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2012年1月11日 (水)

世界の行方

 水曜フォーラム1月例会・その3
 では世界の動き、その行方はどうであろうか。まあ、これは研究者、評論家に任せた方がいいかもしれないが、それでも、自らの視界はどの程度であるのか、探ってみるのも悪くはない。フォーラムでの発言時間は限られているから、網羅することはもちろん、掘り下げることも時間的、能力的にもできない。
 まず取り上げるとしたら、大枠で、人口・食糧問題、環境・資源問題、経済の行方、平和と戦争・核と安保といったところだろうか。いずれも、過去のフォーラムで関連した議論をした経緯がある。そこで、以下の切り口から語ってみようと思う。
●世界政治・経済
 現実から出発すれば、円高・ドル安・ユーロ安+新興国の伸び悩み状況が短期間に収束して、ドル、ユーロが安定するかどうかである。アメリカ、フランス、中国、ロシアで首脳が変わるかもしれない状況から、この1年はこの状態が続くかもしれない。そうすると、世界の経済は低迷が続き、「大恐慌」の再来は想像しにくいが、何が起こるかわからない。各国で大規模デモ・集会が起きており、暴動へ発展するケースも出てきている。「既成概念」が吹き飛ばされ、それが「革命とはいえない革命」的変革期へと、そういう事態が訪れるかもしれない。
中国・インドの台頭
 先進国の経済が低迷するなかで、やや陰りが見え始めているとはいえ、広大な国土、圧倒的な人口(労働力)、豊富な資源に加えて、新興国特有のバイタリティを持つ、中国、インド、ブラジルなどの新興国の世界経済の牽引状態がしばらく続くと予想される。
 その中で中国の動向は、経済だけでなく、政治的な新たな様相を見せ始めている。南西海域から、南太平洋を含む東アジア、東南アジアへの影響力の増大である。これにアメリカは神経をとがらしている。そんな中でインドの存在感は増していくだろう。
中東と北アフリカ
 もう一つの注目すべき地域は、言うまでもなく「中東と北アフリカ」であろう。その石油を含む地下資源の権益と宗教的な争いは果てしなく続くきそうである。
 中東での「アラブの春」は、一方で「民主化運動」といわれるが、その根底にある宗教対立も見過ごすわけにはいかない。イスラムの世界は、実際のところ、どことなく漂う「邪悪な世界」なのかどうか。私(たち)は無知に等しいのではないだろうか。
  そうした宗教対立と資源争奪の面があり、加えて、パレスチナ問題とイスラエルとの関係改善で共存の道が見つけられるかどうかある。また、核開発を進めているとされるイランと、それに神経をとがらすイスラエルとの戦争は、イスラエルの先制攻撃の可能性がある。地上戦など長期戦は考えにくい。アメリカは深入りしないで後方からイスラエルに武器援助。ロシア、中国が仲介に入るだろう。
  このようにして、その途上での犠牲者の増大をもって、果たして「アラブの春」は、本当に訪れるのであろうか。10年単位で見た場合、民衆が安堵するする日は遠いような気がする。
朝鮮半島情勢、アジア情勢
 中国の台頭によって朝鮮半島の情勢は、東アジア情勢の一部となりつつある。アメリカの世界戦略・アジア戦略が、台湾を含む西南海域、南太平洋地域にまで包摂する形を取り始めたからだ。その上で「北朝鮮」問題に目途をつけ、朝鮮半島の安定化、更には、日本、韓国との同盟関係、役割の強化を求めている。
  日本から見た場合、朝鮮半島の情勢は第1級の政治・外交課題であるが、アメリカとの同盟関係強化が将来的に見て選択すべき道であるのかどうかの見極めが必要だ。鳩山内閣が、その実例を演じたことは、記憶に新しい。
  TPPと「日中韓の自由貿易協定」のせめぎ合いも、その一例であろう。
●地球環境の問題
 大きくは政治・経済で括ることができるが、やはり「地球環境」の問題は、別枠で考えねばならないだろう。特に、CO2削減の“切り札・原発”の大ブレーキで、先行きが不透明になってしまった。世界は、原発問題を抱えながら、地球資源の枯渇、気候変動、異変に対処していかなければならない。
  これまでの一つ目標であった「京都議定書」は、そのものに問題点があり、新たな枠組みが必要であることは共通認識であるが、経済問題が絡むことによって、“合意”への道は遠い。そういう意味では、地球環境を考える上でこの10年は、かなり重要な10年といえるだろう。海面上昇で、島嶼国の消滅の危機深まることを考えれば、なおさらのこと

(フォーラムへは、体調を崩し欠席となってしまった)

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