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2017年9月13日 (水)

アメリカ・レイバー・ノーツを迎える

 名古屋講演会の準備始まる
 レイバー・ノーツ、といっても知る人は少ない。これはアメリカで発行されている労働運動の月刊誌の名称であるが、その性格、任務は「“労働運動に運動を取り戻そう”としている労働運動活動家の声」を取り上げ、伝え、広めているNPO「労働教育調査プロジェクト」の機関紙である。このNPOを通称「レイバー・ノーツ」と呼ぶのであるが、あくまでネットワークで会員組織ではない。
 そのメンバー二人が、日本の団体の招請で来る11月7日に来日し、東京都大阪で「トラブルメーカーズ・スクール」を開催するが、その合間を縫って11月17日に「名古屋講演会」の開催が企画されたのである。
 その相談会というべき会合が今日開かれ12団体が参加した。そして最終的に受け入れと運営を担う「実行委員会」として発足したのだった。
  私は、APWSL愛知の肩書で参加した。1997年の「レイバー・ノーツ、デトロイト大会」(大会は2年に1回開かれる。昨年の2016年は、シカゴで開かれ、全米と22か国から2100人が参加したという)に参加していたが、あれからもう20年も過ぎており、最近の状況についての情報は持っていなかった。しかし、元々「レイバー・ノーツ」に参加者を送り出してきた窓口に「APWSL日本委員会」も加わっていたこともあり、今回も幾らか力になればと参加したのだった。
  会議では「そもそもレイバー・ノーツって何?」から始まった。そこで呼びかけ人から概要と経過などが報告され、昨年のシカゴ大会のビデオを観たのだが、日本のナショナルセンターや産別組織とは違ってレイバー・ノーツは、確たる組織的なイメージが掴みにくいこともあって、その点ではまずメンバーの理解が必要で、その後にそれぞれの組織的参加の検討を進めていただき、開催に漕ぎつけていくことになるだろう。
  私からは、労働運動の右翼的再編が進みつつあった1970年代から80年代にかけて開催された「全国労働者交流集会(全労交)」という日本の例を挙げた。本来なら、その時の経過とか分科会、産別交流なども話題にできたが、今日は枠外であった。全労交はその後「10月会議」となって会場を大阪から東京に移すなどして、「労働情報」を生み出し「全労協」結成の軸になっていったと思う。
  会議は、来日講演者のスケジュールの確認に加え、諸費用の算定、宿舎、事務局の設置、呼びかけ文の作成等、そして次回の実行委員会などを決めて散会した。
     追記
  「“労働運動に運動を取り戻そう”」とは、日本の労働組合のほとんどは、世界でも少数派の「企業内組合(カンパニーユニオン)」であるが、その“空洞化した運動”は、アメリカにおいても、未組織労働者の組織化、下からの組合員自らが展開する運動が薄れがちであり、その啓発、推進を込めて“労働運動に運動を取り戻そう”がスローガンになっているようだ。
  また「トラブルメーカーズ」という、耳慣れない、ややネガティブな表現も出てきたが、これは誰かの言う「ならず者」を指しているわけではない。活動の経験者にはわかりやすいが、職場の活動家は会社側から見れば「厄介者」でなければならない。「トラブル=労働強化、労働安全衛生問題、差別など」を告発、問題化し労働組合の闘いとしていく活動こそが「活動家の自負」であるから、レイバー・ノーツはそう自称するのである。

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