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2017年1月31日 (火)

自民党の憲法改正草案を斬る!(3)

 終わりに-「個人の尊厳」はない自民党案
 自民党の「憲法改正草案」の13条では「すべて国民は、人として尊重される」とあり、現憲法13条の「個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉」で「人」ではなく「個人」となっている。「人」と「個人」とどう違うのか。「人」という一般的な対象ではなく「個人の尊重」となれば、一人一人の権利、個性、主張に配慮し尊重されなければならない。憶測で言えば、「徴兵制」が出てきたとき、個人が尊重され、尊厳が保たれるとしたら、「徴兵忌避」は当然の権利となるであろう。そんな事態を想定しての「人」ではなかろうか。
 第3章 国民の権利及び義務の12条で自民党案では「・・・自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とある。現憲法では「権利は・・・乱用してはならない」とあるが自民党案では「責任及び義務が伴うこと」となり「常に」が織り込まれた。個人と権力の位置づけが逆転されていることが分かる。
 こうしたいくつかの条項を比較検討していくと、自民党の改正草案は、「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」の放棄こそ、改憲草案の本質であることが分かった。
 自民党の改正草案は、9条の「戦争の放棄」から「安全保障」という観点に重点が置かれ、それが「集団的自衛権の行使容認、海外での武力行使が可能」となることで、安部政治の狙い、本質、危険性が明らかではないか。
 断片的であれ、安部首相や閣僚の発言、官僚や自衛隊幹部の発言、自民党、維新の会と議員、財界の発言から彼らの本音、狙いがこぼれ落ちることがあるかもしれない。海外の視線、論評にも目を配り、マスコミが報じないことにも注意を向けながら、自民党の「日本国憲法改正草案」が、「葬られた過去の遺物」となるよう、広く持続的な運動を続けて行かねばならない。 了

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