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2009年9月27日 (日)

ATUの定期大会

 知られざるこの労組の闘い
 全トヨタ労働組合(ATU)の定期大会が開かれた。従来の定期大会は1月であったが、春闘時期と重なることもあって、1月に臨時大会を開き、定期大会をこの時期に移行したのであった。
 「ATUサポート市民の会」は、来賓として招かれたが、代表など三役不在のため、私は代理出席であった。
  冒頭の若月委員長のあいさつは、1年余の活動を振り返り、新たな組合員を迎えたこと、団交相手がトヨタ、デンソー、アイシン、JTEKT、トヨタ車体の5社に加え、関連部品会社1社を加えての6社になったこと、新たに組合員の裁判が始まったことなど、少数組合でありながら、専従もいない中で、多くの課題、運動に取り組んでいることが語られた。
  私はあいさつで、ATUとの出会いを述べた後、今や世界のトップ企業であるトヨタは、その生産、販売がトップであるばかりでなく、企業として、日本経済、地域経済だけなく、政治的にも影響を及ぼしていることを指摘し、労働運動の立場からも「トヨタと向き合う」運動が重要視されねばならないとした。
  「トヨタと向き合う」運動の中心となるATU、そして「ATUは、トヨタの獅子身中の虫」として、それに連なる愛労連・西三河南労連、ATUサポート市民の会、TMPCWAを支援する愛知の会、APWSL愛知、自動車産別交流会議があるとして紹介した。同時に、組合結成当時に比べ運動領域が、格段に広がっていること、それゆえ、組合員一人一人の役割が重要視され、また、運動を継承する次世代の組合員の獲得を目指してほしいなど、連帯・支援のあいさつを行った。
  後半の役員選出、活動方針の議論については、遠慮すべきと心得、辞去した。
  それにしても、このATUの存在と運動がどこまで知られているのだろうかと、いつも思う。
  全国から届く便りや会員名簿を見ても、連合だけでなく、全労連、全労協のナショナルセンターに加盟する労組、団体からはわずかに散見されるだけである。「トヨタ式労務管理、生産性向上運動で現場は大混乱」などと声をあげていた郵政ユニオンから連絡があったのは大阪の1支部だけであった。20を超えるILO勧告を引き出し、20年以上を経てなお闘い続けるJR・国鉄の関連労組からは、東に1組合だけである。労働の分析、労働法の研究者などからは注目されているが、まだまだ限定的だ。
  これは、マスコミが取り上げないことも多くあるが、こちらからの仕掛けが全く不十分であることは確かだ。それをもって、ATUの周辺から独自に発信することにはいささか躊躇がある。それは結果として、ATU自身が応えきれるかどうかにかかっているからである。
  若月委員長の雇用延長が切れるのもそう遠くはないから、彼自身いずれ「内部活動は、他の仲間に、自分は対外的、地域的役割に専念」と考えているのではないかと、私は想像するのであるが、それがうまくいってほしいと、大会の席にいて願うばかりであった。

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