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2011年10月 6日 (木)

水曜フォーラム10月例会・2

  提起者は、TPP反対の見解
  この日の提起者は、かつて流通業界に身を置き、会社役員をされた人。
  会場へ向かう途中、地下鉄を降り立ったとき、会員のNさんと出会って、歩きながら「Hさんはどんな提起をするだろう」ということになって、私は、「普通ならTPP賛成を言うのではないかと思うが、これまでの話からするとそうでないかもしれない」といった。
  Hさんの報告のうち、TPPとは何か、というところでは、私のレポートと大きくは変わらない気がした(「韓国の事情」という項目はなかったが)。それを前提に私がレジュメにアンダーラインを引いたのは、
①TPPとFTA、EPAの違いのところで、「TPPは、(除外項目の)一切例外を認めない」を強調した点。
②TPPに参加したからといって、日本の食糧が枯渇した時、必ずしも優先的に融通してくれるとは限らない。
③外交機能、金融機能、安全保障が加わると、それは“環太平洋版EU”となる。
④日本の農業の破たんで、食糧自給率の低下による食の安全への危機。
 といったところだった。そしてHさんのまとめは、
  “・・・国益とは、国民の利益と国土の安全である”という立場は従来通りだが、TPPに参加することによって、それが損なわれることを大きく危惧していた。そして、「私は、日本のTPP参加には反対する。ブロック内での日本経済の孤立化を恐れず、従来通りFTA/EPAに取り組み、各国との輪を広げ、地道な努力を重ねていきたい」とした。
 また、「・・・日本の農業をつぶしてはいけない、国力としての農業力と外交力が必要だ。」「日本人は、東日本大震災を蒙り、互いに人間の絆を取り戻しつつある。これを契機に国民は、今こそ“国のあるべき姿”を問う時だ」と締めくくった。
 アメリカが意図するTPPによるターゲットは、日本の市場を取り込むことであるという点は、Hさんの報告の随所で見られ、参加者の大半がほぼ賛意を示した。だが「反対ばかり言っていても、何も出てこない。協議のテーブルに就いて、主張すべきところはきちんと主張し、それでもだめなら引けばいい」という意見もあった。しかし私は、「テーブルに就いてから、ダメなら引けばいいということにはならない。それだけの外交力、対案があるわけではない。」と反論した。
 この後参加者からいろいろ意見が出されたが、進行役だった私は、全体として、TPPの理解、問題整理が足りないことを前提として、

1、では、(11月のAPECの会議が迫る中で)当面すればいいのか。
2、日本の農業をどうするのか。これをテーマに議論することも必要だ。
3、まだまだ議論が未熟であり、大きくは「日本の進路」はどうあるべきかの議論を高めたい。
 ということでしめた。 
(続く)

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