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2014年4月12日 (土)

熊澤誠さんの講演会

 話は、すっと入ってはきたが…
 甲南大学の名誉教授という肩書はあるが、労働運動、労働組合活動のアドバイザーといったほうがいいかもしれない、熊澤誠さんの講演会が開かれた。主催したのは、「ユニオン学校(愛知)」と「自動車産別連絡会議」で50人余りが参集した。ルポライターの鎌田慧さんも飛び入りであったが、久しぶりに顔を合わせた。「自動車絶望工場」の著作以来の「自動車産別」の顧問みたいな存在なのである。こうして一参加者として名古屋まで来るという姿勢には、好感限りなしだ。
  さて労働運動の第一線から離れて10数年経つ私にとって、こうした講演に‘いまさら’という感じを持ってはいたが、熊澤さんの話(術)がうまかったのか、思いのほか、話の内容がすんなり溶け込んで入ってきたのには、自分ながら少々驚いた。多分それは、労働者の置かれている現在の状況が、労働運動の世界であると同時に、社会問題の最先端に位置しているからだと思った。
  今春闘で‘ベースアップ’が話題になっているが、そうした表向きの景気あれこれの裏では、「いじめ」を頂点とする、労働者の窮状、孤立、精神的圧迫が進行していて、それは、自殺、過労死、鬱(うつ)として、あるいは、解雇、賃金不払い、残業代カットが後を絶たず、さらには様々な格差、ワーキングプア、ニート等々の形で社会のあちこちで顕在化、社会化している、そういうことだと思う。
  そうした問題は、本来労働組合が労働者一人一人の問題を全体化し、会社や経営者団体、さらには政府に対して要求し、闘争態勢を作り解決を迫ったものだが、いつごろからか、組合は個人の問題を取り上げないだけでなく、相談に行けば、職制と同じ答しか言わない、あるいはそのことで不利益をこうむることも稀ではなくなった。
  そうした状況を突破する方策はあるのだろうか。労働組合が労働組合として自立し、機能し、労働者の側に立った組織として再登場する時代はいつ来るのだろうか。「活動家」が、オルガナイザーとして縦横無尽に活動しうる条件とは何か。そして、問題意識もつ誰もが「今何をなすべきか」を改めて問われたことだろう。
  そして、そうはいっても、参加者の大半が、60代以上であり、女性は一人いたのかな?という状況そのことから突破しなければならない現実は、まことに厳しい、の一言である。

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