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2011年4月 7日 (木)

水曜フォーラム4月例会・2

  ベーシック・インカムの議論
 さて、各人の意見開陳の部では、労組委員長の経験のあるKさんは、「この制度が導入されると、企業も労働組合も変わるかな、と思う。働く者にとって、とりあえず食っていくことができるわけだから、企業に縛られることが少なくなる。ということは雇用、労働力の流動化が始まる。とすれば、労組が不要になるか、労組の在り方が大きく変わるだろう」(企業が労働条件を切り下げれば、労働者は離反していく)。また、これに類似したものとして松下幸之助の「無税国家論」のサワリも紹介された。ベーシック・インカムと同類かもしれないが、同質も思えない気がしたので、いつか調べてみようと思う。
 こんな意見もあった。「これは、人間の勤労意欲を削ぐ古典的共産主義にもない悪平等の社会概念である。資本主義社会では、“所得”も市場原理主義で動く。共産主義でも“労働価値税”を唱えている。それを勤労に関係なく“国家が保障”するという・・・。」この人の発言は、これだけでなくもう少し現状からの視点で語っているので、悪罵ばかりしているわけではない。「こんな“ユートピア”か荒唐無稽な議論が、近年、日本で話題になっている背景に、私は興味がある」とも言っているのである。そして「・・・この思想を具現化すると国民は、“国家主義”の危険に曝される・・・つまり、中央集権国家の統治下で生活することになる恐れ・・・これは御免蒙りたい」と。最後に、「東日本大震災のこの時、このような政策があってしかるべきだから、非常にいいタイミングのテーマとなった」とも付け加えた。
 2度目の発言で私は、「報告にもあったが、複雑肥大化した行政機構、税制もかなりシンプルになるのではないかと注目する」「とりあえず食っていける、だけが暮らしではないので、文化的要素などが考慮されたものも構想されることと思う」「労働力の流動化という面から考えると、現状ではそうもいかないかもしれないが、第1次産業への流れを期待したい」とした。
 さて報告者は、ベーシック・インカムと「生活保護」の違いについて、昨日の冒頭でも若干ふれたが、「・・・無条件なので、さまざまな調査や記録管理などの行政手続きの多くが不要になる。当然一連の行政手続きや管理にかかる費用が不要になり、多くの冗費が浮く。生活保護の(資力)審査(ミーンズテスト)のように、自尊心を大きく傷つけられることがなくなる」とした。またベーシック・インカムを考える動機の一つとして、現状における、「シングルマザー、シングルファーザーが置かれた過酷な現状」「少子高齢化問題の対応」(子育て費用はとりあえず確保されるから、出産の動機にもなる)をあげていた。
 さらに「本日の議論では、『ベーシック・インカムをやるかやらないか』というような短兵急な話ではなく・・・」とも語っていたように、やはり、これからの「日本の進路」「あるべき社会、こうありたい社会」を構想する動機付になったことは確かだった。
 フォーラムでは、この後、「東日本大震災、原発震災」にも話が弾んで、5月例会のテーマも、「沖縄と米軍基地」は先送りとなり、テーマは、「東日本大震災をうけて-日本をどう再生させるか」となり、報告者はなしで、各人が意見を持ち寄ることになった。 完

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