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2016年9月27日 (火)

飯島慈明さんの「講議」を聴く

 憲法24条と周辺事態条項
 第6回「リベラル政治懇話会」が開かれた。今回から自民党の「日本国憲法改正草案」批判シリーズとして3回連続しての開催であり、今日はその第1回であった。
 講師は、飯島滋明さん(名古屋学院大准教授、戦争させない1000人委員会事務局次長)で、大概の集会・デモに参加している行動派の大学教員である。つい先ごろも、沖縄・高江の現地闘争にも参加したとのことであった。
 テーマは、「自民党の憲法草案を斬る」であったが、今日は、周辺事態条項(自民党の改憲草案では、第9章 緊急事態 として設定され、緊急事態の宣言・第98条1項から4項及び緊急事態の宣言の効果・第99条1項から4項が新設されている)と「家族、婚姻等に関する基本原則」とする第24条を軸に90分の「講義」と40分の質疑があった。
 この場には、元参院議員の大脇雅子弁護士も参加されていて、飯島さんが憲法条項の分析・解説を進める一方で、大脇さんが国会での審議過程などを説明するという、2元的なお話は、文字通り「講演」というより「講義」というにふさわしいものだった。ちなみに今回は初めて某大学法学部の学生3人が参加していた。
 周辺事態条項については、集会などでいろんな角度から発言されるケースが多く、それなりに“浸透”していると思われるが、やはり、現憲法にない自民党の改正(悪)草案を、文字として目で追い、耳から話を聞くとでは、“浸透”の濃度が違うというもの。そして、自民党が憲法改正・国民投票へ進めるプロセスには、①環境問題。新しい人権(プライバシー)②緊急事態条項③家族条項が、セットになっていること、即ち「改憲の狙い」が、「第9条」と共に明かされたこともポイントであった。
 さて、私にとってより新鮮に感じたのは第24条の「家族条項」についてであった。この条項に早くから気付いて関心を持って参加された人もいたが、私は“うわべ”だけだったので、貴重な「講義」であった。特に、「・・・しかし、1940年にナチス・ドイツに降伏したフランスの、対ドイツ協力のヴィシー政権が“自由・平等・博愛”の代わりに“労働・家族・祖国”を標語にしたように、“家族”という制度が『全体主義』に悪用される可能性のある制度」という解説。自民党が狙う家族制度とは、戦前の「家父長制度」といっていい父親を中心にした「父親のいうことは絶対的でそれに服従する」ことである、それはまた「天皇に従う、天皇のために命も捧げる」となる。即ち「天皇制(元首)の復活」を意味する、といったようなことであった。それは当然にも男女平等も、個人の尊厳も何もあったものではない、ということになる。こんな程度では「報告」にもならないから、やはり、関心のある方は、こういった機会に足を運んでもらいたいと思う。
 終わってからの道すがら、私は飯島さんに、「憲法9条については広く行き渡っていて、周辺事態条項と重ねてその改悪が“戦争のできる国へ”というスローガンとなって浸透しましたが、“家族制度”の問題をクローズアップさせていくスローガン、キャッチフレーズがほしいですね。私たちの課題ではあるけれども」みたいな話をした。
 去る9月19日の集会で主催者の共同代表である中谷雄二弁護士は、これからはもっと学習し、地域にまで広げ交流して行くことが重要だ、と述べたが、私も同感し、今日の「講義」もその一つとしていい機会を与えていただいた、そう思ったのだった。次回は11月22日の予定。

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