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2011年12月 8日 (木)

水曜フォーラム12月例会・3 米日の警戒国は?

  報告者Yさんの提起
 私の報告が、どちらかといえば“網羅的”であるのに対して、Yさんの報告には、“切り口の面白さ”があったように思った。
●戦後アメリカが最も警戒している国はどこか? それは日本である
(1)1945年8月6日広島に、9日に長崎に世界初の原子爆弾を投下し、合わせて30数万人の無辜の市民を大虐殺した。アメリカの支配層は、この野蛮な行為に対する日本の仕返しを一番恐れている。それ故、彼らは「日本人から民族意識を虚勢すること」と「絶対に核兵器を持たせない」ことを対日支配の基本方針の第一に掲げている。勿論これは「厳秘」である。彼らは沖縄を含む日本全土に米軍基地を張り巡らせ、CIAやFBIの要員とそのエージェントを各界、各層に配置して常に警戒することを怠っていない。
 東日本大震災直後に日本に派遣したIAEAの12名と米エネルギー省34名、米海兵隊放射能等対応専門部隊約150名は表では原発被害の状況等を調査したが、裏では専ら日本が核開発を進めていないかどうかを査察した。 
 日本には常に20名前後(一説には200名)のIAEA査察官が駐在している。青森の六ヵ所村の再処理工場には常時数名が張りついている。査察対象施設は250ヵ所前後。日本は世界最大の「核兵器のない核物質保有国」である。アメリカが北朝鮮の核兵器保有に神経を尖らせるのは、それが日本の核武装論に火を点けるからだ。北朝鮮には核弾頭をアメリカ本土まで打ち込むミサイルはないが日本には核弾頭はないが、それをアメリカ本土まで打ち込むミサイルは持っている。
(2)アメリカの支配層が恐れているのは核兵器による報復だけではない。原爆犠牲者への莫大な補償金を日本から請求されることを恐れている。アメリカは日米安保条約で日本に賠償請求権放棄を認めさせたが安心してはいない。日米安保条約廃棄の世論が高まり、日本の政治が根本的に変わった場合、一番最初にアメリカが直面するのは、国際法に違反して原爆を投下して大虐殺を行った責任とその補償が問われることになるだろう。故にアメリカはどんなことがあっても日本の完全独立を阻止するために政治、経済、文化などあらゆる面でアメリカ抜きでは成り立たない国にしようとしているのである。日本をTPPに引き込むのも、その手段の一つである。
(3)故に沖縄と本土の米軍基地は日本を防衛するものではなく日本を監視するために置かれており、日本はアメリカの対外侵略の足場にされているに過ぎない。もし米軍が核兵器や長距離ミサイルを持っている国と交戦したら日本全土がその国から報復攻撃を受けることになる。一見平和な国・日本だが非常に危険な国であることをリアルに見る必要がある。日米両政府は普天間基地と辺野古問題の解決を間違えると日米安保体制崩壊の「蟻の一穴」になりかねないと神経を尖らせている。その点で昨年8月15日の「中日新聞」社説「歴史は沖縄から変わる」という主張が現実味を増してきている。
●戦後日本が最も警戒している国はどこか? それは朝鮮(韓国と北朝鮮)と中国である
(1)戦争中日本が侵略し暴政を敷いた朝鮮(創氏改名はその最たるもの)と中国は日本の責任追及と賠賞を請求する権利を持っている。そのうち韓国とは日韓基本条約で、中国とは日中平和友好条約で一応請求権問題はクリアーしたが(あいまいな部分が常に浮上するが)、北朝鮮とは、いまだ決着がついていない。北朝鮮は日本との国交回復に当っては相当の賠償金を要求してくることは目に見えている。拉致問題がなかなか進展しないのもここに原因がある。日本が消費税の2パーセント分を注ぎ込むくらいの覚悟がないと解決しないだろう。アメリカにしても日本にしても莫大な補償金がらみの問題を抱えているのである。
(2)では、韓国、北朝鮮、中国が日本に軍事的に「報復」してくるであろうか。北朝鮮と中国は核兵器で日本を攻撃する能力を持っている。いや核兵器を使用しなくてもミサイルで日本の原発を狙えば第二の福島になることは目に見えている。その前に迎撃ミサイルで飛んでくるミサイルを打ち落とすという防衛体制を敷くというが、こんな不確実な防衛は意味をなさないだろう。
 こういう「蜂が刺した。蜂が刺した」式の軍拡競争が何をもたらすかはソ連の崩壊を見れば明らかではないか。そして今アメリカ自身がこの問題に直面し、なんとか体制を整えるために日本に肩代わりを求めているのである。「産軍複合体」で成り立っている世界の経済体制を根本から変えるグローバルなたたかいの輪を今こそ大きく広げていかなければならない。

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