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2016年7月 1日 (金)

参院選挙第10日

 愛知選挙区の当選ライン
 以下の分析は、私の“数字遊び”みたいなもので、根拠は薄いといっていいが、できるだけ現実に近づけたいと思って書いてみた。
 まず有権者数は、2015年9月2日現在で5,927,668人と発表されているので,約600万人とする。次に投票率の予想だが、前回が52.65%、以下22回が57.46% 21回が59.12%、20回が54.55% であり、その時の政治情勢、立候補者の知名度、競り具合によって変わるから予測は難しい。今回は、公明党が9年ぶりに候補者を立て、定員が3から4になったこともあり、投票率は上がると思われる。
 一般的には、投票率が低いと組織票を持つ、自民党、公明党が有利とされ、高いと「浮動票」が、野党に流れる傾向があって、自民党、公明党はやや不利と言われるが、その「浮動票」が、必ずしも、野党に流れるとは限らない、というのが、昨今の傾向ではなかろうか。特に民進党(旧民主党)の不人気が、変革より現状維持の傾向を強めているのではないか。共産党の伸びも、民進党の落ち込みをカバーしきれていないと思われ、結局「与党が有利か?」ということになるのかもしれない。
 さて投票率を最近では最も高かった2007年の59.12%に近い58%として設定して考えてみたい。とすると348万票になるが、無効票を引くと約340万票が、大雑把な有効総投票数になる。
 自民党が約30%の票を押さえるとすると104万票、公明党が9年前の選挙並みに得票すると59万票、自民党からいくら票が流れるとすると、65万票まで行ってしまう。仮に「安倍不人気」で1割減となったとしても、与党としての当選ラインは、「55万~60万票」と推定する。そうすると自民党は1議席確保し、公明党もかなり有力視できるのだが、どうだろうか。
 さてここで、衆議院選挙における得票から、各党、各候補の得票を推定する作業もありうるわけだが、ちょっと手が回らないのでその比較は省いて、まず共産党候補の当落を推定してみると、1998年に八田ひろ子が当選した時は、56%強の投票率で45万票余りを獲得した。58%で47万票、55万票に到達するには、8万票の上乗せが欠かせない。“上げ潮”にある共産党にとって数字的には難しいとは思えないのだが、例の「自衛隊、人殺し」発言に、影響が出るようであれば、ボーダーラインから滑り落ちてしまう。
 問題は民進党だ。素人には難しい分析だ。民進党自身の支持率が回復していない一方、この愛知では例外的であるといっていい要素がある。トヨタ労連などかつての民社・同盟系、中立系に加えて、社会党・愛労評系・右派系などの連合愛知の組織票が大きいのである。また「反共産党」が色濃く出ていて、「野党共闘」など“名ばかり”もないといっていいのではないか。それは勢い、愛知4議席中、自公に2議席を奪われると、残り2議席を民進2候補と共産の候補3人で争うという構図になる。
 自公に150万票余りをとられてしまうと、190万票を民進2、共産1と他の候補者で分け合うことになるが、民・共以外に30万~40万票流れてしまうと、残りは150~160万票。50万~55万票で第3、第4議席を争うことになり、前記の分析で言えば、共産が55万票獲得で議席確保となる。民進は案分しても52~53万票にしかならない。
 逆に民進が、全体で110万票以上確保して、きれいに棲み分ければ、ぎりぎりで2議席、共産の落選ということになる。民進の二人の票差が大きく出れば、共産が滑り込む。
 これまでの「憲法・安保・秘密保護法」「脱原発」の運動の流れにあった者からすれば、「与党が1議席、3議席を野党で」が目標であり、「2:2」のイーブンなら、「脱原発候補を」ということになる。
 結局、自公は手堅く票固めをして2議席確保にまい進。野党は、与党を1議席に押しとどめようとするなら、自公の地盤を切り崩す戦略的運動と「浮動票」をそっくり戴く知名度、政治的資質のある候補者と戦略が欠かせない。だがそこのところが手当てされていないと思われるから、野党3議席は難しい状況にある気がするのだ。「想定外」の結果を聞きたいものだ。

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