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2011年6月 3日 (金)

水曜フォーラム・6月例会(3)

 これはいい資料だ!
 その他の意見、例えば、前回の議論の延長とも言える「自然と調和した社会を-非核の世界をめざして」というのもあったが、日本の進路⇒第3の社会論へ直進するものというより、現状の問題から出発するものが多いように感じた。「生産は上がったが、社会における(富の)再配分がうまくいっていない」「不公平の是正を一つ一つ解決していくしかない」「試行錯誤の繰り返しだ」「今や日本は衰退期にある、日本型資本主義?は、社会主義的要素が取り込まれている」など。
 そんな中で、自らの考えとは別に資料として、東京管理職ユニオンの機関誌の「ファイティングポーズ№144」の一部を参考資料として紹介した人もいた。そこには「政治・経済・社会の在り方を抜本的に変革しなければならない」という論文が掲載されていて、5つの指針が示されていた。HPは更新がなされておらず、全体像を見ることができないが、いい資料だと思ったので、5つの指針の項目だけピックアップしておく。
1、原発依存の一極集中・東電独占型のエネルギー政策をどのように考えるか?
2、カジノ資本主義を位置づけた産業政策を何に転換するか
3、官僚支配、・東京一極集中・中央集権的国家体制による制度疲労
4、日本経団連の「新時代の日本的経営」路線=長時間過密労働と不公正な成果主義に苦しむ正社員と不安定な雇用と貧困を強いられる非正規社員
5、管理職ユニオン・全国ユニオン・ユニオン運動センターが果たすべき役割は重大である
 以上であるが、5、を除いてそれぞれ具体的な指針が示されている。
 これらに加えて、現状についてのコメントも引用しておくと、「東日本震災・福島原発事故はすでに破綻しつつあった日本の政治・経済・社会の活断層を露呈させた」として、
1、新自由主義経済路線の全世界的な破綻
2、その破綻と露呈は全世界的なものであった
3、従来型の行動運動・市民運動から脱して生活のあり方を根本から問い直す新しい運動のあり方が提起されつつある。
 こうして見出しだけを読むと、いわばセクトのスローガンが並んでいるように感じられるが、「日本は、日本人は変わらなければならない、変わるべき時期にある。」という響きは十分伝わってきており、全部でなくとも共有できそうなものもあると感じた。
 もう一つ、「ディーセント・ワーク」のところに関連して、労働者を物のように使い捨てにする非正規雇用の増大は、儲かればいいという企業の姿勢に(企業倫理に欠けた)変化を見る。かつての<終身雇用制、年功序列型賃金、企業内組合>は、昨今では「過去のもの」となってしまったが、モノ作りの技術・技能の伝承、集積にとっては、<終身雇用制、年功序列型賃金>は有効ではないかと思う。という発言が出て、女性たちから猛反発が出た。
 つまり「終身雇用制」は、男性にだけ当てはまる方式で、出産、子育て、家事一切が女性任せで成り立つもの。育児休業も北欧のように夫婦で取る方式なっておらず、女性は年功序列型賃金の賃金カーブ、ラインの外にある。だから「終身雇用制には、絶対戻るべきではない」と断じた。これは「男女同一価値労働・同一賃金」を求めることにつながり、それはまた、フルタイムであれ、パートタイムであれ、「男女同一価値労働・同一賃金」であれば、正規雇用の終身雇用制でなくてもいい、というのである。ジェンダー平等化への課題、というより「男社会から脱皮」は、まだ時間がかかりそうだが、これも「第3の道(社会)」の一つといえるだろう。 完

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