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2010年10月29日 (金)

水曜フォーラム・11月例会

 アジアの安全保障について
 来月3日の午後、水曜フォーラムの11月例会がある。テーマは、「アジアの安全保障」で、テキスト代わりに、今年の5月11日付、朝日新聞の「オピニオン-新世界 国々の興亡・7」で、シンガポールの建国の父といわれる元首相、現顧問相のリー・クアンユー氏のインタビュー記事が与えられている。
 2度、3度読んでから、要点を書き出すためにもう一度読んで、そこから「アジアの安全保障」を考えてみたいと書き進めた。
 インタビュー記事を私なりにまとめると、まず記事の「見出し」になっているものが要旨であり、
1、米国抜きで、アジアの勢力均衡保てぬ
2、地域の新たな枠組み、決めるのは中国
 である。次に中身を拾っていくと、朝日新聞の船橋洋一主筆の質問に答えて、
1)アジア太平洋地域では、「ポスト米国時代」に入ったとはいえない。
2)2050年予想で一人当たりのGDPでは、中国はアメリカ、日本を追い越せないが、総生産では上回る。
3)アジア太平洋地域で米国の軍事プレゼンスは維持される。沖縄、タイの米軍基地の重要性は高い。
4)中国と向き合う、ASEAN諸国、日本、韓国、インドで対抗軸を構築しても、米国抜きでは考えられない。
5)アジア太平洋地域の安定は、多極ではなく、中国と米国の影響下の国(日本、韓国など)の2極だ。
6)今後ASEANは、中国の影響のもと、いずれ半島部と島嶼部に分かれるだろう。
7)インドの台頭はあるものの、それはインド洋、マラッカ海峡までに限定される。中印再紛争はないだろう。
8)豪州提案の「アジア太平洋共同体」構想は、中国にメリットが少ないから難しい。中国次第である。
9)日本は、中国の影響下に入るか、米国の影響下に留まるか。とはいっても、現状が最良の選択だ。
10)日本は、政治の世代交代に失敗した。経済政策の内需拡大も高齢者が動かない。少子高齢化対策も不十分。
 これでわかるように、アジアの安全保障問題の主役は中国であり、これに対抗する形で、アメリカの影響力を背景とした陣形のようだ。
 そこで私の論点の展開は、
1)「東アジア」と「環太平洋」という枠組み<中国とアメリカの思惑>
2)全て「バランス」であるが、危うさが付きまとう<特に流動的な経済について>
3)悪貨は良貨を駆逐する<「平和均衡」を破らんとする勢力はいつの時代にもあり>
4)アジアの安全保障と日本の安全保障について<グローバルな視点と、日常的な地域活動あってこそ>
 と、一通り書いてみたが、3日までにまだまだ手直しが必要だ。

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