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2011年3月26日 (土)

鎌田 慧講演会

  会社人間の悲哀・これからの社会
 恒例の自動車産別交流合宿の一環として開催された、ルポライター・鎌田慧さんの講演会が豊田市で開かれた。
 この集会は、1973年刊、鎌田慧著「自動車絶望工場-ある季節工の日記」から38年、「自動車絶望工場」で描かれた自動車工場の労働現場は、今日どう変わったのか。それとも変わっていないのか。鎌田慧さんに今を語っていただこうというのが主であった。しかし、東日本大震災・東電福島の「原発震災」直後でもあり、それらが織り交ぜられた結果、「どう変わったのか。変わっていないのか」は質問コ-ナーの場に移ったような気がした。
 では鎌田さんはどんな話をしたのか。
 トヨタ自動車に期間工として約半年間働いた経緯、経験、意図(ルポ)と、感じたことを前提に、そして数回にわたる「ピースボート」乗船の経験、2~3日前まで仲間を募ってヒマラヤ遊びに出かけていたときのこと、その他鎌田さんの歩んで来られた道で出会った人々、特に会社組織の組み込まれてきた人々の考え方、行動の類似性を語ったのではないかと思う。それは即ちトヨタの「カンバン方式」「ジャストインタイム」つまりトヨタの生産第1、利益第1主義の前に「人間-労働者」は物以下に扱われてきた、その結果、予定された日常に安心感、計画通りにいかない苛立ち、自由で柔軟なそして社会的な発想の欠如、そんな「会社人間」が多く生み出された。いってみればそれが今日の(つい最近までの)トヨタの繁栄となった・・・ということではなかったかと思う。
  もう一つは、こんにちの「派遣労働」の問題についてであった。元々は関西での「港湾労働者-沖仲士」から始まった「派遣労働」は、1985年から2004年にかけて、制度的、運用面で完成したという。
  私は質問コーナーで、自動車工場の現場が変わったものとして、①派遣、請負、研修生・実習生などの雇用形態。②より安い労働力と海外市場の獲得のための工場の海外移転。③生産現場でのロボット化。またハイブリッド、電気自動車などで部品点数の減少で下請けの仕事量の減少、ではないかとして、一つは、「トヨタは、欧米、アジアなどの途上国、国内で労働諸条件を変えるという『トリプルスタンダード』を取っているのではないか」もう一つは、「この地域で取り組まれている、トヨタの下請け工場の闘いが、ますます重要になっているのではないか」という趣旨で見解を求めた。
 最後に鎌田さんは、これからは、共産主義の原理ともいうべき「共生、相互扶助、自由・平等」の社会へ向かわなくてはならない、と締めくくった。それは今回の震災へのメッセージでもあったろう。

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