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2011年11月12日 (土)

ピースサイクル2011全国会議(1)

  状況の認識について
 26年目のピースサイクルの総括会議(全国会議)が東京で開かれ、私は、愛知からの報告書を持参し、議論に参加した。
 主要な議題は、各地域の本走の取り組みの成果と反省であるが、それらの多くは報告として集約されたが、運動のバックボーンとなる議論・議題は、やはり「原発と沖縄」であったと思う。とりわけ、3・11東日本大震災と東電福島第1原発の震人災は、集中的な議論が交わされた。事務局提案の文書では、
  「・・・3・11 を契機に日本社会は大きな転換を余儀なくされています。大地震国における地震・津波対策があらためて問われたこと。原発震災によって、これまで警鐘されてきた『原発安全神話』が崩壊し、原発依存からエネルギーシフトへの課題が浮き彫りになったこと。核の被爆国からか加害国に変わったこと。『豊かさとは何か』が問われ、経済の成長戦略が根本から問われだしたこと。地震国の中で、大規模な重機を含めて支援ができる防災救助隊(仮称)の存在が問われたこと。私たちの関わる市民運動・労働運動などのあり方や市民のライフスタイルが問われだしたこと等々だと思います。もはや、これまでの社会に回帰することができない状況におかれています。エネルギーと食糧の自給率が著しく低い日本、この日本列島を持続可能な社会に転換させるために、新しいエネルギー計画・復興計画をめざす世論の拡大が求められています。」
  さてここで、「新しいエネルギー計画・復興計画をめざす世論の拡大が求められています。」とあるが、それ自体はその通りである。だが、「世論の拡大」を誰彼に求めるのではなく、ピースサイクル自体が主体的にどう関わるかという点が第1にある。
 ピースサイクルは、全国事務局を持ち、年1回の会議(以前は2回)を持っているが、必ずしも組織的な運動体ではない。「ネットワーク」というが適切であろう。その結び目が全国事務局である。
 とすれば、運動の実態は、情報交換や相互の連携をとりつつ、各地域、各地区での自主的な取り組みということになる。この場合、ピースサイクルという、きしょく(旗幟?旗色?)を鮮明にして、地域の運動に参加していく場合と、それを意識することなく参加していく場合もあるが、ある程度の発言を持つことは必要であろう。
 そうなれば、「復興計画」まで踏み込むのは大変だが、「エネルギー政策」をどう考えるか、という政策議論はある程度必要ではないか、そして、それらの議論がこれまであまりなかったことの問題提起が出された。もちろん、その都度全国から結集して理論学習をするようなことは現実的ではないので、インターネットによる情報交換、意見交換の常態化が出来ればいいのだが。
次に「脱原発」については、
 「・・・私たちは、原発の再稼働には反対します。当面は、節電と天然ガスや石炭をガス化して、発電する火力への転換(ガスコンバインドサイクル)。PPS(独立系発電事業者、全国で45 社ほど)の電力利用。こうした取り組みを通じて、エネルギーの『地産池消型社会』に向け、再生可能な自然エネルギーの普及に転換することを求めていきます。今こそ、市民が日本のエネルギー政策を考え、脱原発シナリオの政策論議を国会ばかりか自治体でも活発に論議されることを求めたいと思います。
 ところが許すことができない事態が生まれだしています。脱原発と原発推進の狭間でゆれてきた菅政権からバトンタッチした野田政権は、世界に向かって原発推進を表明したのです。国会での所信表明や国連総会等での発言で、『福島』後にも原発推進の立場を明らかにしました。『2030 年頃までのエネルギー基本計画を白紙から見直す』『中長期的には、原発への依存度を可能な限り引き下げていく』としながら、脱原発の転換を批判し、未曾有な原発震災・事故収束の見通しさえ立たない中で原発継続・推進を表明したのです。」と指摘、「(野田首相は)停止中の原発を再稼動させること、新規原発を認めること、原発の輸出などを推進しようとしています。このような政策は、断じて認められません。」とした。
 こうした原発推進の動きは、「節電キャンペーン」や泊原発(北電)、玄海原発(九電)、大飯原発(関電)での再稼働の動きへとつながっている。そして「エネルギー政策」と直結させることで、「(原発依存も)仕方がない」ムードを「世論」へと引き込もうとしているといえよう。
 私からは、中部電力・浜岡原発の閉鎖を求めるメッセージの集約について報告とその位置付について意見を述べたが、「反応が鈍い」ように感じられ、「中電・浜岡原発」の閉鎖は、“全国性課題”になっていないことに、やや複雑な思いがしたのだった。 
(追い書き・続く)

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