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2014年10月25日 (土)

第15回ユニオン学校

 稀にして貴重な講演内容
 今回のテーマ「女性ユニオン名古屋をこうして立ち上げた」を、委員長の坂喜代子さんが40分ほど語り、質疑も盛り上がったが、その内容はテーマを超えたものになった。
 というのも、ユニオン立ち上げから、退職するまでの約32年間の「パート労働者としての闘い」には、今日的課題である「非正規雇用」「派遣労働」「格差・性差」「セクハラ、パワハラ」などすべてを含み、「32年間で上がった時給はコーヒー1杯分400円」と表現されたのは言い得て妙であった、からだ。そうした日本の労働事情をILO(国際労働機関)に持ち込み、広く世界に知らしめ、もって国内に反映させた効果は小さくない。もっとも、企業内組合が主流の日本の労働組合が、真摯に受け止めたとは言い難いし、安倍政権になってからは特段に「時代に逆行」する方向へと現実化しつつある。
 もう一つは、彼女自身がパート時代は「半パート半農」であったが今は「半農半X」乃至は「労農生活のススメ」といえるもので、古くて新しい視点を示したことだ。このことは、都市・工場労働者は「命=食=農業」にもっと関心を寄せるべきだし、リタイヤ(定年退職者・年金生活者)の人が、耕作放置された農地を借り受ければ日々の米、野菜はかなりまかなえる、あるいはそれを発展させれば、地産地消、食育そしてTPP問題とも向き合う・・・。
 つまり彼女は、労働・非正規雇用、農業・食糧問題の課題を女性の立場から、それも評論家、教授という位置からではなく、現場から実践的に語り、その道筋の一例を示したのである。こうした話ができる人は希少だし、その機会も多いとは言えない。
 補記すれば労働問題の項では、「ILOやアジアの労働組合との交流」「働く女性の全国センターの立ちあげ」「変わりゆく労働法制」等々。農業に関しては、「農業委員になるまで、なって、これから」「野菜作りと健康」といった内容に、参加者は瞠目したのではないだろうか。

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