« 師の死 | トップページ | 普天間基地、辺野古移転に新状況 »

2012年2月 4日 (土)

水曜フォーラム2月例会・2

 それぞれの、これからの10年
 フリートークでは、私生活面を語った人もいたが、大半は、政治、社会、経済、世界に関するもので、原発問題に「特化」した人もおられた。水曜フォーラムそのものに触れたのは私だけであった。
 それぞれの報告から議論に上がったもののうち、女性からの提起「楽天的に見た10年後の日本社会」は、「2015年に女性首相が実現する」に象徴される、あらゆる面で女性が進出し、そのことによる政治、経済、社会は一変し、現在抱えている重大な問題の多くが克服されるだろうという見方。
 女性首相の誕生と議会におけるクォーター制、GDP(国内総生産)からGDH(国民総幸福量)、企業における役員のクォーター制(女性役員4割)、同一価値労働、同一賃金の実現。諸制度、環境が改善され、出生率が1、8程度まで改善・・・。
 確かに“楽観的”過ぎるが、現状の反映でもあり、男性会員から「そういった視点がまったく落ちていた」という自省の発言もあった。さて、男性はどう受け止めるか、そして、女性の「戦略的プロセス」はどうなるか、今後の課題であろう。ちなみに4月例会のテーマが「女性と若者の低賃金問題」と決まった。
 もう一つ気になったのは、「10年後の日本」を展望した時、「難題に対処しきれず、より衰退へ」という見方をした提起であった。これはT氏が1月例会で示されたものだが、①脱皮できない発展途上国型システム・体制②政治の劣化・弱体化③経済の混乱、国内空洞化④世界最悪の国家財政⑤世界最速で進む少子・高齢化⑥世界一危険な火山地帯に迫る次の大災害⑦気楽な国民・有権者、とまあよくいってくれたものだと感心しつつ、“全くその通りだ”と真剣にならざるを得ない。ではその解決すべき道筋についてはどうか。これを提起することは力量がいることは確かだ。
  そのT氏は、①「発展途上国型システム」からの脱却と銘打ったが、「欧米に追いつき、追い越せ」の右肩上がりの拡大、成長、発展に注力しすぎた結果、日本独自の文明が忘れられた、という指摘に留まる。また、「自然も神もすべて征服できると錯覚し、その最大が“原発”ではないか」とも指摘、それらからの脱皮・脱出が不可欠という。②政治の再構築というところでは、政権交代した民主党政権を意識してのことだが、「横たわったままの諸難題と政治との関わりは大きい。あきらめずに、本来の使命を果たせるように原点回帰し、強力な体制作りが不可欠」としたが、具体的なプロセスの一例が欲しいなと思った。
 私も「第1次産業の再生、復興、発展」をいい、無党派市民などによる「第3の潮流」の形成、前進をもって政治改革の必要性を説く立場なので、共感すべき内容が多いが、いずれにしても、“机上の空論”と言われたら身も蓋もない。
 どちらかといえば“右から”切り出すといっていいH氏は、「日本の進路」の項では、①富国強兵で(米国から)独立を果たす。そのための日米安保条約を解消、沖縄を返還させる。憲法改正で核を保有し対等外交へ。
 アジア経済を中心に、新製品・高品質で輸出振興を。高消費税の生活を甘受。徴兵制の実施。とまで言いきる。ただ、先の軍国主義の反省もあって「確固たる文民政治形態の構築を前提とする」という条件付きだ。しかし実際は、政策が進行すれば、「文民統制」は、元々あいまいなものだから、何の歯止めにはならないと思うのだが。
 みなさんの言うところは結局、大胆かつ細心の政治変革と共に、国民の意識変革なしには前に進まないどころか後退、衰退するという懸念といえよう。だが、そのためのカンフル剤として核武装や徴兵制を持って来ては、未来志向の発想とは言い難い。「全ての核の廃棄」「人権第一、人道主義、民主主義」は、どんな条件の下でも外せないのではないか。そのうえでの構想を求めたいと思うのだが。
 悲観論ばかりでなく、確かに「楽観論」も必要だ。それはアイデア、活力を引き出す力もあるからだと思う。
(続く)

|

« 師の死 | トップページ | 普天間基地、辺野古移転に新状況 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 水曜フォーラム2月例会・2:

« 師の死 | トップページ | 普天間基地、辺野古移転に新状況 »