« 六ヶ所ピースサイクル2013(2) | トップページ | 六ヶ所ピースサイクル2013(4) »

2013年8月25日 (日)

六ヶ所ピースサイクル2013(3)

  日本原燃宛のメッセージ
 日本には、いったい何万社の企業があるのだろう。その多くが、“まっとうな商い”をしているのだが、毎日の新聞記事には企業犯罪も少なくない。その犯罪企業の中の特に悪質なのが、最初から詐欺、ニセモノを目的として会社を装っての行為だ。
 では、「国策」を背負っての“官業”についてどうか。例えば「防衛産業」といわれる「軍需産業」だ。陸、海、空、宇宙にまでのび、その裾野は広い。戦争、紛争を想定して「より確実に人を殺し、より効果的に殺人、破壊をめざす兵器」づくりを、正常感覚では誰も認めないだろう。
では“半官半民”とも言える「原子力産業」はどうか。それも同じレベルでとらえる必要があろう。
 どんな企業であれ、例えば「公害企業」ですら存続すれば、そこに「雇用」と「地域経済」が絡み、“必要悪”が黙認の根拠となることが少なくない。そうした幾つかの過去の例を見て、踏んできて今日がある。とすれば21世紀のこんにち、「雇用」と「地域経済」、“必要悪”をもって、問題企業を放置または、特例化していいのだろうか。
 ピースサイクルでは、日本原燃社長宛に、下記のように「再処理工場を閉鎖し、事業から撤退してください。」と申し入れはするけれども、ほぼ「国策」とも言えるこの企業は、自らに「決定権」があるとは考えにくい。だから、本来なら、政府・自治体、電気事業連合会そして日本原燃(株)三者一体の申し入れが必要である。
 そうした実態を承知の上で、「全ての核をなくせ」とする運動の正面には、電力会社があり、日本原燃があるのである。
      日本原燃(株)社長 川井 吉彦 様
            愛知からの要請(2013年)
 私たちは、ピースサイクル愛知です。
 最初に私たちは、去る7月31日、社長ご自身の定例記者会見で、10月に予定していた使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)の完成時期について「延期せざるを得ない」と述べた、との報道に注目しました。
  いうまでもなく、再処理工場は原子力発電所の使用済み核燃料から新たな燃料になるウランとプルトニウムを取り出すためのものです。貴社が完成時期を延期するのは今回でなんと、なんと20回目となるというではありませんか。
  昨年のこの時期、私たちが申し入れしたその内容の一部に、「・・・再処理工場の完工時期を2012年10月に延期したとのこと。これは18回目の延期ですが、川井社長は『今回が最後の変更』と語ったとされます。しかし本音は技術的に困難をきたし、立ち往生しているのではありませんか。」というのがありました。
  川井社長あなたは、このような見通しの立たない困難な状況の中で「新たな完成時期の見通しについて、10月までにはとりまとめたい」と述べましたね。税金を湯水のように使って、それでも失敗を続けていくということに胸が痛むことはないのですか。
 また2007年から行ってきた放射性廃液の、ガラス固化のアクティブ試験で「2つあるガラス溶融炉はガラスの流れを悪くする白金族を管理でき、目標の範囲内で安定した運転ができることを確認」したとして、その結果を原子力規制委員会に提出したとのこと。しかしこれも長期にわたる失敗の繰り返しを見れば、その事実関係はともかくおいそれと容認できるもではありません。
 また原子力規制委員会は、核燃料サイクル施設の新規制基準が施行される12月までは同工場の使用前検査を行わない方針を変えていないとも報じられ、3・11福島原発事故以降「核燃料サイクル」事業全体が、凍結、撤退を含む厳しい世論にさらされていることを、事業経営の最高責任者としてもっと自覚すべきではありませんか。
  貴社が国の要請に応えようとして、失敗を繰り返し、無駄な努力を重ねれば重ねるほど、莫大な税金が砂地に浸みこむ水のように消えていきます。国民(納税者)にどう責任を果たそうとされるのですか。
  繰り返しなりますが、私たちは、三たび、四たび以下の3点を要請します。
          記
1、核燃料サイクルは破綻したと考えます。速やかに核燃料サイクルの要(かなめ)、再処理工場を閉鎖し、事業から撤退してください。            
2、2011年3月11日の福島第1原発の大事故は人災の一面を強くもっております。国の原子力政策の失敗は明らかです。東電の事故処理が終息していない上に、使用済み核燃料の処理、廃炉となった原発から出る大量の汚染廃棄物の処理、処分等々、何一つ見通しがない現実に目を向けてください。
3、国としての、核燃料サイクル事業から全面撤退の事態に備え、あるいは核廃棄物の処理問題を先行して取り組むための、その準備作業を加速させてください。

|

« 六ヶ所ピースサイクル2013(2) | トップページ | 六ヶ所ピースサイクル2013(4) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183099/58054880

この記事へのトラックバック一覧です: 六ヶ所ピースサイクル2013(3):

« 六ヶ所ピースサイクル2013(2) | トップページ | 六ヶ所ピースサイクル2013(4) »