鳩山と岡田-民主党代表選を考える
足して2で割らない
小沢代表の辞任を受けて、民主党の代表を、電光石火に決めるべし、街頭でアピールを展開すべし、早期に党首会談に臨むべしと書いたが、今日の午後の代表選挙は、電光石火といえないまでも“最短”であったろう。
この代表選挙について、国会議員だけで決めることに異論を唱えた党員、議員もいたという。予備選という、より党員の意向が反映される方式がいいことは確かだが、この人たちの“正論”は、状況認識に欠ける点で支持できない。確かに、国会議員だけの投票で早期決着が、「小沢戦略」「鳩山有利」という一面がないわけではなかろう。だがそれはあくまで党内事情で、そのレベルの議論をするにはこれまでに十分な時間があったはずではないか。有権者からみれば、大した問題ではないのではないか。
状況は、代表即ち次期首相ということもありうるわけだから、ここに至って、お家の事情あれこれをいう状況ではなかろう。党員こぞって現下の政治状況を認識し、政権政党としての基本政策と、有権者の求める政策とを練り上げ、そうした姿を見せることによって、有権者から見てどうなのか、という視点が重要ではなかろうか。
街頭や記者会見で鳩山、岡田両氏が政策論争を交えているがいいことだ。冷めた見方からすれば、どっちもどっととか、新鮮味がないといえなくもないが、党外の者であってもここは、民主党の代表はどちらがいいか、という視点から、次期首相は誰がいいか、という視点に変えてみること、そのように考えることが必要ではないだろうか。
私は、どちらかといえば、菅直人を支持したい気持ちであるが、今回は論外であるからさておくとして、政策論だけで行けば、細部の検討はしていないけれども大枠では岡田の方に手を挙げたい。現実的でブレがないように思えるからだ。憲法改正ありとするも、はなから憲法前文、9条改正を言っているわけではないので、自民党とは一線を画していいだろう。また、将来的には消費税アップも視野に入れているようだが、年金、医療・介護などの政策が先にあって、その必要な財源をどこに求めるかの選択肢の一つに消費税アップがあるとしているから、一応傾聴すべき内容ではないかと思う。
鳩山は、小沢の陰が付いて回ると印象付けたのは戦略的にマイナスだが、岡田の実務派的(財界寄り)に比べ、やや労働側にスタンスがある点で、旧社会党や民社党系に推されているのであろう。そのように細部に入り込むとどっちもどっちということになってしまう。「足して2で割る」ではなく、「足して、いらざるものを引く」というべきところであるが、現実は、そうはならないようである。
総選挙の結果、自民、民主とも過半数は取れず、連立内閣となれば、その連立相手の政策がポイントになる。社民党、国民新党がその受け皿としてざわついているようでもあるが、そうなると何だか、複雑な様相になりそうで、私も悩みそうだ。
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コメント
小沢氏の辞任挨拶の時も、後ろにSPのごとく付き、先の代表選挙の会場でも小沢氏の横に座っている緑色というか怪しげな色彩のネクタイをした議員は誰なのでしょうか。こうした人物をそのままにしている限りは、小沢氏が変わったとはいえない!
と強く思います。
投稿: 只今 | 2009年5月16日 (土) 14時18分