« 津に遊ぶ(2) | トップページ | 66年目の広島原爆忌 »

2011年8月 5日 (金)

水曜フォーラム・8月例会・2

 社会・くらしの転換点に
 テーマは、「被曝とどう向き合うか」であるが、提起者のTさんは、「放射能や原発・被曝について知っていることの基礎知識」を整理し、「今後、どう被曝と向きあっていくか」について方向を見出したいとして、A4で5枚のレジュメを用意された。
1、放射能についての基礎知識-Sv(シーベルト)とBq(ベクレル)/被曝はなぜ怖いのか/影響の限度/「安全な線量」はあるのか/環境放射線量の状況
 ここでの問題は、累積被曝量で、年間100ミリシーベルトが目安になっているが、確率的にいわれても自分が安全であるとはいえないし、体力のない人など個人差があることも排除できない。もう一つは、内部被曝の食品については、牛肉だけではないので、魚介類、農産物を含め全食品の検査が必要である。そのための検査体制と周知が徹底されねばならない。
 汚染された稲わらなどの飼料を与えられた牛は、汚染されていない飼料を与えれば、牛乳は1~2週間で、肉としても2か月程度体外に排出されるというから、そうした対応も必要だ。
2、原子力発電(核発電)の問題点は何か-放射性廃棄物の問題/燃料のウランの枯渇、経済性/日本の原子力技術/
 ここでの問題は、やはり原発も核兵器も同じものという認識であり、放射性廃棄物の処理問題であり、日本の原子力技術は、世界的には後進国だった、という自覚であろう。
3、原発はなぜ推進されるのか-「原子力村」という組織的排外主義、秘密主義ということに集約されるのではないか。当然経産省の中の原子力安全・保安院の解体と、独立機関として再生であり、電気の発・送分離など独占的電力事業にメス/市民参加など開かれたものに。
4、原発廃止と電力不足-火力、水力などで、原発なしでもやっていける。ピークは真夏の数時間だけ。政府・電力会社の原発温存キャンペーン。だが「省エネ」は、別の次元で必要。
5、自然(再生可能)エネルギーの可能性-アメリカの「グリーンニューディール政策」は、中国でも推進している。原発なしでもやっていけるは、世界のすう勢に。「グリーンニューディール政策」は、経済的な効果も期待できる。世界の砂漠に「太陽光発電」を設置すれば、世界の電力需要に対応できる。(砂漠で太陽光発電、その電気で海水を真水化し、砂漠に用水路を造り農地と山林地帯に)
 原発の危険性・廃棄物問題・全コストと自然再生エネルギー利用とでは、圧倒的に後者が有利となることは立証されつつある。ただ、そこまで移行する“つなぎ”をどうするか。
6、今後の日本と私たち-原発の新設はなし、老朽原発は順次廃炉に、核燃料サイクルは即時中止、そして原発の廃炉を確定。その間、原発に関する技術開発を積極的に進める、日本版「グリーンニューディール政策」を採用する。「汚染列島・被曝社会」に遭遇したこの不幸を、政治や社会、くらしを変えていく転換点にしなければならない。そういう地点に立っている。
 とTさんは締めくくった。

|

« 津に遊ぶ(2) | トップページ | 66年目の広島原爆忌 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 水曜フォーラム・8月例会・2:

« 津に遊ぶ(2) | トップページ | 66年目の広島原爆忌 »