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2010年10月12日 (火)

COP10始まる

  愛知、名古屋での開催と市民
 この連休にCOP10が開催され、開催前日には、「プラネット・ダイバーシティー・プレイベント」が、名古屋・栄で開催された。その案内を直前に戴いたが、私は関西に出掛けていて参加できなかった。もっとも所用を外してもよかったのであるが、私のCOP10へのスタンスからそうならなかった、ということでもある。
 「プラネット・ダイバーシティー・プレイベント」は、「生物多様性を祝おう!」「生物多様性は素晴らしい!」をコンセプトにしていたが、とにかく参加してみなければ、わからないことは余計にわからない。
 また10日の午後からは栄周辺でパレードも取り組まれ、11日付毎日新聞の一面の写真を見て、いつだったか、チェルノブイリ原発事故を繰り返させない、「原発いらない、命が大事。千人パレード」を思い出した。その時のメンバーの一人の顔も写っていて、“がんばっているなあ”と、嘆息してしまった。
 一方エントロピー学会は、COP10の開催に合わせて、論点を整理したA4で4枚ほどの文書を発表した。
  それによれば、「エントロピー学会は、社会発展の指針にエントロピーを掲げ、地球のエントロピーの増大が生態系を破壊し、人類社会に深刻な事態をもたらすことを警告している。生物多様性は、エントロピーを地球外に廃棄する物質循環に支えられている。名古屋近郊の特異な生態系を守るために、次の3点を世界に訴える。」とした。
(1)周伊勢湾の生態系を水・養分等の循環の視点から守ろう!
(2)生物多様な湧水湿地生態系を有す名古屋丘陵・平針の里山を守ろう!
(3)同じく生物多様性を有す相生山緑地のヒメボタルを道路建設から守ろう!
 これらの課題に対して、以前にも触れて書いたが、この地に住民・市民運動があった。
 エントロピー・論文は次のように紹介している。
  「特異な東海層群の上に存在する特異な湧水型湿地を有する平和公園に名古屋オリンピックを誘致する話が1970 年代の終わりに持ち上がった。近隣の住民は、その自然を守るために立ち上がった。
  名古屋市当局に、保護する自然はないと突っぱねられ、それを確かめるために平和公園自然観察会を始めた。愛知県の自然観察指導員や野鳥の会会員等と共に多くの市民が参加した。身近な自然を見直す重要なイベントとなり、現在も毎月続いている。
  この観察会を核に、多くの観察会が生まれた。藤前干潟や海上の森の観察会もそれで、ゴミ処分場を阻止し、愛知万博から貴重な自然を守った。住民の力で守られた湿地の一つに島田緑地(湿地)がある。東海地区随一の島田湿原と呼ばれていた湿地で、宅地造成を一人の老人が阻止したところからビオトープ公園として残った。大森八竜湿地は、金城大学の先生の力で、名古屋市と大学を動かし、保全された。この地随一の武豊の壱町田湿地は、一人の湿地研究者と市長の力で残された。吉賀池湿地は、ごみ投棄を阻止した一人の教員の力で、見事なシラタマホシクサの群落を復活させた。」
  そして最後に、藤前干潟が瀕死の重症、山から海までの包摂的な「生命流域」(Bioregion)の復元を訴える藤前干潟を守る会会長の辻 淳夫氏からの悲痛のメッセージ「名古屋港新基本構想についての提案」を紹介しているので、ここに転載して紹介する。
  「個々の自然を守るだけでは不十分である。相互の連携で、循環で生態系は守られている。その循環をも守らなければ湧水型湿地に生育する周伊勢湾動植物群も近いうちに絶滅してしまうであろう。個々の湿地を保全すると同時に、緑の回廊を形成して、循環を保たなくては、保全は不可能である。平針の里山や相生山のヒメボタルを守ると同時に、周伊勢湾動植物群の循環を形成することが、将来にわたっての保全となる。」

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