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2010年5月29日 (土)

ポスト「ピースサイクル25年」の議論

 続けたい運動、されど続けられるかこの運動
 2日目は、1986年から始まったピースサイクルの「今後についての討論」が午前に、そして午後からは、「25周年記念イベント」が組まれていた。
 ポスト「ピースサイクル25年」の議論は、この運動の継続と、更なる発展を基本的スタンスと考えている地区と、運動の痩せ細り、高齢化が進むことで逡巡もしくは、成り行き次第というやや積極性に欠ける地区に大別されたと思う。
 積極的と言わないまでも、継続してやっていこうという地区またはその事務局の人の意見は、現実に反原発運動、反基地運動などの市民運動を担い、あるいは労組活動を進めている実体があるように見受けられた。それがピースサイクル運動を支える基盤になっていて、そのような“組織的な”体制があって、それが継続の力になっているといえば、それは当然といえば当然なのだが、逆に個人的な参加とその集合体が主力な運動基盤となっている場合は、盛り上がる時は一気に盛り上がっても、引き潮も早いことが多い。
 もう一つは、広島、長崎とを一本の線で結んでいることで、いい意味では支えられ、責任感を持ってきた側面もあった。東京と広島をリレーして結んできた、東海道・山陽道ルートの22年は、まさにこの点が大きかった。退いてしまって線が途切れてしまっては後ろめたさが残るとでも言えようか。そしてそのような積極的でない対応でも、毎年自治体や自衛隊基地を訪問し、申し入れをしてくると、それもまた途切れさせたくない気持ちが強くなるのである。
 そのようにして持ち堪えてきたとしても、20年以上という年月は長いし、それだけ年齢を重ねたことになる。特に60代に入れば、体力面、家庭面でも変化は避け難い。地区事務局が世代交代していかないと継続発展は、やはり難しいだろう。
 今回の会議でもまた私は、さらにもう一つの観点を提起した。それはこの運動のめざすもののスローガンと、現場とのギャップについてである。現実的な政治課題を抜きにして運動は成り立たないと考え、「米軍普天間基地の即撤去、返還」を掲げ「沖縄ピースサイクル」企画し、参加を促したとしても、あるいは「危険極まりない原発を廃炉へ」といってもどこから切り開き、どう繋がればいいのか、1年に1回、1日自転車リレーで走りつないだとして、それでどうにかなるというのだろうか。
 この課題はこれまでもことあるごとに俎上にあがってきたものである。その答えは、一つには、主体的に取り組んでいる団体、グループに参加・参画していくことであり、もう一つは、ピースサイクル運動の「1日共闘」ではなく「通年化闘争」として取り組むこと、という一応の答えは出てはいる。
 それは確かで、この地の中部電力を相手にした反原発運動は強力である。地元の人たちと共に、あの三重県芦浜原発を止めたのは大きな実績であった。あるいは、イラク派兵に反対する運動、自衛隊小牧基地に向けた運動を続けているグループも強力である。新たに「反原発・反基地・反戦平和」の旗を立てるまでもないであろう。
 そして1年を通した運動については、この愛知でも一時期「プレピース」と称する全国一斉の「本走」とは別に、「平和行政」を求める、本ルート以外の自治体巡りを企画して実施したこともあった。
 確かに盛り上がる時期というものは、いいアイデアが出され、動きも速い。そして、そうだから言えるのかどうかはわからないが、まるで“はやり病”のように、消えるのも早いのである。残るのは“活動家”と労働運動で組織された人たちが多いといえようか。
 私の個人的立場からいえば、「ユニークで結構面白い、続けたい運動」であるが、このまま“コーディネーター”を続けていく諸条件が希薄化しており、一参加者でありたいと思うのである。だから、というわけではないが、誰かが企画・運営を担わなければ「されど続けられるかこの運動」と思ってしまうのである。
 という愛知の状況を開陳して、全国の現状を問うたのである。結論からいえば、どこもかしこも同じような状況ではあるが、それでも、40代、あるいは50歳前後の人が担っている地区は、やはり元気であった。ということで、自転車リレーで結ばれた線がプツンプツンと切れたとしても、「反核・反戦平和・人権・地方自治」などの運動それ自体は消えることはない。要は、少しアイデアを練り、新しい人を呼び込める知恵を出し合い、次の“盛り上がる大波”の到来を待つことであろうか。
 午後からは、記念イベントが予定されているが、それには明日書き記すこととする。

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