景を説明するもの」である。
 監督は、MBCの看板番組だった調査報道番組『PD手帳/PD수첩』の責任プロデューサーを務めていた元MBCの崔承浩(チェ・スンホ)さんで、映画はチェ・スンホさんらがMBC、KBSの社長や役員、理事長らに直撃し、彼らが指示している偏向報道や不当な人事について、執拗に見解を問いただす様子が映し出された。
  まず「KBSの構成員は李明博政権からの天下りを阻止するために総力を傾けた。だがKBS理事会は、(チョン・ヨンジュKBS社長の)解任を決定する日、警察を投入するという前代未聞の強硬策に打って出、記者やPDらの激しい抵抗に遭い、大きな衝突を引き起こした。この事件がまさに『2008年KBS 8.8事態』である。
  事件が起きてKBSが壊れていくプロセスをあぶりだした『共犯者たち』のカメラは、2年後のMBCへと移る。その時はまだ、MBCは相対的に自律的な報道が可能な状況であった。だが李明博が推進した『4大河川事業』の実体を告発するなど、MBCの時事番組が政権にとって目障りな番組を度々送り出すと、李明博は金在哲(キム・ジェチョル)を社長として送り込んできた。金在哲は権力批判の報道を阻止し、放送を検閲した。
  MBCの構成員は反撃を試みた。170日にも及ぶ韓国マスコミ史上最長期間のストライキを繰り広げ、李明博のマスコミ掌握に抗し先頭に立って闘った。ストライキに参加したことを理由に金在哲がマイクとカメラを奪った人材は、のべ200名にも及んだ・・・。」(以上は“コピペ”です)
 4月に観た映画「ペンタゴン・ペーパーズ」といい、この映画といい、マスコミ、ジャーナリスト、それに関連した人たちの巨悪な権力との闘いを描いているが、当然にも「日本の業界」はどうなのだ、という問い返しになる。
 こうした闘いが熾烈を極めれば、極めるほど「ある者は不当解雇され、ある者は担当番組を奪われ、ある者は閑職に追いやられ。働き盛りの敏腕記者やプロデューサーたちがMBC社屋前広場のスケートリンクの管理人に配置させられ」といった酷い仕打ちを受けるのは稀ではない。それを辛くも救えるのは「世論」であり、世論を作り上げる大衆の声であり、行動であり、市民力、政治力ということになる。
 安倍政権のもとにあるこの国を「今一度見直せ!闘え!」と背中をたたかれたような感じであった。

 

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2018年6月15日 (金)

C&Lリンクス愛知第82号を発行

 野党と立憲民主の総支部の一部にも送付
 予定通り、12日の午前中に印刷・セット作業を終え、今日の夕刻に投函を終えた。一部の配達は明日の午後には終わる予定で、次は「米朝首脳会談」について少しまとめてみたい。それを「C&Lリンクス愛知・電子版」のメインにしたいと思っているが、やり切れるかどうか。そして「シネマ散歩・緑の会」の設定と「ミニ詩集」の仕上げに取り掛かる。7月はピースサイクルの集中ということになる。
 さて前号では、社民党県連、新社会党県本と立憲民主党の3区と県連には送ったが、今回は立憲民主党の愛知1、5、7区総支部と本部にも送ってみた。得体知れぬ者からの冊子に個別対応することはないだろうが、それはそれでよし、それだけのものでしかないということだ。
 送付にあたって、コメントをつけた。
 「野党のみなさまへ、『C&Lリンクス愛知』をお届けします。ご笑覧下さい。
 本誌は、愛知・名古屋における地域労働運動、諸課題の地域共同行動の基盤形成の一助となればと、1999年2月の愛知県知事選挙(影山 健候補を応援)後の2000年に個人誌として創刊しました。
 その時々の状況に合わせて、編集内容も少しずつかっわってきましので、タイトルにⅠ~Ⅳと符合されました。そして第81号から『Ⅴ』となり、タイトルに『立憲民主党と共に』が付け加えられました。
 私は、これまでは、民主党・民進党と緑の党のサポーターでしたが、本年4月に『立憲パートナーズ』に登録しました。パートナーは『党員』に相当するとのことですので、50年ほどの活動を経て初めて「無党派市民」の上着を脱ぎました。
 本誌はこれまで、不定期発行で3~4か月ごとの発行でしたが、第81号からは、隔月発行を目指しております。それでもニュース性に欠けますので、5月から不定期の『C&Lリンクス愛知・電子メール版』を発信することになり、現在4号(6月11日付)までとなっております。」

 本誌の扱いについては以下の通りです。
1)本誌、電子版とも不定期発行の「個人誌」です。
2)本誌、電子版とも無料ですが、購読の申し出を基本としておりますので、お申し出がない場合は、状況によって継続的な送付がなされない場合があります。
3)電子メールの受信は、アドレスをお知らせください。
4)連絡先、電子メール、ブログなどは下記の通りです。
※本誌が、ご不要でしたらお知らせください。
野党といいながら共産党には送っていない。以前なら「反自民非共産」だからといえたが、今ではちょっと複雑。過去を引きずったままの「共産党とは是々非々」ともいえるし、感覚的なものがあるかなとも思う。

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2018年6月12日 (火)

「朝鮮半島情勢と日朝関係」講演会

 米朝首脳会談その日に
 何というタイミングであったろう、講演会「朝鮮半島と東北アジアの緊張緩和と平和に向けて」(主催:日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会)が開かれたこの日、シンガポールでトランプ米大統領と共和国(北朝鮮)の金正恩朝鮮労働党委員長の「歴史的な首脳会談」がおこなわれ、共同声明に署名、発表されたのだった。
 当初、講師に五味洋治さん(東京新聞論説委員)が予定されていたが、とても講演どころでなく、氏は社に缶詰め状態でこの米朝首脳会談の経過状況を追うこととなり、講師が変更された。
 幸いにも、この人も多忙ではあったろうが駆け付けてくれた。
 康 文成(リョム ムンソン)さん(朝鮮大学准教授)が、「朝鮮半島情勢と朝・日関係」と題して、70分ほど話をされ、それが、「米朝首脳会談」の経過的報道を補完、下支えする内容であったので、「(歴史的)6・12米朝首脳会談」を深読みする糧となった。
 康さんは、はじめに日本の言論状況(主に政府、マスコミ)は、共和国(DPRK、北朝鮮)について語るとき「独裁国家」を強調し(過ぎ)、朝鮮民族の歴史を欠落させているとした。相手と対等に向き合う時、まず相手のことをよく知ることが相互理解の前提であることは当然であろう。
 日本の教科書的歴史知識は、豊臣秀吉の朝鮮侵略1592年の文禄の役(壬辰の倭乱)、1597年の慶長の役(丁酉の倭乱)があり、江戸時代には国交回復・朝鮮通信使という良好な時代はあったものの、明治以降は、朝鮮半島を巡っての清国、ロシアと覇権を争い(朝鮮への侵略、支配)、やがて日韓併合(植民地支配)へ進んだ、というようなことだけでは知ったことにならないだろう。
 現実に戻って、日・朝(朝・日)関係を改善し、一歩前へ進めようとすれば、金正恩氏率いる「朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)」は、何を達成しようとしているのかを知ることだと康さんはいう。
 私自身は感覚的ではあるけれども、隣国の韓国、共和国とは、歴史的な経過を知り、対等・友好の関係を築くことが日本の外交の柱の一つと考えてきたが、それは日本の側からの視点だけであって、地図上でも大陸の側・朝鮮半島から日本列島を見ることはほとんどなかった。
 では朝鮮(康さんは、共和国・DPRKをこのように表現をしていた。ここでは以下「朝鮮」と呼称する)の基本方針とは何かといえば、特別なことではなく「国力の強化、その方途は科学技術(人材の育成)」であり、「社会主義強国」の建設のためであるという。
 もう少し説明がいるだろう。私には全てを書ききれないが、これまで朝鮮=先軍政治(軍事優先政治)というワードが印象強くあった。しかし2013年開催の朝鮮労働党中央委員会で「並進路線」が決定された。この「並進路線」というのは、経済建設と核武力建設を並進させることに対する新たな戦略的路線とされ、金正恩第一書記(当時)は「新たな並進路線の真の優越性は、国防費を追加的に増やさなくても戦争抑止力と防衛力の効果を決定的に高めることにより、経済建設と人民生活向上に力を集中することができるとことにある」と報告したといわれている。
 端的に言えば、韓国、アメリカを念頭に、通常兵器、兵員の保持等国防費に巨費を投ずることなく、核武装、ミサイルを保持することによって、国土・国家体制の防衛、戦争の抑止力となる、ということのようだ。
 金正恩朝鮮労働党委員長は、今年の4月20日の党中央委第7期第3回総会で「並進路線」の勝利宣言を出したという。つまり一連の核実験、ミサイル発射実験の成功をもって「核の兵器化」を実現したとし、翌21日からか核実験と大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)の試射を中止した。
 そしてそのことが「4・27南北首脳会談」の実現につながり、さらに北部核実験場の廃棄、ミサイル発射台の破壊などをもって、米朝首脳会談へのレールが敷かれる方向となったといえるだろう。
 さて、話はいっきに「南北会談」「朝米首脳会談」へ飛ぶのであるが、その前に朝鮮労働党委員長という肩書を持ち、最高指導者の金正恩氏とはいったいどんな人物なのか知りたいところだ。
 1984年生まれで34歳?この若さで一国を統率し、大国アメリカの大統領とわたり合うことのできるほどの器量はどうやって育まれたのか。私は当初、陰に実力者がいて、その傀儡ではではないか(まるで韓国の歴史ドラマ“イ・サン”のような)と思ったりしていた。一応、彼の経歴を一通り読んでそれなりの段階を踏んできたことはわかるが謎も多い。ところが現実には、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と歴史的な会談をこなし、あれほど罵り合ったトランプ大統領とも会談をこなした。“ただものではない”といえるのか。ただ外交的には際立っても、内政面では困難を抱えたままであり、その実力は今後を見なければ断定できない面はあるにはあるだろうが。
 米朝首脳会談については簡略して書くが、康さんは予断を許さない要素を幾つか挙げた。例えばアメリカの要求「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」、朝鮮の要求「体制保証」「主権の尊重」「安全保障」がどこまで進展するか(この執筆時点では既に共同声明が発表された)、在韓米軍(少なくとも22,000人を維持)はどうなるか、米韓合同軍事演習(米空軍は4月20日、韓国空軍と15日から実施した大規模な合同戦闘訓練「マックスサンダー」)などは継続か中止か。それもあればアメリカ国内の強硬派の動向、例えば、ボルトン大統領補佐官の「リビア方式」、核放棄ではなく大量破壊兵器の放棄の「永久且つ検証可能で不可逆的」な放棄(PVID)など。
加えれば、さらに指導者が変わった場合どうなるだろう。
 最後に康さんは、「演題」にもある日本にとって対朝鮮政策はどうあるべきか、という課題にも触れたがここでは省く。それは演題の一項目というようなものではないから、私自身改めて考えてみたいと思うからだ。

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2018年6月11日 (月)

C&Lリンクス愛知・電子版第4号

 冊子の第82号の編集も終えて一段落
 ブログの内容をベースに加筆修正を加えた「電子版第4号」を発信した。内容は、以下のものである。
1、6・2シンポジウム「女たちの考える憲法」(3頁)
2、続「平和基本法」要綱の学習-飯島慈明さんの講演(1頁余)
3、立憲民主党と関連のマスコミ等の情報【5月31日~6月9日】(1頁)
4、ピースサイクル2018愛知に参加を!(1頁弱)
5、あとがき
 あとがきは、●新潟知事選挙は与党の推す候補が当選した。新潟県民の選択ではあるが、争点は「原発再稼働」であったから、私には、残念に思うと同時に憲法改正の「国民投票」の予備選挙のように思えた。そして投票率が前回を5.20ポイント上回ったといっても58.25%であり、決して高いとは言えない●「女たちの考える憲法」の集会で自民党の片山議員は、憲法改正の国民投票の「有効性」を問われたとき、有効最低投票率については答えなかったが、「国政選挙並み」と発言した。本来「有権者の過半数」があってはじめて国民の意思表示といえると思うのだが、新潟知事選の結果を見て、改めて「この国のゆくえ」に危惧を抱いた●「C&Lリンクス愛知・第82号」は、6月12日に発行予定。内容はほぼ、この「電子版」1~4号を集約したもの。電子メールと無縁の方を主に送る。
 この作業を終え、土起こしはお休みにして、「C&Lリンクス愛知第82号」の版下の仕上げとプリントアウトの仕事で一日が暮れた。明日の午前中には印刷製本の作業とその後の発送が終われば一段落つく。次の仕事は・・・。

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2018年6月 8日 (金)

シンポ「女たちの考える憲法」(4)

 いまは改憲の時ではない!
 コメンテーターの大脇さんは、議論の都度適切なコメントを述べていたが、そのベースにあるものは「平和的生存権」で、権力の集中の弊害から「地方自治重視」であり、条例制定権を駆使することでかなりのことが出来るとした。例えば沖縄・宜野湾市の「ノーフライ条例」の検討など。そして憲法論では、9条の1項、2項を活かしつつ「専守防衛」「非核三原則」を堅守すべきとした。
 山尾さんについては、質疑でも取り上げられた「立憲的改憲」についての発言が注目されたが、議論の中では多くは触れられなかった。私が受け止めた点は、現憲法を変えるということが第1義ではなく、「立憲主義」がまずあって改憲論に対抗する論理の構築が狙いであったと思う。特に安倍政権の「集団的自衛権行使容認」に対しては、「個別的自衛権に限定して自衛権を行使できる」とし、国民の意思で「自衛権」をコントロールする、その場合「武力行使の三要件」を明記する、みたいなことだったと思う。また憲法9条の解釈の在り方は、いかにも日本的文化(性善説)で、そこを安倍政権に突かれたといえる。私たちも思考停止してはだめだ、とも語った。
 豊明市会議員5期の山盛さんは、現憲法は「押しつけ憲法」というが、そうは思わないし押しつけだからといってどこが悪いのか。いま憲法を変えるということは「パンドラの箱」を開けるようなもので、その時期ではない。私は護憲の立場である。憲法論議から離れて、国策として「教育の無償化」「介護保険制度の改定」などは、結局地方自治体の負担、地域住民の負担になる。権限の委譲、予算権など地方自治の在り方の検討が必要との意見を述べた。

 憲法を遵守するのが「公務員」であり、「主権在民」ということは、国民の側からの意見として憲法を改正するというプロセスがあってこそだ。率直に言えば、憲法論議、改憲論議について国民はまだ目覚めていない。国民が目覚める前の、寝たままで憲法改正を発議して、採決してしまおう、国民投票にもって行こうとする安倍・自公党政権は、立憲主義、民主主義に反している。今は改憲の時ではない。
 片山議員の参加もあって、論議の核心点が幾らか明らかいなったと思うし、私たち自身がこの「憲法問題」の働きかけをもっと強める必要性を痛感した集会であった。
 以上の報告内容それぞれに誤解があるかもしれないし、欠落部分も多くあろうが、全体として、いいシンポジウムだと思った。

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2018年6月 7日 (木)

続・「平和基本法案」要項の学習

  第15回リベラル政治懇話会~講演・飯島慈明さん
 前回(3月7日)に大脇雅子さん(元参院議員、弁護士)からの提言(「平和的生存権保障基本法骨子案」)を受け「平和基本法案」要綱の、条文に踏み込んだ読み解きがほしいと、今回その執筆者のお一人、飯島慈明さん(名古屋学院大学教授、戦争させない1000人委員会事務局次長)のお話を聴いた。
  なお、「平和基本法案」は、雑誌『世界』に二つの提言(「平和基本法をつくろう」<1993年4月号>と<2005年6月号>)として掲載された。この要綱は、その後4人(前田哲男氏、飯島慈明氏、児玉克哉氏、吉岡達也氏)の執筆者の方が「第3次提言」として討論し共同作業としてまとめたものである。<2008年8月30日>
  つまり10年前(政権交代の前兆時期?)のことであるが、その時の政治状況をとらえ返し、こんにちの政治状況の中でのこの学習は意義深いものがあった。
  前段で飯島さんは、「インターネットの影響力」について、沖縄の例(保育園へ部品落下事件)から“大”であり、無視できないとした。また、旧社会党の石橋政嗣委員長の「非武装中立論」を参考資料(今とあまり変わっていない?)として紹介した。
 要綱は前文から始まるが、この種のものに「前文」がつくには珍しいという。「・・・ここに、日本国憲法の精神に則り平和基本法を定め、安全保障の目的を明示し、基本原則を確立するとともに、憲法のもとで創設維持されてきた自衛隊の改編縮小を実施することにより、真に憲法にふさわしい国民の安全保障を確立させるため、この法律を制定する。」とある。
 条文の読み解きは省くが、議論の核は二つあったと思う。一つは、「平和の理念と現実」で、もう一つは「安全保障と自衛隊の位置づけ」である。その二つの共通項は「国民の支持を得られない政策は、継続的なものとはならない」と指摘し、飯島さんはこんな例を示した。「社会党の村山首相が安保条約、自衛隊を承認せざるを得なかったのは、『批判』だけで、『対抗策』がなかったから」と。
 では現憲法の「平和」については、「前文」と「第9条」に絞られるが、第9条の理念を体現する実際の「政策」の「法案要綱」は以下の7項目。①国連中心主義、②集団的自衛権の禁止、③非核三原則、④武器輸出三原則、⑤宇宙の平和利用、⑥海外派兵の禁止、⑦文民統制、である。安倍・自民党政治と対比してみるとわかりやすいかも知れない。
 国・国民の「安全保障」については、幅広く奥深い課題があって簡単ではないが、それだからこそ現実の政策、例えば、「イラク特措法」等の海外派兵法の廃止、自衛隊装備の拡充の中止、見直し。海外の自衛隊の撤収。日米地位協定の改定、東アジアの安全保障の策定等々に向き合いっていかねばならない。そうした「政策(対案)」
は欠かせないといえる。
 「対案」の大きな課題は「自衛隊」の位置づけ、扱いであろう。憲法9条の理念・解釈からすれば、自衛隊は「憲法違反」という主張が、あながち極端、飛躍、突飛なものとは言えない。だが自衛隊は存在し、世界有数の戦力(軍事力)を持ち、5兆円を超える防衛費(軍事費)を持っていること、そして本務ではないにしろ災害時の出動に国民の支持があるのが現実である。ではどうあるべきか。
 「法案要綱」の第8条に関連するQ&A「自衛隊をどのように縮小・再編するのですか?」について、回答はまず「防衛省」を「安全保障省」に名称変更する、つまり「体を表すにふさわしい名にする」ことと、自衛隊を「安全保障隊」として、「国土警備隊」「平和待機隊」「災害救助隊」に再編し、段階的に縮小する、としている。
 問題は「国土警備隊」であろう。要綱では「日本への主権侵害行為に対処することを主たる任務とする部隊」とあり、装備も攻撃的兵器(F15⇒F35、イージス艦、空母等)は保持しないとした。陸、空は別として、現在の海上保安庁プラス、といったレベルか。在日米軍は撤退が原則であろうが、その場合の戦略的「空白」を埋めるには、自衛隊の増強ではない、やはり「外交努力」しかない。その意味では、安全保障のもう一つの柱は「外交」であり、要綱の第二章で、信頼の醸成、平和外交の原則を定めているが、政策論の領域であっても、外交官の「増員と資質の向上」の文言があってもいいかなと思った。
 質疑で私は、「無防備地区市宣言(無防備都市宣言)」(ジュネーブ諸条約追加第1議定書第59条に基づく)について質問した。その意図は、冒頭に示した「平和の理念と現実」の問題を考えるとき、この「無防備地区市宣言」は、あまりに現実離れしていると思っていたからであり、その点の考え聞きたかったわけである。大脇さんから丁寧なお答えを戴いたが、そこには無抵抗主義(非暴力・不服従・非協力)が心底にあると思った。さらに戦えば、味方にも敵方も死者が出る。殺してはいけない!ヒューマニズムの心を説かれたのだと思う。
 私は異論も反論もなかったが、「理念と現実」の乖離を改めて感じて、その「乖離」を狭める、なくすることが現代人、つまり私(たち)に務めだと思ったのであった。

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2018年6月 6日 (水)

シンポ「女たちの考える憲法」(3)


 片山さつき議員の発言から
 先に紹介した4回の「井戸端けんぽう」の内容は、レジュメとして配布され、パネリスト諸氏には事前に渡されていたものだ。私も一通り読んだ。そこに集うこと自体、なにがしかの意見を持っている、関心があるからこそで、不特定の通行人へのインタビューとは違うから、改憲に賛成にしろ、反対にしろ、それなりの内容が伴っている。そしてそれらは戦争体験から現在の「平和憲法」を変えて「戦争のできる国」にすることに反対という、かなり普遍的な意見が多くあった。片や朝鮮半島情勢、中国の海洋進出などから、自国防衛のために自衛隊の存在と任務を憲法上に位置づけることが必要だ、という正面からの意見はぶつかり合う議論があった一方、平和である現在と生活面からの「戦争悪」を語る人も多くいたようである。ただ若い女性がどれほどいたのか、どんな考えなのかはわからない。
 さて片山さんの発言であるが、党の考えそのままが殆どで、個人としてどう思うかはほとんど触れなかった。党員である以上一体であるといえばそれまでだが、やはり、突っ込まれないようなバリアーを張っての対応であったと思う。例えば、自民党は憲法改正を公約に掲げ選挙で勝利してきた、と主張するが、選挙戦では争点化しないで、もっぱら経済、景気、民主党の失政を言うばかりであったではないか。
 また、今国会で野党は「18日間、審議拒否したことは職場放棄したようなもの」というような、語気を強めて攻撃的であったが、そもそも自民党は、モリ・カケ問題、公文書改ざん、自衛隊の日報隠しなどにまともな対応をしてこなかったし、野党が要求する証人喚問についても、都合の悪いのであろう多くを拒否し続けてきた。さらに、与野党の質問時間を変えたばかりか、自民党の質問の中身は希薄というより、お粗末さこそが、国会の正常化を妨げてきたのではないのか。そうした与党側の不手際、不誠実には触れないことで、折角の片山発言も説得力欠いてしまったと思う。
 また、こことばかり「選挙では、若年層の自民党支持率は高い」と自慢げであった。数字上はそうかもしれない。だが、投票率が低いことも考えれば、若者にどんな夢、希望を持たせての数字であろうか。もっともこの件は、野党にも共通した課題ではあるが。
 (続く)

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梅雨入り

  ちょっと筆休めで
 この東海地方も梅雨入りしたようだと、気象庁が発表した。シトシトと雨が降っている。
 何ほどのことはない季節の移り変わりに過ぎないのだけれども、今年も桜が咲いた、と同じように梅雨の季節が去年と同じようにやってきて、それをガラス戸越しに見ていると、その当たり前が1年後には当たり前のように迎えられるかどうか、ふと想いを巡らしてしまった。
 それは“気候変動”というほどのもではない。ひょっとして健康を損ねて病室にいるからかもしれない、という不安みたいなものだけでもない。
 土起こしをした跡の窪みに雨水がたまり、そこにぽつり、ぽつりと雨が降っている。春先にはなかった光景だ。そんな目線もなかった私が今“梅雨”に思いを馳せ、ただただ、降る雨を見ている、そんなひとときは、白昼夢というような大げさなものではなく、空想、妄想のような形あるものでもなく、“根なしごと”のようなさして意味のない“時”に浸っているだけ・・・。
 何のことはない。同じ瞬間は2度とない、ただそれだけのことだが、違うことは、それを書き留めたことだ。C500‐№009

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2018年6月 4日 (月)

シンポ「女たちの考える憲法」(2)

 片山さつき議員の姿勢が議論を真摯なものにした
 主催者はこれまで出張型のミニシンポジウムというべき、~憲法!誰の都合で変えるの?~「井戸端けんぽう」を県内4か所で開催してきた。内容は省くが、第1回・常滑市「戦争をホントに防ぐの、どっちの意見?」~新春「偏見」バトル~、第2回・名古屋市瑞穂区「皆さんの体験聞かせて」~高齢者たちと一緒に戦争を考える~、第3回・半田市「誰のために変えるの?」~主権者教育と憲法と~、第4回・犬山市「憲法と近代民主主義政治」~城下町で考える~ であった。
 それらの4か所の報告の概要を示して、国会の議論だけでなく、“地域性や、多様な考えを誰にもはばかることなくいえる場所づくりで、生の声を拾いあげた『井戸端けんぽう』”そうした巷間の声を国会議員に知ってもらったうえで、憲法問題についての今を与党の立場、野党の立場、地方議員の立場から語ってもらう。そして参加者との質疑は、事前の質問用紙を集約して、それぞれ指名パネリストに問いかける、それがこのシンポの狙いのようであった。
 コーディネーターの谷岡さんは、この集会の趣旨を外さず、核心的ポイントを掴むのがうまく、その上自らの意見を織り込むという技は一流であろう。「愛知万博検討会議」を主導した時のあの強い印象が甦ったものだ。コメンテーターの大脇さんのコメントは、実に真摯で的確なものだった。かつての参院議員としての見識、現弁護士として賢察は最上で、ご高齢を全く感じさせなかった。
 余談だが、私は、メモを取るのに夢中で、A4紙4枚に書き込んでいたが、後で読み返しても自分でさえ読めない字が連なっていたのはいつもの通りで遺憾だった。それでも10のうち二つ三つは、記憶を呼び戻す効果はあるのである。
 さて、ここからはシンポジウムというよりパネルディスカッションといった方がいい議論が展開していくのであるが、やはり片山さんを軸に進行していった。
 片山参院議員・・・埼玉県出身(59)。東大法学部卒・1982年大蔵省入省(同期に佐川宣寿前国税庁長官ら)、2005年衆院1期(静岡)、2010年参院比例、現在2期目(自民党・二階派)。党政調会長代理。「南京事件はなかった」発言あり。女性の地位向上に関心が高い。日本会議、神道政治連盟等に所属。
 片山さんは最初に「一国の首相、選ばれた総理大臣に、安倍(敬称なし)は失礼ではないか」といきなりパンチを繰り出した。私が見たところ、この手の先制は「けんか慣れしている者」の常套手段。相手を威嚇すると同時に自らを奮い立たせる効果があると思ってのことだろう。もう一つ、片山さんは第一人称に終始“われわれ”を使っていた。“私たち”であろうと、どちらでも構わないのだが、私には、自民党を代表しているという自我意識の強さと“戦闘モード”に入ったとの印象を受けたのだった。それはそれで、次の言葉「お花畑で政治はできない」さらに、どこの場面だったかは忘れたが「皆さんは、自民党の憲法改正草案は読んでいないでしょうが」という挑発的な言葉もあって、それは正面から受けて立つという姿勢であろうから、この場にとっては歓迎すべきものでもあった。
 と前置きが長くなったが、実際のデスカッションのメモは取り切れていないというのが正直なところだ。
(続く)

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2018年6月 2日 (土)

シンポ「女たちの考える憲法」(1)

 参考にしたい、考えたいことが盛り沢山
 「女性首長を実現する会愛知」という団体主催の、結成5周年を記念して開かれた「女たちの考える憲法」という集会が開かれた。約100人が参加した。
 まずパネリストを紹介する。山盛さちえさん(豊明市議)、山尾志桜里さん(衆院議員・立憲民主)、片山さつきさん(参院議員・自民)、大脇雅子さん(元参院議員・弁護士)、谷岡郁子さん(元参院議員・至学館学長)、総合司会は、高野史枝さん(フリーライター、主催者共同代表)という、稀なる組み合わせの顔ぶれであった。
 まずこの会を紹介しなければならない。規約の目的には「本団体の活動は愛知県、および県内の市町村に女性の首長を実現すること、および女性議員をふやすこと、並びに地域社会の発展を図ることを目的とする。」とある。
 ではどんな基本政策を掲げているのか。
まず基本中の基本中であろうか、「憲法・民主主義」を冒頭に掲げ、(1)平等、人権、平和を求め、憲法改悪に反対します。(2)市民が主体的に、政治、地域活動、教育、防災などすべての分野に参加し、市民の意見が反映される仕組みの実現をめざします、とした。以下項目だけ上げると「男女共同参画」「教育」「こころと身体の健康」「雇用・労働」「ワークライフバランス」「女性の貧困」「マイノリティ」「脱原発」の9項目。これがそのまま、女性首長候補の「選挙公約」の一部になるのだろう。
 こうした団体が主催し、上記のパネリストを見れば、与党の片山議員が、野党に取り囲まれている構図であり、それだけに参加した片山議員の勇気というか決断は、発言内容は別としてこの集会の意義を高め、成功させた要因でもあったろう。テレビ討論は別として、いわゆる選挙の際の「公開討論会」以外でこうした生の与野党の激論は滅多にないといっていい。
 そして、居並ぶ現、元の国会議員に交じって、6万8千人ほどの市の議員が、“憲法は読んだことはありません”と言いながら、国策と地方自治体の関係を国政・国会議員ににじり寄る発言も際立っていたように思った。
 この企画は、いろんな切り口を提供してくれた。今後の参考にしたいものが多々あったので、メモした限り順次追求していきたいと思っている。
 なお集会の内容に先立ち、若干気になったのが集会名「女たちの考える憲法」の「女たち」だった。憲法問題を考えるのに、女も男もあるものか、といいたいわけだが、主催者団体の企画だからだけのことなのか、憲法の条文の関心条項に違いが出るのか、男社会ともいえる国会だが、そこでの憲法問題で与野党の議論、対立に「女性の視点」からはどう映っているのか、そのコメントらしきものが出るのかどうか、それが私のもう一つの関心事であった。(続く)

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