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2010年7月 7日 (水)

水曜フォーラム・7月例会(1)

  同一価値労働・同一賃金はなぜ必要か
 今回のテーマは、5月例会の「女性の賃金はなぜ安い?」の第2弾であった。
 用意されたレジュメに見出し部分だけを引用しておくと、「女性の賃金が安い理由-①主として経営側の理由②社会の意識や戦後の労働運動に規定されたもの」「状況打破のために目指すべき道は-正規雇用・非正規雇用の区別をなくし、均等待遇を目指す」これは、①賃金形態の区別をなくし、統一する。⇒「属性基準賃金」から「職務基準賃金」へ。「同一価値労働・同一賃金とは?-その定義」そして、性別的役割分業を正すものとして、①責任②労働環境③知識・技術④肉体的・精神的付加、といった要素で職務評価を行う。
 まとめとして、
1)同一価値労働・同一賃金は、既に「世界の常識」
2)これまでの日本の賃金は「属性」で決められてきた。
3)その仕事の評価は、「仕事ぶり」を見るものだった。
4)職務分析、職務評価、価値付与すれば、男女・年齢、国籍も関係なくなる。
5)「人に値段が付いている」のを「仕事に値段をつける」ことだ。
6)日本政府は、ILO第100条約を、誠実に実施せよ。
7)終身雇用・年功序列賃金は終焉した。
8)夫が働き、妻は家事という、性的役割分担糧は少数派だ。
9)労使の、発想の転換が必要な時期。そうでなければ、世界での人材確保もできなくなる。
 という具合であった。
 さて私は、コメントすることに若干の躊躇があった。心底には「活動の現場から離れており、あれこれ意見を述べたとしても、それを裏付ける足場がない」という思いからだ。
 と思いつつ、私は、①APWSLの「LINKS・第52号」に投稿した「国際労働基準の今日的重要性」の記事を紹介し、②この問題は、労働側の要求として、資本(経営者側)に突きつけていく局面と、労働側の側にある、旧来の体質を克服していく局面が同時あること。③同一価値労働に対して、同一賃金が支払わられるということでなく、資本の側は「成果主義」を取り、職務の達成度合いを見て、賃金を払うというだろう。あるいは、水のごとく、賃金の高いところから低いところに、生産現場を移していくだろう。(アウトソーシング、海外へ工場移転など)④そうなれば、グローバルな労働価値基準が必要とならないか。それは、国、地域での事情、労働価値観の違いなどもあるだろうから、果たして「基準」が定められるかどうか。
 そして、私も含めて、年配者の多くが、(かつては)資本の側の「職務給制度」に対して、「生活給」的賃金制度を対置した、と述べたが、報告者(女性)は、「それは、男が外で働き一家を支え、女が家事という、時代遅れの考え方だ」と切り捨てるという場面もあった。
 「生活給」とはどんな発想、制度なのかという説明が不十分であったことは確かだが、産業別賃金ではない日本の現状がある一方、年齢に関係ない同一価値労働・同一賃金というフラットな賃金テーブルがいいと一概に言えるだろうか。ワークシェアリングやベーシックインカムが一般化していないこんにち、過渡的には、どんな形で推移していくのか、このあたりは、もう少し知りたいところであった。
 全体として、提起の趣旨に賛同するというのが多数であった。それでも私は、この考え方、論法に何か抜け落ちていないか、そんな気がしてならず、発言は控え目であった。 
(続く)

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