« 朝ドラ「梅ちゃん先生」 | トップページ | 病院は嫌いではないが・・・。 »

2012年4月 6日 (金)

三度、水田洋さんの話が聞ける(1)

 ひょっとしてこれが最後の講演かも
 来る4月21日(土) 午後2時から、水田洋さんの講演会があるとのメールが届いた。
 水田さんについては、2010年10月30日に、名古屋大学で「アダム・スミスと啓蒙思想の系譜」という題で、アダム・スミスの世界的研究者としての話があった、ということで紹介した。
 今回は、研究者としての水田洋と、「不戦へのネットワーク」つまり市民運動の代表としての水田洋という二つの顔から、『・・・成瀬昇さんの死をきっかけとして、市民運動の表からしりぞくことにしました。研究者として・・・』(最近戴いたメモから)生涯を全うしたいということから、この企画が市民の側から立てられたものだと思う。
 講演会のガイドによれば、「水田 洋が語る アダム・スミス、カール・マルクス研究70年から現在(いま)を問う―『道徳感情論』からロマンティスト マルクスへ―」とあって、
  「・・・研究者―水田洋にとっての市民運動とは、アダム・スミスやマルクス研究から得られる倫理的、道徳的な問いが貫かれるものとしてあると理解できます。アダム・スミスの『道徳感情論』(水田洋訳岩波文庫)を要約すれば、『倫理的、道徳的な問いかけを無くした時、つまり他者への痛みへの共感を無くした時、人間は、そしてその社会は、本質的に敗北する。」と言えます。水田洋は、この延長上に百年後のマルクスを壮大な『資本主義社会』批判者として位置づけたと、私たちは理解しています。
  21世紀に入り、私たちは「9・11」「3・11」を経験しました。そこから生み出される否定的な現実を現状批判として言うことはできても、現状を変えうる構想力を残念ながらいまだ手にしているとは言えません。しかし、まずは眼前に繰り広げられている現状の総体に対するイメージと言語化から再出発するしかありません。『資本主義社会』を見つめてきた水田洋の70年の研究の一端にふれることで、多くの手がかりを得ることができると確信しています。
  ―水田洋が思索し、語る壮大な思想的ドラマにようこそ―不戦へのネットワーク
 ガイドのいうところの、私たちは、「眼前に繰り広げられている現状の総体に対するイメージと言語化」することができて、そして「多くの手がかりを得ることができる」かどうかは、個人的には、極めて心細いものがある。「国富論」も「道徳感情論」も読んでいないし、マルクスもほとんど読んでいない私は、訳の分からない「第3の社会(制度)論はあるか」をもって、現状から出発して未来を描こうとは思うものの、「イメージ」化には程遠い。まして「言語化」することは“夢みたい”なことなのだ。
 それでも、この機会を逃さず聞きに行こうと思う。それは、何らかのヒント得たいということが第一義としてあるが、ご高齢の水田さんが、学会などは別として、市民運動の領域で話を聞くことができるのは、これが最後かもしれない、と思う気持ちが大でもあるからだ。

|

« 朝ドラ「梅ちゃん先生」 | トップページ | 病院は嫌いではないが・・・。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三度、水田洋さんの話が聞ける(1):

« 朝ドラ「梅ちゃん先生」 | トップページ | 病院は嫌いではないが・・・。 »