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2010年1月17日 (日)

老兵たちのフォーラム1月例会・3

 議題「政権交代」についてのコメント
 2日目の議論で司会者は、「政権交代」「同質労働同一賃金を」「企業あっての・・・社会、くらしか」という3つに絞り込んだが、他からは「小沢一郎論」「現在的中国について」「女性の視点から映画を観る」「老兵たちのフォーラムについて」などが出された。そして、この日は「政権交代」について各人15分程度の意見を述べたが、私は以下のような話をした。
1、新政権について
 鳩山政権に4年間を託したので見守る。だが、ただ見守るのではなく、「検証を試み、対案、提言を出していくこと」を基本スタイルとする。「C&Lリンクス愛知」の第56号は、その第1弾であった。
2、第3潮流=マイノリティーの立場
 政権交代は望んだことであるが、「2大政党論」には組みしない。「第3極=第3の潮流=無党派市民」の立場をとりたい。それは、Hさんの意見「小沢は、衆院だけでなく参院でも過半数を取ろうとしている・・・過半数取れなくてもいいではないか。その違いを話し合って合意点を求めていくのが民主主義だ」に賛同するとともに、少数派・マイノリティーの意見が生かされることも重要なことであると考えている。
3、少数派であること
 私が今日まで、少数派であることに違和感を持たずに来た原点は、1971年の三菱重工・名航における、仲間の不当解雇撤回闘争にある。(以前にも話をしたが)
 これは当時、労組内反執行部の立場から意見を言い、活動をしてきた仲間の組合活動を嫌悪した会社職制は、彼を大阪営業所に配転しようとした。それは明らかな「不当労働行為」あるとして配転を拒否した仲間が、解雇された事件であった。
 この時の闘争スローガンは4つを基軸としていた。
1)不当解雇撤回・・・組合内で意見の違う者、意見をいう者を排除(配転)しようとしたのは、組合活動への干渉であり、不当労働行為にあたる。また、そうした会社側の不当な干渉から組合員を守ろうとせず、むしろ反対派排除のいい機会とすら考えたと思われる執行部の対応は、組合民主主義に反する。
 少数意見といわれながら、当のSさんは、組合選挙で30%以上の得票を続け、いよいよ支部執行委員(専従)の当選が現実化されるまでに支持を伸ばしてきた。その矢先の配転であり、危機感を募らせたのは、労組執行部と会社職制の両者であったことは明らかであった。
 それの経過、私たちの主張は、名古屋地裁の判決で全面的に認定された。(高裁で逆転敗訴)
2)同盟路線反対・・・労働者の立場から運動を立てることなく、企業論理、企業利益優先の執行部の対応は、労働組合の存在そのものが問われると私たちは考えた。労使間の話し合いで解決と言うルール以前の問題である。 
 私たちは、これを「労使協調路線=同盟路線」といい、構造的な労使癒着を告発し続けた。故に排除された。
 よくいわれる「君たちのいうことが正しいなら、組合員に支持され、多数派になるはずだ」は、この労使の癒着の実態を知らない人がいう言葉である。逆に執行部派が正しいというなら、会社職制の介入に抗議すべきで、しかも組合の選挙規約を変えて、立候補を制限するようなことをなぜするのであろうか。
3)四次防反対・・・第四次防衛力整備計画のことであるが、憲法上における自衛隊の「違憲性」は、今日より遥かに大きな世論の支持を得ていた。
 そういう状況の中で、自衛隊の装備の拡大は、軍備の拡大に他ならず、それのみならず、軍需産業と政府との癒着は、政治そのものをダメにしていると考えられた。
 軍需産業(会社は、防衛産業と言っていた)の中核企業である三菱重工であればこそ、そこで働く者は、自らがつくり出すもの、社会に送り出すものがどんなものであるか、自らの仕事がどういう意味をもっているかを問うことは、かの痛恨なる「戦争の教訓」でもあったはずだ。私たちは、自らの職場、企業の姿勢を問うた。だから民需への切り替えを訴えた。
4)労働組合を反戦平和の砦に・・・労働組合は、賃金や労働諸条件の経済的利益だけを求めるだけが組織としての役割ではないと、私たちは考えた。かつて「産業報国会」になだれ込んで戦争遂行のお先棒を担いだ苦い経験は、平和憲法を活かし、労働組合が反戦平和の旗手となるべきだし、そのように期待もされていると自覚した。
 こうした職場での活動を、企業内だけにとどめず、地域や全国に訴えていく過程で、そして多くの人と出会う中で私たちの主張は、共感を得ながらも「少数派」であることを知った。それだけでなく、この少数派は、労働運動だけでなく、社会の様々な領域で苦闘していることを知った。そうして共感し共有して今日まで来たのである。 
(以下続く)

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