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2015年6月16日 (火)

日韓民衆連帯集会

 日韓条約50年にあたって
 この日、「戦後70年・日韓(韓日)条約50年にあたって~日韓関係と歴史認識-労働運動の視点から~」という集会が開かれた。主催は、6・16日韓集会実行委員会で、「韓国併合100年」東海行動実行委員会、笹島日雇労働組合、東海民衆センター、不戦へのネットワーク、CGSU、APWSL愛知が共催した。
 講演には、韓国から民主労総元副委員長の許 榮九(ホヨング)さんとカン・ウンシルさん(女性活動家)が駆けつけた。
 ホヨングさんは、「東アジアのための日韓労働者連帯闘争-帝国主義と新自由主義に対抗しよう!」という、いかにも「左派的」なテーマで語り始めたが口調は穏やか。経験、知見豊かで、後段の質疑でも丁寧且つ掘り下げた答で応じていた。
 話は多岐にわたっていたのでなかなかメモが取れなかったが、レジュメの見出しを挙げると、1)東アジアの新しい冷戦強化と帝国主義侵略戦争の可能性の高まり。これは、東アジアにおけるアメリカの世界戦略は、共和国(北朝鮮)との緊張関係と対峙し、その上中韓、韓露関係にも向き合う韓国にとって、一層の緊張を強いられる状況だ。それは国内政治、国民生活と無縁ではない。
2)グローバル化した資本の新自由主義の強化―韓国政府の労働者への攻撃と闘争の様相、については、国別、企業別の国際競争がそのまま韓国経済、労働者への直接的な反映としてある。例えば、韓国の一所帯当たりの借金の総額は約2億ウォン(2200万円)とのこと。ちなみに日本の場合、国と地方の借金が約1017兆円(国民一人当たり1918万円)だ。そして、そうした国家財政の破たんを回避するためにそのしわ寄せは、労働者(階級)に向けられる。パククネ大統領は、日本でも似たようなものであるが「労働市場改革」という名の「労組法の改悪」、賃金引き下げ、非正規雇用の増大、解雇制限の緩和などを進めている。
 これに対して労働側の闘いは、ゼネストを含む闘争の強化を図っているが、苦しい闘いのようである。
                  ◇
 質疑の中で、国会議員の逮捕、政党の解散命令について問いかけがあった。これは、1948年に制定された「国家保安法」に関連してものだが、日本の「治安維持法」をモデルにしたともいわれ、朝鮮民主主義人民共和国(「北韓共産集団」というらしい)・共産主義を賛美する行為及びその兆候(軍政当時は南北統一の主張まで)が取締の対象となる、というとても民主国家と言えない実体が今も機能しているのだ。そしてつい最近、野党の国会議員が逮捕され、続いて政党が解散させられたのである。これはなんとなく安倍の「国家像」を想起させるもので、「他山の石」とし、「対岸の火」として傍観してはならないだろう。
 メモしたもう一つに、例の「村山談話」について、侵略を認め反省し謝罪した点などは評価できるが、「強制連行」や「軍隊慰安婦問題」については触れていないと指摘した。(もっとも「女性のためのアジア平和国民基金」が創設されたが、これは「財団法人」であって政府のものではない)。この点について私は‘そういえばそうだ’ と気づかされたのだった。
 またベトナム戦争における韓国軍の参戦についての質問があり、これについては韓国内では進歩派と保守派などとの間では受け止め方が違うようである。例えば、韓国軍は米軍に従っただけで侵略したわけではないという論理もあるようだが、ベトナムにおける韓国軍の過酷さは知る人ぞ知る、である。これについてホヨングさんは、従軍しあるいは戦死した兵士の家族には反省も謝罪もないが、進歩派・知識者階層は、やはり「謝罪し、補償すべき」という考えが一般的であると話した。
 私は、1993年に渡韓したが、その時の民主労総は非合法下にあって、合法化、全国組織化の熱気が充満していた。その後、民主労働党が結成され国会に進出するなど、激動の時期は今日まで続いているが、1990年代の韓国では、労働運動も産業界もこぞって「日本に学べ、日本を研究し尽くす」をもって進展、急成長していく一方、その矛盾が表面化していった。そこに、例えば、先行した状況としての非正規雇用の問題、外国人雇用の問題、格差の問題、労働法改悪の問題などについて、日本の労働運動が学ぶべきものが多くあった、そんな風に私は見てきたので、その点を簡単に触れて、共催団体として一言述べたのだった。
 

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