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2010年5月12日 (水)

水曜フォーラム5月例会・1

 女性の賃金はなぜ安いか<同一価値労働、同一賃金の社会に向けて>
 現役ともいえる女性二人が報告・問題提起者となった今回のフォーラムは、大きくは、「女性パート労働者の差別の歴史と現在」であり、「歴史に見る戦後日本の女性労働の状況」ということであった。
 しかしこれだけの表現からは、提起者の意図、問題の本質は見えてこない。女性であることによる差別待遇、その実態はこうだ!パート労働者という身分故の差別待遇、その実態はこうだ!男性社会といえる今日まで、それらについて男性はどう受け止めているのか。これらの問題を政治はどう対応してきたか、法律はどうなっているのか。そして労働組合はどう対応してきたか。さらに“活動家”といわれる男性はどうだったのか。
 これでもまだ抽象的であろう。では報告・提起者のまとめ部分を引用してみよう。
1)日本経済の歴史は、女性をいかに上手に使ってきたかの歴史といえる。「女性は家事、育児、介護を。出来れば働いて家計の補助を。それも安い賃金で。不況になったらやめてほしい」
2)こうした女性への「都合のいい要求」をすることで「発展」してきた日本経済の戦後の歴史を、「非公正」であったと捉え返す視点が今こそ必要だ。
3)働く女性はすでに全体の4割を占めているにも拘らず、これらの仕組みを温存することは、日本の国にとってもためにならず、国際的にも通用しなくなっている。女性の結婚率・出生率の低下は、これらと無縁ではない。
4)男女差別のない均等待遇、同一価値労働同一賃金の導入は、議論から実体化へ進むべき段階だ。また、最賃法、ワークシェア、ベーシックインカムの検討など、新たな枠組みをつくる議論が必要ではないか。
 全体としては幅広い問題提起となっており、短く文章でまとめようとすると誤解を生みやすいから、ここで書き記すことに躊躇もあったが、男性の私としては、まず正面から受け止めることが第一と考えた。だが、この問題は、男性の女性差別という歴史的事実があるとはいえ、経営側と労働の側の攻防もあったわけで、その一端にいたとすれば、その立場も説明したくなるが、それは“大きな声では言えない”もののようだった。
 私はレジュメを用意したが、そんな思いも散らついて、手元に置いたままで配布をためらった。議論のすれ違いが大きすぎるだろうと予測し、噛み合えそうだったら披露するつもりであった。
 そして、論点をどこに絞るかを聞きながら考え、「同一価値労働」の価値判断、それは「職務評価」によるというが、それは業種、職種の違いを超えて、しかもどこで誰が評価するのか、という問題を提起しようと考えた。1970年を前後して、職場に導入された「新社員制度」の問題の中枢は、まさに「職務評価-職務記述書の分析と検討」と「成績査定・成績係数の問題」にあったことを、かつて経験していたからだった。 
(続く)

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