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2015年4月25日 (土)

ユニオン学校&自動車産別交流

 学習と実践と現場と
 自動車産別交流会議と合同の、第20回となるユニオン学校のテーマは、「福祉社会・スウェーデン」と「企業社会・日本」そして「ユニオン運動に求められているもの」であり、講師は元中京大学教授の猿田正機さん。
 わずか1時間の中に、A4で16頁の学習資料、それも教科書ではない要約文(レジュメ)であるから、いくら聞き耳を立てて、資料を読み込もうとしても、なかなか頭に入ってこなかったというのが正直なところ。
 「情報化時代ということだが、世界中のことが良く分かるようでわからない。世界の地殻変動~資源(石油、水、食料)、気候、世代、ジェンダー、階級」「今の日本に何が欠けているのか。日本の将来像の徹底した議論だ」例えば、「少子化・高齢化への対処~歴史的にも類をみない新しい現象→手本不足」とまず、さらりと滑り出し、逆流する日本資本主義-「企業社会」、対米従属国家、「非正規大国・日本」、「差別大国・日本」、国家独占資本主義と「福祉国家」、「戦争国家」へ、まではまあまあ。
 次に「ブラックバイトとF.Wテーラーの科学的管理」で現実問題を俎上にあげ「標準作業時間・標準作業量」について現物(トヨタの労働・生産システム、トヨタ自販の採用方式)を検証し、解析していく段階で理解に時差が生じ始める。「資本主義の経済発展(イノベーション)と社会主義革命-アダムスミス・ケインズ・マルクス」の話に至っては、言葉一つ一つの意味が分かっていないとあるいは経済学の一部でも学んでいないと、立ち往生してしまうのである。ただそこで「スウェーデン・モデルの柱」として五つの項目を読み取っていくと、それはそれでいくらかわかるのであるが、ここまででまだ2頁。
 猿田さんは、以前にも紹介したが、トヨタの生産システム・労務管理・労使関係などの研究の第一人者。そして労働運動、平和運動にも造詣が深い方なのである。それだけでも、肩に力が入らず話が聴けるので、理解のほどは別だがうれしい。
 さてテーマの「スウェーデンと日本の比較論」は、レジュメを追っていくと図式化されていて分かりやすかった。さらに今後の課題、例えば「女性の問題(雇用、活躍)」「新しい社会政策」は<エスピン=アンデルセン(平等と効率の福祉革命)>の提唱によるところが多いとのこと。これは書ききれない。
 最後に猿田さんの、幾つかの話の断片を書き留めておく。
・スウェーデンは、平和の国、戦争をやらない国。平和を守り続けることが日本の基本だ。 ・業績を上げるトヨタ自動車を賛美している限り、日本はダメになっていく。(トヨタの成功している元をたどれば、   それが判る) ・格差社会、貧困を予防するには、普遍的所得再配分(税方式-スウェーデン)がある。また、男女間の均等な所得配分も考慮されていい。 ・私たち世代は今後、若い人たちに何を伝えていくことが出来るのか。若い人たちから‘先が見えません・・・’と言わしめるようでは困る。
 理解不十分なうえ、大雑把では人には?であろうが、レジュメを読みかえしたところ、いくらか見えるものがあっ た。これからは、ここで学んだことを現場の人間がいかに活かしきるかだ。
 なお、もう一つのテーマ「郵政・集配職場の現状-郵政20条裁判で求めているのは」を郵政ユニオンから報告がなされ、質疑が交わされた。(郵政・郵便職場の非人間的職場環境は聞きしに勝る、トヨタと同質だ)

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