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2011年2月 1日 (火)

水曜フォーラム・2月例会(1)

反貧困について
 明日開催の「水曜フォーラム」のテーマは、「現代の貧困問題」であり、女性ユニオン名古屋のB委員長がDVDを使って報告する。
 私は、運動の第一線から離れていることもあり、どこまで書ききれるか自信がなかったので、今回はレジュメの提出をパスしようかと思ったが、逆に“不足分”を補うつもり書き始めて、とりあえず、1枚にまとめた。
  貧困と格差社会
  現在の「貧困問題」の背景、原因を考える時、第1に、国の「地方交付税、補助金制度」などにより、地方自治体が飛びついた「ハコモノ行政」「道路・港湾・ダムなど公共事業」などに偏重し、教育、職業訓練、地場産業の育成、第1次産業などが疎かにされ、国・地方自治体の失政とも言える「政策的問題」をあげることができる。
  第2に、「新自由主義」という名のもと、例えば、規制緩和=労働法の改悪などで、非正規雇用労働者と呼ばれる不安定雇用がまん延するなど、法令を伴う「社会制度」上から来たもの。
  そして第3に、日本経済に打撃を与え続けている「グローバリゼーション」から来ているものが考えられる。
  もう一つの視点として、歴史を遡って1600年代以降、1940年代以降、現代の3つに分けて考えてみると、まず西暦1600年代以降では、戦乱の世が治まり、幕藩体制による、鎖国の江戸時代が270年ほど続いた。この時代の背景としては、「士・農・工・商・被差別部落」という身分制度と、幕藩体制による「富の偏在」が、「貧困」を生み出していたと思われる。しかし一方で、新田開発、河川の洪水対策、用水の建設などで、自給自足の体制がある程度できていたこと、市場と流通の社会基盤も整っていったことにより、凶作・飢饉、あるいは農山村での“口減らしの人身売買”があったとはいえ、絶対的飢餓からは免れていたのではないだろうか。
  もう一つは、1930年代以降の戦時体制下と、敗戦後の廃墟と化した日本全国の「経済・社会基盤の衰退・喪失」からくる、耐乏生活と飢餓を伴う大貧困時代があった。
 この過去の事例と現代との違いから言えることは、過去の例は、どちらかといえば国(社会)全体として、あるいは被支配層(無産階級)に共通しての貧困状況があった(階級社会)のに対して現代では、「雇用問題」として、産業や業種、企業規模により、あるいは正規雇用と非正規雇用、男女間といったところで「格差」の伴う、「大失業時代」にあると言っていいのではないだろうか。
 この「失業」は、「ワーキングプア」といわれる「低所得者層」、パートタイマー、ニート、フリーター、アルバイト、日雇なども「失業予備軍」として包摂されるだろう。それは「衣・食・住」のうち、とりわけ「住」が保障されないからともいえる。他に「多額債務者」、「重病者・難病者」を扶養する家庭、一部の「移住労働者」も「失業予備軍=貧困層」に加えてもいいかもしれない。
  反貧困への取り組み
 政治の根本は、食糧不安(飢餓的状況)をきたさないこと(生活の安定)、戦争・犯罪などの危険にさらさないこと(安心・安全の確保及び危機管理)、そして等しく公平・公正でなければならないことであろう。
 それらは、国家・自治体としての責務である一方、一人一人の努力と、絶え間ない様々な運動の成果として得られるものである。また貧困を遠ざけ、貧困から脱却する機会を何人にも保証する一方、「生存権」を保証する社会基盤が用意されねばならない。
 「働かざる者食うべからず」は、“怠け者”に一撃を加えるものであろうが、「働く場」を与えずして言えることではない。「働きたくても、働く場がない」「働く場での病気、災害に遭遇」の場合は、一定水準の「生活保障」が与えられねばならない。(雇用保険、労災保険、生活保護、職業訓練など)
 また、働く場があっても「低賃金・劣悪な労働環境・過重労働」に置かれた場合、その改善を求めるルールがあってしかるべきである。(労働3法、労働安全衛生法、最低賃金法など)
 さらに、そのルールの完全実施、改正を求める一つの方法として、労働組合の活動があり、労働運動の政治的、社会的、経済的役割を自覚した運動と高組織率を求めたい。また、第1次産業で働く農林漁業者、商業・サービス産業で働く人々、研究者にも、労働諸条件の維持向上を求める権利と、そうした行動の機会を自ら生み出し、勝ちとられることを望む。(後略)
 こんなものであるから、報告者に期待するところ大である。

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