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2017年3月25日 (土)

第40回ユニオン学校

 地方議員との共同
  今回の「語り」には、安城市議会議員の石川 翼さんが、招かれた。石川さんは、この東海4県で二人しかいないという「新社会党」所属の地方議員で2期目の31歳。40回を数えるこの「ユニオン学校」で議員が講師となるのは初めてだが、それなりの背景があってのことだ。
 彼の選挙基盤は、故和田米吉さんという元議員の地盤を引き継いだのもので、それは「安城地区労」と和田さんが培った地元と人脈であった。そして石川さんは、安城地域のみならず「西三河」の地域労働運動に関与・共同し続けているのである。
 さてテーマ「三河安城地域の労働運動と結ぶ安城市議会の闘い」とあったが、地域の労働運動と市議会がどう結びつくのか、という点に注目した。その一つは、地元企業「M金属」で、外国人研修生との間でトラベルが発生したと、地域のユニオンから相談が持ち込まれた。この件に関して石川議員は、議会の一般質問で企業と行政との間の諸手続きについて問いただし、それの基づく「M金属」の「違法性」を指摘した。ところがその発言を「名誉棄損」として「M金属」が訴訟を起こした。事実関係は脇に置くとして、外国人研修生問題、例えば、賃金が不当に安い、賃金明細が不明確、パスポートを没収する、といったケースが問題となってきたが、この「M金属」でもあったとされさらに税金逃れの、研修生の架空の「扶養控除」も問題視された。安城市が企業の不法行為にどこまでメスが入れられるか注視したい。そして石川議員は、「労働問題を抱える(法を守らない)会社は 、他にも何か問題を持っていることが多い」という感想を述べたが、過去の事例からもそのように言えるだろう。
 もう一つは、「安城市勤労福祉会館」が廃止されるかもしれないという事案。地域労働運動と直接関係ないかもしれないが、愛知県勤労会館が廃館されてしまったように、採算性、耐震性などを理由に、この種の施設が改築されずに廃止されるケースが後を絶たない。維持管理する側にも理由があろうが、こうした公共施設を積極的に利活用するニーズの低下は、労働運動、地域運動の後退と無関係ではないだろう。
 またこれらを「労働会館」と呼ばず「勤労福祉会館」と呼称するのには、「広く、働く人たちの福祉・文化に供する」という意味が込められていると思うが、かつての「地区労」がなくなっていった過程と同じように「労働運動=労働組合活動=企業内活動」となって、“地域ぐるみ”の運動がなくなり、また、労働者の生活領域における「互助会」的なものの必要性が薄れてしまった結果でもあろう。
 こうして考えてみると、一大勢力であったかつての「社会党」が衰退していった過程の一断面を、石川議員の話から垣間見た感じがしたのだった。

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