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2013年4月14日 (日)

リベラル政治懇話会・2013年4月

  民主党綱領をめぐって
 昨夜、リベラル政治懇話会が招集され、民主党衆院議員近藤昭一氏が最近の国会、党内事情の一部を語った。
  まず「自民党の憲法改正草案」及び憲法改正手続きを定めた憲法第96条の改正の動きに触れたが、その多くは、参加者の知るところということでさわりだけ。それで近藤さんの中心的な話は、自民党の綱領と比較しながら、今年の2月の党大会で決定した民主党の「綱領」についてであった。
 政党でありながら、政策理念はあっても、党の綱領がない!だから求心力がなくバラバラ、挙句の果て分裂、離党者が次々と・・・、が制定の理由とばかりは言えないが、とにかく「・・・政権交代の実現とその後の総選挙の敗北を受け、あらためて原点を見つめ直し、目指すものをあきらかにする。」として制定したようだ。だが制定過程の内部議論と、外から見た印象、あるいは期待とが果たして重なるかどうかである。
  綱領は、比較的平易な文章で書かれていて、前文の次に「私たちの立場」を明らかにし、次に「私たちが目指すもの」として「共生社会をつくる」「“新しい公共”を進める」「正義と公正を貫く」「幸福のために経済を成長させる」「国を守り国際社会の平和と繁栄に貢献する」「憲法の基本精神を具現化する」最後に「国民とともに歩む」とした。
  この議論は、前回「民主党改革創生案」をテキストに幾らか議論しているので、その流れの中で意見を述べた人も幾人かいた。その前回から約2か月、民主党の動きは、安倍パフォーマンスの陰に隠れてしまっている印象が強いが、平野達男議員の離党や地方選挙での敗北は目立つ、ということでせっかくの「綱領制定」という本来なら注目度の高いものであるにもかかわらず、私も綱領の話は、この場で初めて知ったほどだった。
  参加者の意見は、当人を前にしてか控えめだったが、注文というか批判めいたものが多かったように思う。もっとも「綱領」であるから、微細には触れない、踏み込まないが、それだけに、言葉の使い方、採用は苦心したであろうと思う。
  まず、綱領といえば、まず政党名らしく「民主」が冠となる言葉が出てきそうだが、それはなかった。もちろん「中道」とか「リベラル」という表現もない。それで「我が党の立場」は、生活者、納税者、消費者、働く者の立場に立つ、とした。つまり、資産家、経営者の立場ではないといっているわけだ。「働く者」といえば、言わんとする立場の人をほぼ包み込むことができそうだが、それでは「労働者階級か」と引っかけられそうだから、言葉選んだのかもしれない。
  「共生社会をつくる」では、「すべての人に居場所と出番がある・・・」という表現がみられる。このようなフレーズには初めて接した感じだ。従来なら「努力すれば報われる。その機会は等しく与えられる」こんな感じかな。
  「新しい公共」って何?は多くの人が感じた言葉だった。それについての若干の説明はもちろんついているが、よくわからない。近藤さんも担当分野が違うこともあってか、補足はなかった。「官が独占してきた『公共』」を、それぞれの主体に還す」とあり、「地方自治体、学校、NPO、地域社会やそれぞれの個人が十分に連携し合う社会」をめざすという。つまり“官僚支配、官僚主導”を打破する「政治主導」を言いたいのか、もう少し主権在民に近いところを言いたいのか。
  「幸福のために経済を成長させる」では、「成長」という言葉に議論が盛んであったという。「高度経済成長」「成長戦略」につながる、自民党と変わらない、ということで引っかかると。
  だから何のための「成長か」といえば、大企業、金融資本が潤うものではなく「(国民の)幸福のために」だから、といいたいのかもしれない。しかし「幸福であること」を願うなら、それは経済の成長が欠かせないと言っているのであり、それでは従来の価値観と変わるところがないような気がするのだが。
  他に外交、防衛、憲法などにも議論は及んだが、ここまでとする。

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