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2011年10月18日 (火)

内部被曝などについての講演会

子育て中の女性が多く参加
 四季雑談の会では、去る7月に「福島原発事故でくらしはどうなる」というテーマで、原発事故・被曝についての学習会を開いたが、そこに参加していたHさんの呼びかけと、原発に不安を感じるママの会の内田さん、おひさまマ~マの安保さん、そして「緑区平民懇」の主催で講演会が開かれた。
  「・・・いま、全国に放射能汚染はさまざまな形で拡がっています。子どもたちの未来を作るためにも、内部被曝や放射能のことを学びあうために、3回連続の勉強会を企画しました。」(案内メールから)
 その第1回であったが、思えば、7月の学習会では、講師の大沼さんが「・・・あってはならなかった今回の事故に、後悔と誰にも行き着く先の見えない不安がつきまといます。それでもすでに放出された放射性物質とは確実につきあっていくしかない覚悟が必要です。若者、とりわけ子供たちへの被ばく量を減らすことを念頭に、どのような食・環境を整えるのか、放射能の自主測定や自主基準の設定も課題です。」と締めくくられたのが印象的で、まさにその課題に向き合う形の今日のテーマであったと思う。
 参加者は約50人、大半は女性、特に子育て中の女性が多く参加していた。
 お話をされたのは、徳田 秋(すすむ)医師 (愛知県社会保険協議会議長)で、80歳になられるという。お歳を召されても医師という職業柄、じっとしておれないということもおありでしょうが、長く平和、民主主義、くらしの問題に関わってこられたことが奮い立たせるのであろうと思う。
 してみると、徳田氏から見れば、参加者は子育て中、あるいは、もう少し上であっても子どもの様な関係であり、また孫、ひょっとして曾孫(ひまご)の世代に向けて、“言っておかねばならないことがある”そんな胸中ではなかったろうかと、私は最前列の席で聞いていたのだった。
1)未知と曖昧さは恐怖を増幅する(放射線は見えない、感じない、わからないもの。だから正確に知る必要があり、正しく恐怖する)
2)放射線と放射能、ベクレルとシーベルト
3)外部被曝(被曝による確定的影響は、“当選発表のない宝くじ”に例えられるという。どういう意味か?説明すると長くなるので省略)
4)内部被曝について、微量であっても内部被曝は脅威である。吸引、あるいは食物から摂りこんだ放射性物質、ヨード131、セシウム137などがあるが、その多くは生理作用で体外に排出される。残留物質例えばセシウム137は、約70日で半減するという(生理的排斥を含んでか?)。140日4分の1、280日で8分の1・・・新たに取り込めば、それに加算され継続して行く。
 さてここで問題は、放射性物質の発生源(原発、核実験、劣化ウラン弾使用の戦場、核廃棄物処理場など)の密閉閉鎖。放射性物質の拡散防止は、政府、自治体、企業などの手にゆだねるしかないが、私たちが取り込まないための最前線での防御手段はどうすればいいのかという、問題である。ここが今日の核心点ではないかと思った。
 食べない、飲まない、触れない、呼吸しないならば阻止は可能かもしれない。だがそうはいかない。また、食物を口に入れる前に検査をして安全を確かめる、ことは物理的には可能だが、現実には随分先になるか、大金をはたいて機器を購入し自己防衛するかであるが、これも現実的ではない。
 つまるところ、乳幼児には特段の注意を払いつつ、影響がないとされる許容値を正確に知ることから始まり、食生活を自己管理するほかないかもしれない。例えば、食物連鎖で、魚類でいえば鮪などの大型魚に蓄積されるのは2~3年先であろうから、今から心配しても仕方がない。むしろ、ヒラメ、カレイ、カニ類、貝類などの海底魚貝類、藻類のデータは注視して行く必要があろう。だが、そうした「自粛」は、被災地に二重の苦しみ、困難をもたらすことにも留意する必要がある。
 ということであるが、これでは今日からどうすればいいのかという答えにはならない。ならないがこれが答えでもあるのだろう。そして今より悪化させないために、福島原発の事故の終息と、原発の再稼働を認めないなどの政治的、社会的「決意・決断」が必要なのだと思う。
  不可能といわれる高度、広域の除染技術、放射性物質から放射線を滅する技術開発に期待はできないだろうかと思ってしまう。また体内に取り込んだ放射性物質を吸着して体外に排泄する薬剤はできないだろうか、スーパーマーケットのレジを通したとき、基準以上の食品には赤ランプがつく(レジ係の被曝問題が出てくるが)・・・
  私なりの、勝手な想像を加えての講演についてであったが、ふと、福島へ行ってみる必要がある、そんな考えがよぎったこの日であった。

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