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2013年11月16日 (土)

ピースサイクル全国会議第1日

 報告と課題、講演会など
 ピースサイクル2013の総括と2014年の取り組みを話し合う全国会議が、東京・飯田橋で開かれた。首都圏の東京、千葉、埼玉、神奈川の他、長崎、大分、広島、岡山、大阪、愛知、新潟、長野から20名余が参集した。
 第1日目の前半は、事前に集約したアンケート結果と各地で取り組んだピースサイクルの報告であった。報告書としてまとめて持参したのは、長野、神奈川、愛知と「六ヶ所ピースサイクル」であり、この点では、地域の活動力に幾分違いがあった。かつてほどの“賑わい”はなかったということである。
 とはいえ昨今の諸状況は、この運動の状況、実体に関係なく多様で重大性を増してきており、そのこととどうコミットできるか、議論の核心はそこにあるといってよい。とはいえピースサイクル運動は、その実体が「ネットワーク」であって、基本方針-戦略・戦術化-統一的実践活動・共同行動-成果の検証・総括-新たな活動方針、といった組織性・統一性が規律化されているわけではない。むしろ、各地域の自主性、創意によって成り立ち、そこで得られた成果、教訓を持ち寄って生かしていくという「経験交流」の場であるといいてよい。
 あるいは、「六ヶ所ピース」からの報告によれば、函館の謀組合の青年(部)10数人が初めて参加したという。その背景には、下北半島の原発(大間、東通)で事故が起きれば、その汚染は津軽海峡を越えて北海道南部まで達する。何の補償もないのに被害だけ受ける、この危機感が、組合・青年(部)を動かして、「六ヶ所ピース」に参加したのだという。だが、参加者の大半が、「脱原発」という意識的側面でもって参加したとは限らず、「自転車が好き」ということがかなり大きな要素だったという見方もあるという。つまり、このピースサイクル運動が、「社会運動化」すればするほど参加者は限定され、「活動家一代」で終息されかねない。逆に、自転車愛好家を招き入れ、より楽しいサイクリングを追求していこうとすれば、原発、基地、自治体訪問といった内容は後退させざるを得ない。「ママチャリ、子どもの走行を基準とする」といった安全で“弱者”基準では、本格的な自転車でサイクリングロードを颯爽と走りたいであろう“若者たち”に充実感は与えきれない。
 それもこれも、地域のアイデア、努力で克服するしかないが、この運動の根底にある課題であることは確かだ。
 さて会議では、報告書を最初に送ったことで、一番に愛知からの報告を求められた。そこで①基地問題では、陸自・豊川駐屯地、空自・小牧基地への申し入れ。②原発関連では、(土曜休業で)中部電力本店へ文書郵送での申し入れ。③自治体関係では、愛知県と名古屋市へ郵送文書で申し入れ。④期間中に、名古屋で早朝ビラ配りの実施などを報告した。そして問題点として⑤3か所で伴走車と別ルートとなる「1人走行区」が発生した。いざという場合対応ができないので、来年は解消したい(走行中止もあり得る)とした。この「1人走行区」については、他県でも例が散見され、特に大分からは、一人走行をやめたら成り立たない、という声もあがって、全国的にどうするかについての議論にはならなかった。最後に⑥2015年に「運動30周年」を迎えるが、継続していくことの問題点幾つかを私的な意見として出した。愛知の各地区と浜松、岐阜の仲間とも相談することになる。
 前半の残った課題の一部を明日に回して夕食後の後半は、海洋環境学専門で「ピースデポ」代表の湯浅一郎氏 の、パワーポイントを使った、「海洋放射能汚染-福島第1原発事故に伴う汚染水問題」というテーマで講演が持たれた。
 1)汚染水処理の問題。2)根本問題をはぐらかす東電の水処理対策-地下水の流入が本質ではない。3)「循環冷却ライン」でしかない冷却システム。4)問題の根源は、所在が不明な溶融燃料(燃料デブリ)5)終わりに-生命の母・海からの警告。
 かなり専門的な話で、なかなかメモすら取り得なかったが、用意されたレジュメを読み返してみると、なるほどという部分も散見されてきた。
 第1日終了後の懇親会では、湯浅さんと一緒のテーブルになったので、かつての「米軍のトマホーク極東配備反対全国運動」の時の共同の闘いの話、今月23日に名古屋の来られることなどについて語り合うことができた。
 (追い書き)

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