« 水曜フォーラム10月例会・4 | トップページ | 京都にちょっと »

2010年10月10日 (日)

水曜フォーラム10月例会・5

  参加者の意見から・2
 Hさんの意見は、「中国の外交姿勢について触れ、この国に将来があるかを考えてみたい」として、尖閣諸島周辺での衝突事件の分析から始まった。
 領有権問題について語る前に、「過去、歴史的に外交は、軍事力、経済力、政治力などの力関係で決まってきた」と定義した。過去はそうであったであろうが、現在から未来にかけもそうだといえるかどうか、Hさんはどう見ているのか。
 尖閣諸島の領有権問題については、「自国の領土、領海は自力と妥協で守るのが国際常識である。他国を非難するだけでは解決しない」とした。そして日本はこれまで、魚釣島などを実効支配してこなかったと指摘した。
 Hさんの「外交は、軍事力、経済力、政治力」と述べ、「魚釣島などを実効支配してこなかった」と指摘することで先が見え始める。「今や中国は・・・、人口力も持って世界の制覇を狙っている。対抗できるのは核保有国だけである」と断じた。
 世界制覇?その一例として世界のとりわけ中東、中央アジア、アフリカを重視した資源外交を縷々述べた。これに関連して新疆ウィグル地区、チベットも鉱物資源の宝庫であるから手放さないのだという。さらに、大陸棚を持ち出し、領海を主張して、尖閣諸島だけでなく「南沙諸島」に見る周辺諸国とぶつかっているとして、中国が今や最大の「覇権国家」になろうとしているという。
 Hさんは、中国の近代の100年が、他国からの侵略、蹂躙を受けたことに心を寄せつつ、中国は、その教訓を学び、広大な国土、世界一の人口をもつ国として、時間のかかる民主主義より効率的な一党独裁を選んだ。その結果としてHさんは、中国は「覇権国家」をめざしているとした。
 そうした中国を前にして日本の外交はどうあるべきかについて二つを挙げた。
 一つは、周辺国を中心に世界的(国連中心の)な「中国封じ込め」、もう一つは「日本の核軍備」による「力の外交」であった。
  だが、この二つの論理には矛盾があると質問がなされた。国連中心、周辺国と協調してと言いながら、軍縮を求める国連であるのに、あるいは日本の強大化を懸念するアジア諸国であるのに、日本が軍拡・核保有では筋が通らない。  
  また、核廃絶に向けて、日本は世界の旗振り、先導役であり、「非核三原則」は“国是”といっていい。それをかなぐり捨てての日本の外交とはなにか。核を保有してまで国連の「常任理事国」入りを果たせとでもいうのであろうか。 
(さらに続く)

|

« 水曜フォーラム10月例会・4 | トップページ | 京都にちょっと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 水曜フォーラム10月例会・5:

« 水曜フォーラム10月例会・4 | トップページ | 京都にちょっと »