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2014年5月 1日 (木)

忘れえぬ、メーデーの日に

 だから、心に刻むあれこれ
 長く労働運動に関わってきたこともあって、「メーデー」となると、なにがしかの思いがよぎる。
  15歳で就職してその年のメーデーに参加した。それは組合行事の恒例になっていて「養成工1年生全員」が、制服(学生服)制帽で参加して120人余の隊列を作った。この制服で思い出すのが、当時の国労の‘なっぱ服’の隊列であった。(怖いほどに頼もしかったなあ)
  思えば‘御用組合’が、右も左もわからぬ坊主頭の15歳に、メーデーに参加させるなんて随分粋なものだ、と思った半面、学生服に制帽はもともと‘海軍’の制服に似せたもの。そちらに重きがあったのではないか、そう気がついたのは、そんなに後ではなかった。
 1990年ころになると、「名古屋労組連」という地域労働運動を展開して、総評系、同盟系どちらのメーデーにも参加できない‘狭間’の人たちと一緒に独自の「赤と緑のメーデー」を100人くらいで開催した。赤は労働者・労働運動、緑は市民・市民運動、これは以前にも紹介した。
 さて、今年の話題というか、以下のメールが入ってきた。
 「政府は、4月4日に、『建設分野における外国人材の活用に係る緊急措置』を発表しました。この『緊急措置』は、技能実習制度を『拡充』させるというもので、労働者の使い捨て思想そのものです。許し難いものです。」
  そこで「移住連」の声明が発表された。その前半部を紹介すると、 
  「私たち移住労働者と連帯する全国ネットワーク(移住連)は、この社会で暮らし、働く移住労働者とその家族の生活と権利を守り、自立への活動を支え、よりよい多民族・多文化共生社会を目指す個人、団体による全国ネットワークです。
  東京オリンピック開催決定以降、建設労働者受入れの『緊急措置』論議が急浮上する情勢に鑑み、去る3月19日に、私たちは、『建設分野における外国人材活用に係る緊急措置への提言』を発表し、以下の三点を政府に求めました。
1)緊急措置に現行の技能実習制度は活用しないこと
2)日本人と同等に労働者としての権利を現場で確実に担保する対策を講じること
3)外国人労働者の同業種内での雇用先の移動を自由にし、在留資格もそれを可能にする設計とすること
  しかし、4月4日に決定された『緊急措置』は、残念ながら私たちの提言が活かされたものではなく、強い危惧を抱く内容となっています。私たちは、ここにあらためて声明を発します。
  本声明が政府をはじめ関係各位の今後の政策議論に活かされるよう強く求めます。」
  「技能実習制度」が、外国人労働者、特に中国人などアジアの若い労働者を、研修、実習とは名ばかりの‘奴隷労働’のごとく酷使し、使い捨て、労災を見捨て司法の場で糾弾されたばかりでなく、様々な悲惨な事件が生じたことも稀でなかった。中小企業や働き手のない農家での貴重な労働力として活用されてきて、一部には感謝の念を持って迎え入れてきた事実もあるが、多くは悪徳の人材派遣会社(周旋屋)が横行して、外国人労働者を貶めてきた過去を見れば、今回の政府の方針が、何も反省していない、教訓にしていない、またしても過ちをくり返す愚策であり、‘またまたあの安倍政権が・・・’と嘆いてばかりもいられない。
 労働運動の現場からは離れてはいるが、現実の姿はきっちりと心に刻んでおきたい。

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