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2011年10月24日 (月)

米軍機への空中給油で申し入れ

 現実感を持たない県側の対応
 「不戦へのネットワーク」が呼びかけた、愛知県知事あての「自衛隊機による米軍機への給油に関する『覚書』についての申し入れ」行動に参加した。
 私がこの行動に参加した背景には、ピースサイクル愛知として、去る7月28日に小牧基地司令に、「小牧基地のKC-767空中給油機配備は、小牧基地が米軍の軍事戦略に組み込まれることを意味し、県営空港の米軍への加担と協力を強制するもので許せません。直ちに配備を止めて下さい。」という申し入れをしていることによる。
 呼びかけ文を引用しておくと、「10月3日付で、米太平洋空軍と自衛隊が昨年10月に日米共同訓練や有事の際に航空自衛隊の空中給油機から米軍戦闘機などへの空中給油を実施可能にする覚書を締結したとの報道がありました。
 現在、航空自衛隊小牧基地に配備されている空中給油機は、当初から周辺自治体の配備反対の意向がありました。空港を管理する愛知県は(小牧基地の滑走路を管理運営するのは愛知県です)は、配備に際し、小牧基地の機能は輸送機能として運用するもので、配備される空中給油機も輸送機としての任務であると説明し、配備を容認してきました。
 私たちは、空中給油は日米の共同運用になると反対してきましたが、今回の覚書で県がこれまで説明してきたことはまったく詭弁であることがはっきりしてきました。」とあり、
 申し入れの具体的項目は、
1、政府・防衛省に、「覚書」の内容を明らかにするよう求め、破棄を要求すること。
2、「覚書」の内容を周辺自治体、県民に公開すること。
3、アラスカでの日米共同演習の内容を明らかにすること。
4、小牧基地での米軍の利用実績を明らかにすること。
 午後4時30分から、県の航空対策課の担当者4人と向き合って申し入れを行なった。私は発言しないで、もっぱらメモを取るだけであったが、1時間以上のやり取りがあったにもかかわらず、県側はどうも要領を得ない答とか、こちらからの申し入れをはぐらかすか、同じことをくり返す、あるいは“担当外”という逃げに終始していたように思えた。
 まず、1年前に交されたという「覚書」の存在を知らなかった上に、報道で知ってからも何のアクションもなかったことを認めた。つまり、自衛隊機が米軍機に給油する行為が、法的に問題がないのか、という疑問すら持たなかったこと。さらに、KC-767空中給油機配備の小牧基配備に当たっては、周辺自治体が種々危惧して防衛大臣に申し入れたことに則り、「空中給油輸送機配備について、小牧基地の基本的役割は輸送と教育であり、空中給油・輸送機が配備されてもその目的は『輸送』にあたり基地機能強化に当たらない」という見解を示していた、そのことに違背するのではないか、というこちらからの追及に「何も変わっていない」というのである。
 愛知県は、名古屋空港の設置管理者は県であり、滑走路も自衛隊(三菱重工も含む)と「共用」ではなく、管理権はあくまで県にあることを明確にしている。それならば、軍事空港ではない民間空港の立場から、空自小牧基地から離発着する自衛隊機が、県が管理する滑走路を使って米軍機に給油するする行為は、結果として兵站基地化、後方支援基地化につながるのではないか、という一応の疑念を持ってしかるべきである。
 担当者は、県は空港の管理者であって、はっきりと言ったわけではないが、自衛隊に滑走路を貸すことはあっても、どのような目的で使おうとあれこれ言える立場ではない、と強弁したと私は受け止めた。これは、国の防衛政策や日米関係は、地方自治体の権限外と言いたいのであろうが、例えはよくないが、貸しビルについて、そのオーナー(県)は、警察(周辺自治体及び県民)から暴力団には貸すなと言われて了解しておきながら、ビルを“隠れ暴力団”と賃貸の「覚書」をかわしてしまった、さあどうする?ということではないのか。
 それにしても、KC-767空中給油機は、いわば作戦機ではなく、単なる給油装置を持った油の“輸送機”に過ぎないという答弁には驚かされた。確かにC130輸送機よりはるかに長い航続距離を持つ「輸送機」にはなり得るが、あくまで空中給油機なのである。戦車を特車と呼称を変えても戦闘用の車両には違いないのである。
 結局、覚書の内容を問い合わせ、その結果を知らせる、空港管理に関連することがあればさらに問い合わせると言う回答を得たあたりで時間切れとなった。

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